新型コロナウイルスに関するルゴー・ケベック州首相による定例記者会見要旨(3月14日)

14日午後1時に行われたルゴー・ケベック州首相による定例記者会見の要旨について以下のとおりお知らせします。

【ルゴー・ケベック州首相による定例記者会見要旨(3月14日)】

●昨日から4件が追加され,ケベック州では陽性患者は21例(注:同会見によれば,陽性患者全員が国外からの帰還者であり,現在のところ市中感染は確認されていない)。

●中国のデータを見れば,各年代の死亡率は30~50代は1%以下であるのに対して,60代は3.6%,70代は8.0%,80歳以上は14.8%。従って,高齢者を守らなければならない。以上から,70歳以上の州民は今後不要不急の外出を避け,自宅待機を要請(demander)。また,今後,全ての高齢者介護施設及び一般病院への訪問者立ち入りを禁止(interdire)。

●引き続き国外渡航は年齢問わず自粛要請。海外からの外国人渡航者数の制限は喫緊の課題であり,昨日もトルドー首相と協議し,本日も協議予定。

●現状,ケベック州には7カ所の検査センターがあるが,今後12カ所を追加し,19カ所になる予定。

●臨時の病床増設を指示。退職した医療関係者を臨時で呼び戻すなどの措置を実施。また,明日,医療関係者との協議を予定しており,待遇面等について話し合う予定。

●昨日夕刻の閣議において,衛生非常事態宣言(etat d’urgence sanitaire)の発出を決定。期限は10日間であるが,延長可能性有り。右宣言により,入札措置無しに保健大臣の権限で薬品の政府調達が可能になったり,モントリオール島の隔離(isoler l’ile de Montreal)指示が可能となる(注:現状は隔離されていない)など州政府権限が拡大する。野党3党とも協議を行い,理解を得ている。

●個人・企業向けの経済的な補償措置は引き続き調整中。近日中に発表。

●数日来の決定によって,州民が不安を招くことも承知。他方,全ては最悪の事態を避けるためであり,現段階でパニックを起こす理由は無いので安心してほしい。

●(記者質問に対して,)ケベック州保健大臣は,今後の新型コロナウイルス感染者に適切に対応するため,病床と機材を十分に確保する観点から,不急な外科手術は延期する旨発言。

●(記者質問に対して,)ルゴー州首相は,現在,フロリダなどに滞在中のケベック州民(いわゆる「スノーバード」)は,可及的速やかに帰国することを勧告(recommender)する旨発言。

ケベック州関連サイト:

https://www.quebec.ca/en/health/health-issues/a-z/2019-coronavirus/

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