各種制限の緩和計画についての首相声明及びフィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報181

 10月10日、バイニマラマ首相は独立記念日に際し会見を行い、ワクチンの2回接種率が80%を超えたことから、各種制限の緩和と国境再開計画を発表しました。またフィジー保健・医療サービス省は、新たに16件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましては、フィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底願います。

 フィジー航空は週2往復の成田直行便を含めた12月1日以降の商用便の運行再開計画を発表しました。詳細は以下のリンクをご確認ください。

 またフィジー政府による制限緩和を受けて日本国大使館の領事窓口を10月11日より再開します。待機室での密を避けるために窓口利用時は事前予約をお願いします。

首相声明:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/PM-BAINIMARAMA-S-COVID-19-ANNOUNCEMENT-10-10-21

保健省発表:

https://www.health.gov.fj/10-10-2021/

フィジー航空メディアセンター:

https://www.fijiairways.com/en-jp/media-centre/fiji-airways-returns-to-the-skies-on-1st-December-2021

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1 首相声明

(1)フィジーの成人の80%以上が2度のワクチン接種を完了し、96%以上が少なくとも1回の接種を受けました。10月31日の目標日よりも3週間早い本日の独立記念日に今年12月に向けた以下の大きな発表を行います。

(2)10月10日より夜間外出禁止時間は午後11時から翌朝4時までとなります。成人の2度目のワクチン接種率が90%に達した場合、午後12時(午前0時)から翌朝4時までとなります。そしてウイルスがもはや公衆衛生上の脅威を与えなくなったとのデータが示された時、外出禁止令を全て撤廃します。

(3)公共交通機関を含む、全ての職場やビジネスは子供と接種済みの大人に対して80%の収容人数で営業できます。ただしバーやゲームセンターは例外です。これらの施設は人々が多く集まるために特に高リスクビジネスと考えられます。11月11日からはこれらの施設がワクチン接種を完了した一般市民に対して安全に再開できるように一連のプロトコールを発表する予定です。

全ての会場は「VAX-Check tool」を使用して利用者の接種状況を確認する必要があります。

(4)接種を完了した者であればバヌアレブ島へボートや飛行機で渡航することができます。渡航者は渡航前に迅速COVID-19検査の陰性結果を登録する必要があります。また到着後7日間の自宅隔離を受けなければなりません。なお、離島を含む他の島々への渡航については、現在のプロトコールが維持され、ワクチン接種率が向上した後に制限が緩和されます。

 バヌアレブ島やその他の島々のワクチン接種率がさらに向上すれば、島々への移動に必要な検疫措置を廃止する予定です。

(5)屋内の公共施設、公共交通機関、市場やショッピングモール、バス乗り場などの混雑した公共の場では、引き続きマスク着用が義務付けられ、違反者には警察により罰金が科されます。また、マスク着用の義務を怠った企業には、罰金や営業停止を命ぜられます。自宅以外の場所では、マスクの着用が強く推奨されます。しかし防波堤を歩くとき、運動のためにジョギングやウォーキングをするとき、浜辺でピクニックをするときなどはマスクの着用は必須ではなく、自宅での集まりの際も必須ではありません。

また、ラグビーネットボール、サッカー、バスケットボール、クリケットなどのコンタクトスポーツを再開できます。また、屋外での集まりの規模にも制限はありません。葬儀、結婚式、誕生日などのイベントを、出席者数の制限なく屋外で行うことができます。屋内の会場は80%の収容率で運営することができ、イベントに参加する全員が完全にワクチンを接種していなければなりません。

スタジアムも再開できます。しかし、観客はワクチンを接種しなければならず、観客同士が接近して着席する場合はマスクを着用しなければなりません。

(6)Year12及びYear13の学生の授業を11月1日から再開します。他の学年の授業再開については後日、教育省から発表されます。

(7)本年初頭の新型コロナウイルスを封じ込めたフィジーの状態に戻るように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。我々はウイルスと共存するのであって、克服する訳ではありません。このウイルスは一般的なインフルエンザと同様に今後も流行し続けます。症例が増えたとしてもワクチンにより軽症に留めることができます。今後は重症例の発生率を注意深く監視していくことになります。

(8)今回の発表は恒久的な決定ではありません。世界的に広がる新たな変異種の発生により入院率が高くなるなどの深刻な事態が発生した場合には、再び制限を導入せざるを得ません。この状態を持続させるためには、私たちは新しい生活様式に適応しなければなりません。同じ器でカバを飲んだり、タバコを共有したりなどの危険な習慣を止めなければなりません。

(9)フィジーの国境は、最初は豪州、ニュージーランド、米国、英国、アラブ首長国連邦、カナダ、カタール、ドイツ、スペイン、フランス、韓国、シンガポール、スイス、日本、そしてほとんどの太平洋島嶼国・地域からの渡航者に開放されます。フィジーへの渡航には、これらの国のいずれかに10日以上滞在している必要があります。このリストは固定されたものではなく、それぞれの国でのワクチンが普及した時点で追加されます。

