エクアドル在留の皆さま
(旅行者の皆さま)
10月以降,在留邦人の方が被害に係る,バス内や路上での盗難・強盗事件が頻発しています。各事案に対する注意事項(防止策)をご確認いただき,同種被害を防止するために,特段の注意をお願いします。
1.バス内での置き引き(リオバンバ市内1件,キト市内1件)
〈被害事例〉
平日の昼,被害者がバスターミナルにて長距離バスに乗車したところ,着席した際に,バスの係員と思われる男から,被害者が所持していたバッグを棚の上に置くよう指示をされた。被害者は安全のためこれを拒否したものの,同人からバッグを座席下に収納するよう再度指示を受け,これに従ったところ,その後,バッグ内から所有物が盗まれていることに気づいた。バスの係員と思われた男は,被害者に対し,シートベルトを着用させる等を行った後,立ち去っており,バスの関係者ではないことが判明した。
〈防止策〉
(1)バス車内に持ち込んだ所持品は,できるだけ身体に結着して常時携行する。
(2)何者かから所持品を移動するよう命じられた場合でも,手元から離せない等と主張し,携行を維持する。
(3)例えばバスの係員と思われるような風貌の人物が,強く所持品の移動を指示してきた場合は,運転手又はバス会社の正規の関係者などに対し,その人物の身分及び指示の適正を確認する(運転手等が共犯者である可能性にも注意する。)。
(4)自分に近づいてきた・声を掛けてきたバスの係員風の者が1人であった場合は,共犯者が存在すると考え,例えば前後左右の座席の者や通路移動中の者など,周囲の状況にも特段注意する。
2.路上強盗(クエンカ市内1件)
〈被害事例〉
祝日の昼,被害者が市内トメバンバ川沿いの道(大通りから外れた市道)を1人で歩行中,後方から近づいてきた男3人組に体を掴まれ,ナイフを突きつけられ,被害者が所持していた現金及び携帯電話を奪われた(抵抗せず身体被害はなし。)。
〈防止策〉
(1)外出の際は,常に周りの状況に気を配り,特に,自分への視線や自分に近づいてくる者の気配を早期に察知するよう努める。
(2)犯罪者や不審者から退避する要領や,周囲に助けを求める手段を常に想定し,それらが可能となる範囲を行動する。
(3)できるだけ単独での行動を避け,人通りの多い場所を通行するよう努める。
※エクアドル国内では,主要道路及び市内一般道の多くに,政府管理の高性能防犯カメラが設置され,常時911(総合安全局)司令室にて監視されており,犯罪抑止の効果が認められています。
(4)万一,被害に遭った場合は,原則として抵抗することを避け,身体の安全を最優先する。
3.路上でのひったくり(キト市内1件)
〈被害事例〉
平日の昼,被害者が市内コロン通りと10月9日通りの付近を1人で歩行中,被害者が所持していたバッグに,何者かから黄色い液体状のものをかけられた(後にマスタードと判明)。同時に,男1人から声を掛けられ「汚れている。拭いてあげる。」等と言われたため,被害者がバッグを路上に置いたところ,同男がバッグをひったくり逃走した。
〈防止策〉
上記2の事例と共通する事項をご確認ください。また,このように液体類(ケチャップ,マスタード,アイスクリーム,泥水,塗料など)を使用した同種犯行が頻発しています。「拭いてあげる。助けてあげる。」等の甘言を用いて近づいてくる者にも,十分注意してください。
【問い合わせ先】
在エクアドル日本国大使館
電話番号:+(593)2-2278-700
https://www.ec.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
★外務省海外安全ホームページに掲載された安全対策マニュアル等
「海外安全虎の巻」2020
https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf
「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
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