新型コロナウイルス感染のルーマニアにおける現状等について(警戒事態の延長及び感染者数の急増等)

●報道によれば、ルーマニア政府は10月10日までとなっている現行の警戒事態を11月8日まで30日間延長する予定です。

●また、報道によれば、警戒事態の延長に伴う新たな規制措置の導入はない見込みで、現行の国家緊急事態委員会決定第76号に基づいた各種規制が継続される模様です。

ルーマニアでは、感染者数、死亡者数、集中治療室患者数が、これまでの最多を更新しています。病床数の確保が難しい状況との報道もありますので、感染防止に万全の注意をしてください。

1. 警戒事態の延長

(1)報道によれば、ルーマニア政府は10月10日までとなっている現行の警戒事態が11月8日までの30日間延長する予定です。

 なお、現在の内閣は、上下両院で不信任決議をされているため、次期内閣が成立するまでは、市民生活に制限を加える新たな規制措置の導入ができない見込みですので、現行の規制が継続します。

 今後、皆様の滞在に影響するものが発表された場合は、追ってご案内いたします。

(2)現在実施されている、1,000人あたりの感染者数が6人を超えた場合の、主な規制措置は以下のとおりです。実施については、各自治体の緊急事態委員会が感染状況に応じて判断するとされています。

(ア)レストラン、バー、クラブ、ディスコ、映画館、劇場、会議、ワークショップ、スポーツジム、プールなどは、ワクチン接種者及び新型コロナウイルスから治癒した者(陽性結果から15日以上経過し、かつ180日以内の者)に対してのみ、収容人員の50%まで入場可能とする。

(イ)金、土、日の20時から翌日5時までの夜間は、不要不急の外出を禁止する。ただし、上記(ア)同様に、ワクチン接種者等は免除される。また、スーパー等は22時に閉店する。

(ウ)屋内に加え、屋外でもマスク着用が義務となる。ただし、周囲に人がいない場合は、免除される。

(注:ワクチン接種済等を証明するためには、ルーマニア政府発行のEU規定によるデジタル証明書、または外国政府発行の英文記載のあるワクチン接種証明書を利用します。)

(参考)

本規制の根拠となっている国家緊急事態委員会決定第76号原文リンク

https://media.hotnews.ro/media_server1/document-2021-09-30-25072929-0-hotarare-cnsu-30-septembrie-2021.pdf

2.ルーマニア国内の新型コロナウイルス感染状況

(1)10月8日13時時点での内務省傘下の戦略コミュニケーション・グループの発表によれば、ルーマニア国内での新型コロナウイルス感染者数は、累積1,332,221人、前日からの増加は13,854人。死亡者数は、累積38,927人で、前日からの増加385人。集中治療室の患者は1,561人となっています。直近14日間の人口1,000人あたりの感染者数は、ブカレスト市で12.24人、イルフォフ県で12.62人、全土では6.59人となっています。

これまでの最多となるような急激な増加に伴い、病床数不足や救急車の遅延等が報道されています。ワクチン接種済みだからといって油断することなく、手洗い・マスク着用・人混みを避けるなどの感染予防に十分注意してください。

この統計は、ルーマニア保健省国立公衆衛生研究所の以下のウェブサイトから最新情報が確認できます。

https://instnsp.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/5eced796595b4ee585bcdba03e30c127

3. ルーマニアへ入国する場合の隔離等の措置

(1)ルーマニアへ入国する場合に隔離等の措置となる、レッドゾーン、イエローゾーン、グリーンゾーンの対象国・地域が、9月30日付国家緊急事態委員会決定第77号で更新されました。直近14日間の人口1,000人あたりの感染者数が0.5人の日本は、グリーンーゾーンですが、EU域外国の扱いとなっているため、入国後14日間の自主隔離を要請されることに変更はありません。

なお、ワクチン接種等ある場合は、免除対象となります。詳細は以下のリンク先を参照してください。

(リンク先中段の「現行の警戒事態期間中の主な規制措置」)

https://www.ro.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00017.html

国家緊急事態委員会決定第77号各ゾーンリストのリンク

http://www.cnscbt.ro/index.php/liste-zone-afectate-covid-19/2719-lista-state-cu-risc-epidemiologic-ridicat-rosu-si-galben-30-09-2021/file

【問い合わせ先】

ルーマニア日本国大使館領事部

電話:+40-21-319-1890(大使館が閉館している時間は,業務委託先へ転送されます)

メール:consular@bu.mofa.go.jp

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