【防犯情報】スリ、置き引き、侵入窃盗等に注意してください

ノルトライン=ヴェストファーレン州では、新型コロナウイルス感染症対策が緩和されて以降、大規模なイベント、観光、企業活動が再開されて人々の動きが活発になっていますが、これと比例するように、邦人の方がスリ、置き引き被害に遭う事例が増えています。今後、多くの邦人が参加するスポーツイベントや、秋のメッセシーズンが続きますので注意が必要です。

●また、これから始まる秋、冬の季節は、暗くなる時間帯が長くなることから、暗闇に紛れ侵入窃盗被害が増加する時期と言われています。

●当地に滞在する邦人の皆さまにおかれましては、外出時、在宅時共に、犯罪の被害に遭うことのないよう引き続き防犯に努めてください。

【スリ、置き引き被害】

ノルトライン=ヴェストファーレン州では、新型コロナウイルス感染症対策が緩和されて以降、大規模なイベント、観光、企業活動が再開されて人々の動きが活発になっていますが、これと比例するように、邦人の方がスリ、置き引き被害に遭う事例が増えています。今後、多くの邦人が参加するスポーツイベントや、秋のメッセシーズンが続きますので注意が必要です。

【当館に寄せられたスリ、置き引き被害の実例】

●繁華街を移動中、背中に背負っていたリュックサックのポケットが開けられ、中に入れていた財布を盗まれた。

●飲酒していたところ初めて会う人と意気投合ししばらくの間談笑した。ハグなどをして分かれたが、その時にジャケットに入れていた財布をすられたようだ。

●レストランに入り空いている席を見つけたので「場所取り」のためにバッグをおいて1分ほど同所を離れた。戻った時にはバッグがなくなっていた。

●友人と公園に集まり、飲み物を持ち寄って歓談した。その際、荷物は一か所にまとめその場から離れないようにしていたつもりだったが、帰ろうとしたところ荷物が荒らされていることに気がつき、自分はリュックサックを丸ごと持って行かれた。

●メッセ会場で来客対応等に当たっていたところ、ビジネス関係者しか来場していないはずにもかかわらず、財布をすられた。

●駅で知らない女性から電車の乗り方をたずねられ、掲示板を確認しながら教えてあげていたところ、別の女性が近づいてきて鞄のチャックを開けられた。私がそれに気がついたところ2人共逃げていった。

【スリ、置き引き被害に遭わないためのポイント】

●貴重品は背中に背負ったリュックサックや、ズボンの後ろポケットなど、「死角」になるところに置かない。常に、目で見て、触って確認できるところで携行する。バッグ等は、チャックが閉まっていることを常に確認。

●飲酒の場面では警戒心が下がりがちになることを自覚しましょう。深酒は避けたほうが賢明です。

●バッグによる「場所取り」は厳禁。貴重品が入っていないとしても、犯人は「とりあえず」盗んでしまいます。わずかな時間であっても所持品から目を離すことがないようにしましょう。

●公園のように不特定多数が行き交う場所はもちろんですが、メッセやスポーツイベント会場のように限られた人間しか出入りしないと思われる場所でも注意が必要です。相手は犯罪の「プロ」。周囲に溶け込み、すぐには気づかれないような姿で一瞬の隙を狙っています。

●見知らぬ人から声をかけられた時には警戒を強化してください。1人が注意を引きつけて、別の人間がスリを行うという手口が複数報告されています。

侵入窃盗被害に遭わないために】

これから始まる秋、冬の季節は、暗くなる時間帯が長くなることから、暗闇に紛れ侵入窃盗被害が増加する時期と言われています。侵入窃盗は、金品が盗まれるばかりではなく、犯人と遭遇してしまうことで身体的被害が発生するリスクにもつながります。戸締まりを確実に実施し、信頼できる近所の人と声を掛け合うなどして防犯に努めてください。

侵入窃盗被害に遭わないためのポイント】

●短時間であっても外出時は確実に施錠する。

●窓やバルコニーも確実に施錠。上部半開にした窓は「全開」と同じ。

●自宅や隣家の敷地内、アパートの共用部分等に見知らぬ人がいたら要注意。犯人は防犯意識の高い地域を嫌うため、平素から隣近所で声を掛け合う。

●長期間不在にする際は、信頼のおける人にその旨を伝えるとともに、オートタイマー付きライトやテレビを活用して留守を外部から悟られないようにする。

●鍵を紛失したらシリンダーごと錠を交換する。

●来訪者が来た際は不用意にドアを開けない。

●玄関ドアの「かんぬき」設備は確実に使用(2回転させる)。

●窓は最新の取り付け金具に交換するか補助鍵を設置。飛散防止フィルムも有効(大家さんに相談)。

●深夜に人の気配、不審な物音を聞くなどした場合にはちゅうちょなく110番通報。

【参考】

NRW州内の各警察本部は、管内の侵入窃盗の発生状況(未遂を含む)をホームページで公開しています。「お住まいの都市名 Wohnungseinbruchsradar Polizei」などと検索すると発生状況が確認できます(Wohnungseinbruchsradar:侵入窃盗レーダー)。

【最後に】

例示したスリ、置き引き、侵入窃盗のほかにも、警察官やユーロポールを騙る詐欺電話の報告も依然として多数当館に寄せられています。当地に滞在、旅行する邦人の皆さまにおかれましては、こうした犯罪が日常的に発生していることをご認識ください。

また、スポーツ大会やメッセ等、多くの人が集まる大規模な行事が続きますが、過去には、こうしたイベントがテロのターゲットとされた事例もあります。秋の行楽シーズンを楽しみながらも、常に心の中に警戒心を保持していただき、安全にお過ごしください。

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