カーン首相解任後の政治情勢に関する注意喚起

【ポイント】

○4月10日(日)未明、議会下院において、イムラン・カーン首相に対する不信任決議案が野党の賛成多数で可決され、カーン首相の解任が決定しました。与党側は反発し、パキスタン各地において首相支持者の抗議集会等が開催されており、一部では与野党支持者間の衝突が報告されるなど、今後不測の事態が発生する可能性も否定できません。

○レッドゾーンへのアクセスは非常に厳しく制限されています。通行者、車両の厳重な身分確認が実施されておりますので、大使館等レッドゾーン内へ御用の方は身分証及び車両登録証の携行をお願い致します。

○多人数が集まる場所等でのテロ発生や各種犯罪に留意して下さい。

【本文】

1 4月10日(日)未明、議会下院において、イムラン・カーン首相に対する不信任決議案が野党の賛成多数で可決され、カーン首相の解任が決定しました。与党側は反発し、パキスタン各地において首相支持者の抗議集会等が開催されており、一部では与野党支持者間の衝突が報告されるなど、今後不足の事態が発生する可能性も否定できません。

2 また、現在の情勢に伴い、イスラマバードでは厳重な警備が敷かれており、特にレッドゾーンへのアクセスは非常に厳しく制限されています。通行者、車両の厳重な身分確認が実施されておりますので、大使館等レッドゾーン内へ御用の方は身分証及び車両登録証の携行をお願い致します。

3 つきましては、在留邦人の皆様におかれましては、以下の注意事項を参考に、ご自身及びご家族の安全に十分配慮した行動を心掛けて頂きますようお願い致します。

(1) 各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。

(2) 攻撃の標的となりやすい場所(各種イベントの開催場所及びその周辺を含む軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、宗教関連施設、政府機関、報道機関、外国資本の有名ホテルやファースト・フード店を含む海外関連施設、レストランやマーケット)にはできる限り近づかない。また、車両等で移動する際にも、同種の場所を避けるよう心掛ける。

(3) レストラン、マーケット及びバス停など人が集まる場所での用事は、短時間で効率的に行なうとともに、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れる。

(4) 集会やデモが行われている場所には、決して近づかない。

(5) 移動途中等に集会やデモに遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

○ 当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○ 外務省海外安全ホームページパキスタン):

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0

○ 在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

  海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○ 緊急時の連絡先:051−9072500(在パキスタン日本国大使館代表)