ブルガリア治安情勢(ブルガスにおける国外テロ活動容疑者逮捕)

【ポイント】

●7月1日,ブルガスにおいて,国外テロ活動容疑でシリア系ブルガリア人が逮捕されました。

●テロはどこでも起こり得ることを改めて認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

【本文】

○7月2日,ブルガリア内務省は,7月1日,特別検察庁の指導の下,国家保安庁と共に,ブルガス及びヴラツァにおいて,対テロ共同作戦を行い,ブルガリア人成人男性1名を国外におけるテロ行為への参加容疑で逮捕したと発表しました。

○これまでに警察が収集した証拠によれば,2015年から現在までに,被疑者は,ブルガリアからシリアへ複数回渡航し,シリアにおいて,様々なジハーディスト・テロリスト・グループ内で武装活動に直接参加したとのことです。

○現時点において,同人がブルガリアにおけるテロの準備を行っていたという証拠はないとのことですが,今回の事件によって,テロリストは身近にいる可能性があるということを改めて認識する必要があることが明らかとなりました。

○当館においてとりまとめたブルガリアテロ情勢を以下に掲載しますので,この機会にぜひご一読ください(外務省海外安全HPにも記載→ https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_171.html

ブルガリアテロ情勢>

1.概況

 ブルガリアでは,反政府組織や国際テロ組織の存在は確認されていません。

 しかし,テロが多発している中東諸国と,テロの標的となる可能性の高い西欧諸国との中間点に位置する地政学的要因から,イスラム過激主義者らがブルガリアを通過している状況がうかがえ,外国出身のテロ容疑者やISILへの参加を企図する者がブルガリアへの入国や通過を試みて治安当局に拘束された事例がこれまでに何度も発生しています。

 また,2019年6月,ブルガリア第二の都市プロブディフにおいて,イスラム過激思想に影響を受けた少年が爆弾を製造しようとした事件が発生しており,ホームグローン・テロリストの脅威は常に潜在しているといえます。

2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢

 ブルガリアでは,反政府組織や国際テロ組織の存在は確認されていません。

3.日本人・日本権益に対する脅威

 テロによる日本人の被害は,シリアやアフガニスタンといった渡航中止勧告退避勧告が発出されている国・地域に限りません。テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,これまでもチュニジア,ベルギー,バングラデシュスリランカ等においてテロによる日本人の被害が確認されています。

 近年では,単独犯によるテロや一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発するなど,テロの発生を予測し未然に防ぐことがますます困難となっています。

 このように,テロはどこでも起こり得ること,日本人も標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP:http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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