【注意喚起】郵便関係者や警察官などを名乗る者による詐欺事案の発生

最近、タイにおいて郵便関係者や警察官などを名乗る者による詐欺事案が発生し、在留邦人が金銭をだまし取られる事例が報告されています。心当たりのない電話やメール、手紙等を受け取った場合には、これを鵜呑みにせず、安易に個人情報を教えたり、メール等を送ったりせず、詐欺の可能性を疑って対応されるよう、十分ご留意ください。

1.最近タイ国内で報告された詐欺事案の概要は以下のとおりです。

(1)5月上旬、タイ在留邦人の携帯電話に見知らぬ番号から着信があり、応答すると、自動音声に切り替わり「タイ郵便です。あなたの名義で発送された郵便物がスリン県で見つかり、郵送が禁止されている内容物(複数人の旅券、銀行通帳など)が含まれていたため、マネーロンダリングに関与した疑いがある。関与を否定したい場合にはこちらの指示に従うこと。」という内容がタイ語でアナウンスされた。

(2)その後指定された番号に連絡すると、「関与を否定するためには警察に対する申し立てが必要であり、本来スリン県まで来て手続きする必要があるが、コロナ禍であるため遠隔での手続きが可能。なお、捜査は内密に行われているものであり、あなたが口外した場合にただちに逮捕される。」などと言い、その後はLINEでの連絡を求められた。

(3)その後警察官を名乗る者とのビデオ通話(相手はタイ警察の制服を着装)を経て、「あなたの身の潔白を証明するために、まずはあなたが持つすべての財産を指定の口座に一度移す必要がある。」として、指定のタイ国内の個人名義の銀行口座に入金を求められた。

(4)また、やりとりの中で旅券及び通帳の写真を求められたほか、クレジットカードのキャッシング機能でも多額の金額の引き出しを要求された。

2.その他、物流会社や関税局の関係者を名乗り、同様の手口で入金を要求する詐欺が横行しているとの情報もあります。

○外務省「海外安全 虎の巻2022〜海外旅行のトラブル回避マニュアル〜」

https://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pdf/toranomaki.pdf 

(問い合わせ先)

○在タイ日本国大使館領事部

電話:(66-2)207-8500、696-3000

FAX:(66-2)207-8511

所在地: 177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330

(ウィタユ通り、ルンピニー警察署とMRTルンピニー駅のほぼ中間)

◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やemailアドレスの追加・変更等)、または帰国・転出等があれば必ずお知らせください。

◎在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は、外務省海外旅行登録(「たびレジ」)を、ぜひ活用してください。登録者は、滞在先の最新の渡航情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡の受け取りが可能です。

・たびレジ:https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

・たびレジ簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete

◎緊急事態が発生した際、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を利用し、在留届や「たびレジ」に登録のあった携帯電話番号に当館より関連情報を送信したり、返信を求める事により安否確認を行う場合があります。本システムでは、原則タイの国番号(+66)を使用し、メッセージは半角英数字(ローマ字)で送信します。

・運用開始について:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_kh.pdf

・よくあるご質問:http://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/pdf/sms_qa.pdf