ケニアにおけるコレラ発生にかかる注意喚起

ケニア保健省は、ナイロビ首都圏を含む、6郡にてコレラの発生が確認された旨発表しました。

1.ケニア保健省は、20日までに、ナイロビ首都圏を含む、6郡にてコレラの発生が確認され、国内で60人の患者が登録された旨発表し、警戒を呼びかけました。

 保健省によれば、コレラはナイロビの北約10キロにあるキアンブ郡にて開かれた結婚パーティーが原因であるとしており、キアンブ郡では国内感染者数の半分に当たる31人の感染者が報告され、これまでに13人がコレラで入院しているとしています。

 ついては、在留邦人の皆様におかれましては、今後、感染地域が拡大する可能性がありますので、以下2.(3)の感染予防対策を心掛けるとともに、衛生管理に十分注意してください。

2.(1)コレラは、コレラ菌に汚染された水、氷、食品などを経口摂取することによって起こる、下痢を主症状とする病気です。潜伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状がみられます。腹痛や発熱はほとんどみられません。下痢の症状は様々ですが、重い場合は多量の水のような下痢(米のとぎ汁様)となり、脱水症状を起こします。胃腸の弱い人や胃切除を受けた人、高齢者、乳幼児などは重症化し、昏睡状態に陥り死亡する例もあります。

(2)治療方法としては、下痢によって体内から失われた水分と塩化ナトリウム等の電解質の補給が主となります。脱水症状が激しい場合は点滴による治療が必要となり、抗生物質を併用します。

(3)予防方法としては、流行地では、以下のような基本的な感染症予防対策を心掛け、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診断を受けてください。

●外出後、食事の前、トイレの後の手洗いを励行する。

●食物は、十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口にしない。

●飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合は、十分に沸騰させた後使用する。

●安全な水から作ったことが確認できる氷以外は使用しない(コレラ菌は冷凍しても死滅しません)。

【お知らせ】

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令和4年10月20日

ケニア日本国大使館

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