 18歳以上の渡航者は,ファイザー、モデルナ、アストラゼネカまたは新たに追加されたジョンソン&ジョンソンのCOVID-19ワクチンの接種を完了している必要があります。また12歳以上の者は出発3日前以降に受検したRT-PCR検査の陰性証明書を提示する必要があります。ナンディ空港では、到着後すぐに、すべての旅行者は携帯電話に「care FIJI」をダウンロードする必要があります。

(10)10月11日以降上記の国からのワクチン接種完了者は隔離期間が7日に修正され、隔離施設を離れる際にCOVID-19の検査を受けることとなります。11月11日からはこれらの「渡航パートナー国」との国境が本格的に再開されます。旅行者、居住者等それぞれのグループのプロトコールは次のとおりです。

ア 旅行者

 12月1日の正式な国境再開に向けて11月11日以降、「渡航パートナー国」からの旅行者は検疫の必要がなくなります。その代わり、ワクチン接種証明と出発72時間前以降の陰性証明書を提示することで、フィジーに到着してからホテルへと直行できます。

 旅行者はフィジーでの最初の2日間をホテルの敷地内で過ごすこととなります。部屋に閉じこもる必要はありません。ホテルの施設を利用でき、リラックスして過ごすことができます。その後、到着から48時間後に実施される迅速診断検査により、「安全旅行地域」に自由に出入りすることができるようになり、旅行代理店が生計を立てるためのツアーに参加したり、お土産を買ったり、レストランで食事をしたりすることができます。現在、「旅行安全地域」の境界線を作成中です。 旅行者がフィジーを満喫できるように十分な広さを確保しつつ、予防接種率の低い地域を保護するために十分な制限を設ける予定です。この2日間のホテル隔離は、より多くの者がワクチン接種を完了すれば緩和されることが期待されています。

 これらの観光客を受け入れるフィジーのホテルやツアーオペレーターは、例外なくCOVID-19リスク管理タスクフォースによる「Care Fiji Commitment認証」を受ける必要があります。

 全離島、コーラルコースト全域、タベウニ島、カダブ島及び北部地域全域を「旅行安全地域」に含めることが理想です。残念ながら、予防接種率の低い地域があります。住民のために、これらの地域は「立ち入り禁止区域」とされています。つまり、観光客は入域できません。毎週、当該地域の地図を公開していきます。

イ 「渡航パートナー国」からの帰国者及び友人や親戚の来訪者

 「渡航パートナー国」からの帰国者や友人や親戚の来訪者は、フィジー国内のホテルで3日間過ごした後、COVID-19検査が陰性であれば、国内のどのような場所へでも移動できます。

ウ 「渡航パートナー国」以外からの旅行者の場合

 ワクチン接種を完了した「渡航パートナー国」以外からの旅行者は、到着後10日間、従来の隔離を終えた後、COVID-19検査の結果が陰性であれば、国内のどのような場所へでも移動できます。

(11)非常に多くの変更が行われている中で再調整中であることを踏まえ、今年のサマータイムの実施は保留とします。

2 保健省発表

(1)新たな感染例:16件

   新規感染例等の内訳:http://bit.ly/3vE2ZBb

(2)新たな死者数:0件

   COVID-19以外による新たな陽性者死者数:3件

   7日間平均の1日あたりの死者数:0.8件(西部地区:0.1件、中部地区:0.7件)

(3)入院者数:48人

    ラウトカ病院:29人

    CWM病院、セント・ジャイルズ及びマコイ:19人 

   重症者数:3人

   危篤者数:3人

(4)感染状況

   累計感染者数:51,499件

   現在の陽性者数:2,636件

   累計回復者数:47,677件(前日比62件増)

   累計死者数:653件

   COVID-19以外による陽性者累計死者数:533件

   人口千人あたりの1週間の検査実施件数:7.5件(WHO推奨水準:4件)

   7日間平均の検査陽性率:4.4%(WHO推奨水準:5%)

   7日間平均の1日あたりの新規感染数:45件(人口百万人あたり:51件)

 保健次官の発表のとおり日々の感染者数は感染拡大の進行をモニターする唯一の指標ではありません。保健省は、感染の進行状況を監視するため、検査陽性率、入院者数、死亡者数などの他の指標を注意深く監視しています。

(5)ワクチン接種状況

   接種対象成人人口:618,173人

    初回接種:594,872人(接種対象の96.2%)

    2回目接種:496,091人(接種対象の80.3%)

   15歳から17歳までの未成年への初回接種:25,457人

   ワクチン接種状況マップ:http://bit.ly/3h2JfCZ

 現在病気である、またはワクチン接種を遅らせる正当な理由があると考える方は、以下のEmailアドレスに一時免除を申請してください。

   申請先:covidexemptionreq@gmail.com

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30〜16:30)以外は外部オペレータによる対応)

メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp

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