新型コロナウイルス関連情報(現在実施中の規制の大部分の延長、偽救急車に関する注意喚起、及びブルガリア国内の感染状況等)

【ポイント】

●政府は、現在実施中の規制の大部分の1月31日までの延長を決定しました。

●報道によると、悪質な偽救急車が出回っているようです。ご注意ください。万が一の場合に備えて、正規のプライベートの救急車会社について調べておくと良いでしょう。

●12月18日新規感染者数2,042名、新規死者数143名。

●累計死者6,339名。人口当たりの累計死者数でブルガリアはメキシコを抜いて世界第16位。

●直近7日間の死者数934名。人口当たりの直近7日間の平均死者数でブルガリアは世界第3位。

【本文】

○12月17日、ブルガリア政府は、現在実施中の新型コロナウイルス感染拡大予防措置の大部分について、来年1月31日までの延長を決定しました。今後、保健大臣令により正式な内容が判明する見込みですが、現時点で保健省が発表した概要は以下のとおりです。

◇ナイトクラブ、ゲームセンター、カジノ、レストラン、スポーツ施設は、来年1月31日まで閉鎖。

◇幼稚園、保育園、小学校1年生から4年生は、1月4日から対面式授業を再開。

◇モールは引き続き閉鎖(モール内の銀行、薬局、食料品店、プロバイダは除く)。

◇大規模行事、会議、大会の実施は1月31日まで禁止。

◇劇場、博物館、美術館、映画館は、客席・収容人数の30%を上限として、1月1日から営業可。

◇ホテル内のレストランは、朝食、昼食、夕食をシフト制として客の入れ替えを行い、客席の50%を上限として、22時まで営業可。

○12月16日付報道によると、現在、ブルガリア国内の救急車不足に乗じて、悪質な偽救急車が稼働しているようです。

 ブルガリアでは、救急車は112番(日本の119番)に電話して呼ぶのが一般的ですが、そのほかにも、プライベートの救急車も存在しています。現在の新型コロナウイルス感染拡大を受けて、全国的に救急車が不足し、病院に運ばれるまでの待ち時間が長くなっていることから、プライベート救急車を依頼する方が増えているとのことで、それに乗じた悪質な偽救急車が出現しているそうです。

 偽救急車は、料金表がなく、通常の何倍もの法外な料金を請求したり、医師が同乗していなかったり、遺体を病院の前に放り投げて走り去る等の悪質な行為を行っています。特に衛生面に問題があり、車内に消毒設備がないか、あっても古く、古いシーツを交換せずにそのまま使ったり、使い捨ての物を水で洗って再利用したりしています。救急車自体も消毒されていないとのことです。

 ブルガリアの医療施設法によると、緊急医療は救急センターしか行うことはできず、プライベート救急車は、緊急事態ではない事案で医療搬送を行うことしか認められていません。正規のプライベート救急車会社であれば、緊急事態での搬送を依頼しても、112番に転送されます。

 報道では、偽救急車を避けるための方策として、病院前に止まっている救急車(と思われる車)に搬送を直接依頼しない、プライベート救急車を利用するときは自前のウェブサイトがあり最低でも10台以上の車両を保有している会社を利用することを推奨しています。

 正規に営業しているプライベート救急車の車両は新しく、全ての備品をきれいに完備しているので、プライベートの救急車を頼んだ際に古い救急車が来たときはご注意ください。また、正規の会社の職員は、会社名の入った制服を着ています。なお、正規の会社のプライベート救急車には「Ambulance」とは書かれていません(偽救急車には書かれています)。

 救急車を呼ぶときは、112に電話するのが一番確実です。また、万が一の事態に備えて、正規のプライベートの救急車の会社についても調べておくと良いでしょう。

○12月18日(金)時点のブルガリア国内の感染状況(ブルガリア保健省発表)。

検査数 6,825件

陽性率 29.92%

感染者累計 188,288名(前日比+2,042名)

