注意喚起(在アフガニスタン日本国大使館より)

(2022年8月5日配信)

1.アフガニスタンでは7月30日から約1ヵ月間がイスラム暦のムハッラム月(イスラム暦1月)となり、8月8日(月)はシーア派イスラム教徒にとって最も重要な宗教行事のひとつである「アシュラ(Ashura)」(シーア派指導者の殉教を悼む行事)が行われます。ムハッラム月の間、特にアシュラ当日やその前後は、テロが発生する危険性が高まると考えられます。

2.特定の宗派を狙ったモスク・寺院等でのテロのほかにも、多くの人が行きかう市街やスポーツ観戦客で賑わうスタジアムでの爆発事案や車両に対する爆発事案など、テロ事案は最近も継続して発生しています。また、8月2日にはカブール市内に潜伏していたアルカイダ指導者を米軍の無人空爆により殺害した旨を米大統領が発表しており、さらに、8月15日はカブール陥落から一周年に当たり、今後の治安情勢にはより一層の注意が必要です。

3.日本国政府アフガニスタン全土に退避勧告を発出しています。やむを得ない事情から国内に滞在中の邦人の皆様におかれては、現地報道等から最新の治安関連情報の収集に努めるとともに、モスク等の宗教施設や宗教行事、その他攻撃の標的になりやすい場所(不特定多数の人が集まる場所、公共機関、外国権益に係る施設等)には不用意に近づかないなど、各自の安全対策を徹底していただくようお願いいたします。

アフガニスタン日本国大使館・領事班