在留邦人の皆様へ:ヌルスルタン市公衆保健局長の記者会見発言(3月29日報道)

 3月29日配信「vlast.kz」は,キシコヴァ・ヌルスルタン市公衆保健局長の記者会見での発言を報じているところ,以下のとおりです。

1 キシコヴァ・ヌルスルタン市公衆保健局長は,29日の記者会見で,コロナウイルス患者1名当たり30から50名の接触者がいるが,接触者は感染症の能動的な媒介者ではないと述べた。同局長はまた,ヌルスルタン市の現状について述べ,市民に対し,自宅から出ないことを依頼ではなく,要求した。

2 同局長は,「市内ではこの感染症の拡散を防ぐために多大な活動が行われている。接触者の活発な発見作業が行われている。これは濃厚接触者及び潜在的接触者である。コロナウイルス感染症保有者1名当たり,30名から50名の接触者がいる。我々は彼らを隔離するため厳しい活動を行っているが,さらにこれらの中から新たな感染者が明らかになる。彼らは感染症の能動的な媒介者ではない。新たな感染者が発見される割合は,隔離された者または入院観察施設にいる者のうちおよそ80%にのぼる。現在,彼らを入院させる活動が始まった。さらに,発見された接触者から新たな感染を見つける作業が始まっている」と述べた。

3 同局長は,3月29日13時時点でヌルスルタン市の入院施設には1,536名が収容されており,151件のコロナウイルス感染例が確認されており,13名が退院したと説明した。同局長は,本29日のうちに市内で16名の新規感染者が確認されたところ,全員が,これまで入院観察または在宅隔離下にあった濃厚接触者,及びコロナウイルス患者と潜在的接触があった者への観察過程で発見された者であることを説明した。

4 同局長は患者の容体に関し,「本日時点で,治療入院施設にいるコロナウイルス感染症患者のうち,2名が悪化はないものの重体状態が続いており,人工呼吸器をつけている。その他の患者は満足できる状態である」と述べた。

5 同局長によれば,新規感染例のうち2件は,追加的な観察病棟に転換された第二診療所において発見された。同局長は,「鉄道病院を拠点として呼吸器科が拡張された。特にヌルスルタン市住民のために,我々はそこでコロナウイルス感染症の有無の診断を行う。今後我々は,患者への対処と治療の戦略を特定していく。さらに,ジェルトクサン通り36番地にある市立第二診療所を拠点として,観察診療所を開設した。この医療施設の規模は,交代制により150名の訪問を受けることが可能である。観察診療所には診断用の病床も開設され,コロナウイルス感染症の疑いがある患者は検体と診察による必要な検査を受ける。まさに2名の患者が,この医療施設で発見された」と説明した。

6 医師らはヌルスルタン国際空港に到着した全乗客の隔離作業を続けている。同局長は,「本日までに18便についての作業を了した。直近の数日間でさらに到着した3便が到着し,乗客274名から検査のため検体を採取し,結果を待っている。本日は4便が到着するであろう」と結んだ。

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