死者累計 6,339名(前日比+143名)

治癒累計 93,728名(前日比+3,218名)

アクティブケース 88,221件

入院中 6,900名(前日比−134名)

集中治療中 567名(前日比−3名)

感染医療従事者累計 8,273名(前日比+95名)

地域別の前日からの新規感染者数

ブラゴエフグラド  :88

ブルガス      :202

ヴァルナ      :207

ヴェリコ・タルノヴォ:100

ヴィディン     :14

ヴラツァ      :79

ガブロヴォ     :42

ドブリッチ     :46

カルジャリ     :10

キュステンディル  :29

ロベチ       :33

モンタナ      :19

パザルジク     :58

ペルニック     :29

プレーヴェン    :73

プロブディフ    :141

ラズグラッド    :20

ルセ        :69

シリストラ     :11

スリヴェン     :75

スモリャン     :28

ソフィア県     :48

ソフィア市     :361

スタラ・ザゴラ   :77

タルゴヴィシテ   :22

ハスコヴォ     :76

シューメン     :46

ヤンボル      :39

前日からの死者143名の内訳

40代:男性1名、女性4名

50代:男性9名、女性5名

60代:男性25名、女性8名

70代:男性33名、女性23名

80代:男性17名、女性18名

統計サイト「Our World in Data」によると、12月17日時点で、ブルガリアは、人口100万人当たりの過去7日間の平均死者数で世界3位、人口100万人当たりの累計死者数で世界16位です(前日上位のメキシコを上回る)。出典はこちら→ https://ourworldindata.org/grapher/covid-deaths-daily-vs-total-per-million?tab=table&stackMode=absolute&time=2020-12-17&country=®ion=World

直近14日間の人口10万人あたりの感染者数国内上位10地域(当館が保健省の発表に基づいて独自に集計)

1.ヴァルナ県    :681.3

2.スリヴェン県   :674.5

3.ブルガス県    :661.9

4.ヴラツァ県    :635.2

5.ヤンボル県    :615.4

6.ルセ県      :615.3

7.キュステンディル県:587.2

8.スタラ・ザゴラ県 :535.5

9.ペルニック県   :531.1

10.ガブロヴォ県   :529.0

※これらの地域では、病院のベッド使用率が非常に高くなっており、病院や医師の負担が深刻になっています。

ブルガリア国内感染状況週間トレンド>

○10月以降、ブルガリア国内の感染拡大が深刻な状況が続いています。保健省の発表を基に当館において取りまとめた各数値の1週間毎の推移の表とグラフを当館ツイッター、及びフェイスブックに掲載しています。グラフで見ると推移の状況が一目瞭然ですので、ぜひご確認ください。

ツイッターhttps://twitter.com/EmbassyBulgaria/status/1337733345346805765?s=20

フェイスブックhttps://m.facebook.com/108501130796522/posts/220142602965707/?d=n

○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています(基本的には領事メールと同じ内容)。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

○当館ツイッター(日本語)では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria

○欧州域内の感染状況はこちら(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

【参考】

ブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイト

https://coronavirus.bg/

ブルガリア保健省(ブルガリア語)

https://www.mh.government.bg/bg/

ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)

電話 028078757(24時間)

■日本厚生労働省

新型コロナウイルス関連情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■外務省海外安全ホームページブルガリア

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0

世界保健機関(WHO)

https://www.who.int/health-topics/coronavirus

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

Twitter(日本語): https://twitter.com/EmbassyBulgaria

Twitterブルガリア語): https://twitter.com/EmbassyOfJapan

Facebook(日本語): https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

Facebookブルガリア語): https://www.facebook.com/Embassy-of-Japan-in-Bulgaria-Посолство-на-Япония-в-България-254192337927884/

Instagramhttps://www.instagram.com/jpembassyinbulgaria/

ゴルゴ13の海外安全対策マニュアル」好評配信中!

http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html

このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動配信されております。

※「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete