在チリ大使館からの安全情報(本日サンティアゴ市内で発生した爆発事案に関し)

 本4日サンティアゴ市内で爆発事案が発生。容疑者は現時点で捜索中。

チリにお住まいの皆様へ

1.本日発生した爆発事案(事実関係)

(1)当地情報によりますと,本4日午前11時45分頃,サンティアゴ市プロビデンシア区ビクーニャマッケンナ通りとフランシスコビルバオ通りの前のバス停留所にて爆発がありました。この爆発に関し,「野生化する個人主義たち(Individualists Tending Toward the Wild, ITS)と名乗る「エコ・テロ組織」が同組織のウェブサイトにて犯行声明を出した,とLa Tercera紙が報じています。右報道によれば,同組織はウェブサイトに「爆弾が混乱を引き起こす:ITSの仕業だった」と書き込みを行っており,また今月1日に出した声明の中で、サンティアゴ首都圏の公共交通システムの稼動を監督する企業を非難し,目的達成に向け活動を続けると述べていた,とされています。

(2)この爆発で男性3名,女性2名の計5名が負傷し,そのうち1名は生命に危険はないものの重傷,また女性2名のうち1名がベネズエラ人であることが確認されています。

(3)これを受けて本日午後,チャドウィック内務大臣は「このテロ行為に対し本日付けで容疑者の告訴状を提出した」と述べ,また捜査当局は捜査チームを倍増し,捜査に当たっている旨報じられています。

2.注意喚起

 上記のとおり本事案の容疑者は現時点で捜索中であり,今後類似事案の発生も否定できません。つきましては外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,最新関連情報の入手に努めるとともに,テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設,デパート,広場やモスク等宗教関連施設等不特定多数が集まる場所,特に同組織に関してはバスなどの公共交通機関等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど,安全確保に十分注意を払ってください。

在チリ日本国大使館 領事部 松永 大輝 

 住 所:Ricardo Lyon 520,Providencia,Santiago,Chile

 電 話:(+56-2)2232-1807

 FAX:(+56-2)2232-1812

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