新型コロナウイルスについて(03月20日19時)

●3月20日現在,西ケープ州では,累計57名の感染が確認されています。

●NICDによると南ア国内での感染事例も確認されました。

●事態は刻々と変化しますので,最新情報の入手に努めてください。

1.南アフリカ政府は,西ケープ州において3月20日(現時点)付で11名の新型コロナウイルス感染症例が確認された旨発表しました。従って現時点での累計は57名となります。

(一部政府からの発表では56名となっています。)

また南ア全体では202名となります。

新規11名の内訳は下記URLから確認してください。

●南ア政府コロナ専用公式ポータルサイト

https://sacoronavirus.co.za/2020/03/20/latest-confirmed-cases-of-covid-19-20th-march-2020/

多くの患者は感染流行国に旅行歴がある人々ですが,17日以降感染者数の中には国内感染例が含まれており,南ア国内での感染が確認されています。

2.15日,ラマポーザ大統領は,新型コロナウイルスの感染者増加及びWHOのパンデミック宣言を踏まえて,国家的災害事態を宣言し,今後「災害対処法」に基づき各種抜本的対策を実施する旨発表しました。これを踏まえ、17日、南ア国際関係・協力省が渡航情報を発出しましたところ,外国人に対する南ア出入国規制関連の概要は以下のとおりです。

(現時点において日本は,南ア政府が定義する下記の高・中リスク国に含まれていません。)

・高リスク国(伊,イラン,韓国,スペイン,独,米,英,仏、スイス及び中国,*注:仏,スイスは15日の大統領発表から新たに追加)からの渡航者について,南アへの入国禁止,ビザ申請の不受理,未入国者に発給済みのビザの即時無効(3月15日付)。

・過去20日間に高リスク国を訪れた全ての外国人の南アビザ発給を拒否。

・2020年2月15日以降に高リスク国から南アに入国した全ての者は,検査のため自ら申し出ることが求められる。

・中リスク国(ポルトガル,香港,シンガポール)からの全ての渡航者は対する高強度スクリーニングの実施。

・ORタンボ(ヨハネスブルグ),ケープタウン,キングシャカ(ダーバン)の各国際空港での検疫強化。

・南ア国民による高リスク国及びEU諸国への,経由を含む渡航の自粛。

・53カ所の陸上入国地点のうち35カ所を閉鎖(3月16日から)。

 *南アとレソトエスワティニ,ボツワナモザンビークジンバブエナミビア間の陸上国境はいずれも完全には閉鎖されていません。具体的な閉鎖地点については下記を参照願います。

https://sacoronavirus.co.za/2020/03/16/south-african-closures-due-to-covid-19/

・8カ所の海港のうち2カ所(Mossel Bay, Saldanha)を乗客乗員の交代のために閉鎖。

●他に南ア生活上関係する内容は以下のとおりです。

・不要不急の国内移動,特に飛行機,鉄道,タクシー,バス移動をしないよう呼びかけ

・100人以上の集会禁止(やむを得ず小規模集会を開催する場合は,主催者は予防及びコントロールのための厳格な措置を講じる必要がある。)

・学校は3月18日からイースター休暇(注:4月13日)明けまで休校

・ヴィットウォータースランド大学の学生が新型コロナウイルス陽性と確認されたため,当該学生と接触した人々は検疫の対象となる。

・頻繁な手洗い,咳エチケット,握手よりも肘での挨拶を推奨。

・全ての矯正施設への訪問を30日間停止。

3.3月18日,南ア政府は,新型コロナウイルスに関する官報を発行し,各種規則を定めています。なお,これらの措置を拒絶した場合には警察当局から拘束される場合もありますので注意してください。特に南ア生活に影響がある事項は以下のとおりです。

●診察,予防,治療,隔離及び検疫を拒否

 新型コロナウイルスに感染者,感染疑いのある者,接触者はいずれも,以下の項目について執行官に対して拒否することはできない。

 ア 法的に認められた者による検体の採取を含む,またはそれ以上の医学的検査

 イ 病院施設,検疫施設または隔離場所への移動。

 ウ 当該人による他者への感染防止のための必要な予防,治療,隔離または検疫に従うこと。

酒類が販売及び消費される店舗における50人以上の集会の禁止。

4.南ア当局は,空港において渡航者に対して到着時の機内,パスポート・コントロール,到着ロビー等でサーマル・スキャナー及び携帯型サーマル・メーターによる検査を実施しています。現時点においては,日本からの渡航者は(新型コロナウイルス感染)中・高リスク国には指定されていませんが,原則的には全ての乗客に質問票が配布され,発熱検査を実施し,特有の症状,渡航歴等踏まえてスクリーニングが行われ,感染疑いがあると判断されれば,さらなる検査が実施されます。

新型コロナウイルスの疑いと判断され,PCR検査等が必要と判断されれば指定病院等に搬送され,検査入院手続き,検体採集が行われ,NICD(国立感染症研究所)に送られます。なお,検査・入院は外国人の場合は有料で入院手続き前にデポジットの支払いが求められる場合があります。その後,陽性かつ症状があれば隔離入院となります。なお,PCR検査は,事前にスクリーニングが行われて感染疑いがある場合のみ検査が行われます(場合によっては,NICDホットラインと病院側の対応が違う場合もあります)。

また,隔離は指定病院や私立病院で行われます。また,新規感染確認後に行われる濃厚接触者の追跡調査で対象となった場合には,スクリーニングや検査を指示されたり,自宅等で検疫(14日間または21日間)が行われたりする場合があります。

5.NICDは,旅行後に咳,発熱,息切れの呼吸器疾患の症状がある場合は,以下のホットラインに連絡するよう呼びかけています。

●救急ホットライン:0800 029 999

         0800 111 132

●What’s Appサポートライン:0600123456

6.西ケープ州の指定病院は,Tygerberg Hospitalですが,当館がケープタウン市政府から聴取した情報に拠りますと同病院はケープタウン空港での入国審査時に感染の疑いがある者が搬送される病院であり,先般お伝えしたとおり比較的設備が整った在留邦人の方が利用されるNetcare系やMediclinic系の病院も受け入れ可能です。但し,新型コロナウイルス感染が疑われる場合には個別に電話等でご確認が必要となります。

7.南アへの航空機の運航状況は,3月20日南ア航空は,全ての国際線フライトをキャンセルしました。現時点では,日本への乗り継ぎ地となる航空会社は,キャセイパシフィック航空ヨハネス発)シンガポール航空カタール便が減便していますが,ドバイ経由のエミレーツ航空通常運行しています。

但し、急な欠航があり得ますところ,要すれば各社航空会社HPもご確認ください。

エミレーツ航空HP(上段「Important: Updates on our response to the COVID-19 outbreak」参照)

https://www.emirates.com/za/english/

シンガポール航空

https://www.singaporeair.com/en_UK/sg/media-centre/newsalert-listing/

8.現在南ア国内ではマスク,(特に重要な)アルコール消毒液は調達が難しい状況で,在庫がない状況ですが,薬局やメーカーに逐次ご確認ください。

9.事態は刻々と変化しますので,下記HP等から最新情報の入手に努めてください。

●外務省海外安全HP

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_122.html#ad-image-0

●在南アフリカ日本国大使館(メールマガジン

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/mailmz/menu?emb=za

当館が管轄する西ケープ州を含め,南ア全体の情報を入手することが出来ます。

●南ア政府コロナ専用公式ポータルサイト

https://sacoronavirus.co.za/

感染者数及び政府声明等,今のところタイムリーにアップされています。

●NICD(国立感染症研究所

http://www.nicd.ac.za/

10.一部の国・地域では,日本からの渡航者に対して入国制限を行っている国や地域がありますので,渡航される場合には最新の情報を現地政府機関,日本外務省,日本大使館等から入手してください。

 https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

新型コロナウイルスに関する各国・地域の入国制限措置及び入国後の行動制限)

11.日本では,海外からの渡航者に対して水際対策を抜本的に強化しておりますので,帰国や一時帰国の際には下記をご確認ください。

 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00098.html

(これから海外から日本へ来られる方へ,これから海外へ行かれる方へ)。

12.引き続き,以下の点に留意し,日頃から感染症の感染予防に努めてください。

・急激にウイルスに感染したとみられる方との接触を避けて下さい。

・頻繁な手洗い,可能であればアルコール手指消毒剤も使用してください。

・咳やくしゃみなどの症状がある場合は咳エチケットを行ってください。

・通常の風邪とは違う,と感じたら医療機関に電話で相談の上,受診してください。

○日本国厚生労働省ホームページ

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08998.html

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08906.html

感染症情報)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html

○日本国国立感染症研究所コロナウイルスに関して)

https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

〇外務省海外安全ホームページ

https://www.anzen.mofa.go.jp/

参考:新型コロナウイルス感染症対策本部(第17回)資料

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020305.pdf

参考:査証の制限についてのご案内(外務省HP)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/page1_000848.html

参考:日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域後の行動制限

https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html

参考:外務省海外安全HP

https://www.anzen.mofa.go.jp/

参考:当館HP 新型コロナウイルス関連情報

https://www.za.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

ケープタウン領事事務所

電話:(国番号27)-(0)21-425-1695

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