主な出国先の入国及びトランジット要件

【ポイント】

●日本政府は、商用航空便が運航されている今、これらを利用してウクライナからの早期出国を強くお勧めしており、在ウクライナ日本国大使館からも皆様に直接連絡する等して早期出国をお願いしているところです。

●主な出国先の入国及びトランジット要件について、本領事メール本文に掲載しますので、こちらもウクライナからの出国先の検討の参考としてください。

●なお、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況等によっては、新たに措置が導入される可能性がありますので、航空券を手配する際は、航空会社や旅行会社に入国制限について改めてご確認ください。

【本文】

1 ドイツ

(1)入国

○EMA(European Medicines Agency)が認めているワクチン

※接種証明書がある場合、陰性証明書は不要。

○接種証明書が無い場合、以下のいずれかの事由及びPCR検査が必要(出国48時前)。

ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン

(入国事由)

  ●医療従事者、医療研究者及び高齢者介護従事者

  ●外国人技能労働者及び高度専門労働者

  ●物流従事者、運輸業従事者

  ●農業に係る季節労働者

  ●船員

  ●外国人留学生、職業見習・実習生等

  ●外国人家族、及び家族に係る緊急の理由による訪問

  ●国際的保護その他人道上の理由による保護を必要とする者

  ●その任務を遂行する外交官、国際機関職員、軍関係者、人道支援関係者

  ●特定引揚げ者

  ●トランジット乗客

(2)トランジット

○ワクチン接種証明書がある場合、陰性証明は不要。

○ワクチン接種証明書が無い場合、陰性証明書(出国48時間前、PCR)が必要。

○トランジット先が日本の場合、日本の水際措置上、原則所定フォーマットを使用した上で、PCR等の陰性証明書(ウクライナ出国前72時間以内)の提示義務あり。

2 フランス

(1)入国

○(接種の有無に関わらず)陰性証明書(出発48時間前、PCR又は抗原検査)が必要。

○上記に加えて、EMAが認めているワクチン※接種証明書が無い場合、入国には以下のいずれかの事由が必要。また、入国後の隔離義務有り(10日間)。

ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン)

(入国事由)

フランス国籍者 及び その配偶者と子供

EU市民 又は それに相当するもの、その配偶者と子供

●フランス又はEUの滞在許可証、長期滞在査証を保持する第三国国民

●第三国国民で長期滞在家族同行査証所持者

●陸・海・空路の運搬輸送セクター従事者

●国際便乗り継ぎゾーンに留まり24時間未満の乗り継ぎをする者

(2)トランジット

○ワクチン接種証明書及び陰性証明書は不要。

3 オランダ

(1)入国

○ワクチン接種証明がある場合入国可能。

○ワクチン接種の有無にかかわらず出国前48時間以内PCR核酸増幅検査)検査の結果、もしくは出国前24時間以内の抗原検査の結果のいずれかが必要。

○入国後は、自己隔離は不要だが、自己テストキット等により検査を受けることを推奨されている。

(2)トランジット

○乗継ぎは可能だが、オランダへの入国の条件を満たしていない場合には、トランジットエリアのみの滞在は可能。

EU・シェンゲン域外から来てEU・シェンゲン域内に向かう場合は、オランダで入国審査を受ける必要があり、入国審査の際に目的地の国に入国可能なことを示す書類(滞在許可など)の提示を求められる場合がある。

○オランダで空港のみの滞在の場合には、検査結果の提示や自己隔離は不要。

4 オーストリア

(1)入国

○ワクチン接種証明または180日以内の治癒(回復)証明に加え、1)ブースター接種証明書又はPCR検査による陰性証明書、もしくは2)10日間の自己隔離措置(入国後の検査で陰性判明の場合解除)が必要。

○入国前72時間以内に登録サイト(https://entry.ptc.gv.at/en.html)を通じた事前のオンライン登録が必要。

(2)トランジット

○陸路・空路でオーストリアを通過するのみの場合は、陰性証明書等・自己隔離は不要だが、出国予定を示すものの提示が必要。

○入国を伴わないトランジットの場合、事前登録等は不要。

5 トルコ

(1)入国

○入国する14日以上前に新型コロナウイルスワクチンを接種したことを証明する文書又は過去6か月以内に新型コロナウイルス感染症に罹患したことを証明する文書を提示する。

○上記文書を提示できない場合は、到着前72時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書又は到着前48時間以内に受検した迅速抗原検査の陰性証明書を提示する。

○出発前72時間以内に保健省HP上で入国フォームを記載し、搭乗時に提示する。

(2)トランジット

○トランジットの場合は、最終目的地の国において必要となる場合を除き、陰性証明書の提示は不要。

6 ア首連(ドバイ)

(1)入国

○出発前72時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示が必要。

(2)トランジット

 ○渡航先の国が要求していない限りPCR検査等は原則不要。トランジットであってもドバイに「入国」する場合は、出国前72時間以内の検査証明を要する。

7 カタール

(1)入国

○全ての渡航者は、「Ehteraz」(www.ehteraz.gov.qa)を通じて渡航の3日前までに登録し、「渡航許可」の取得を要する。

○入国前72時間以内に受検したPCR検査の陰性証明書の提示が必要。

カタール政府が承認している新型コロナウイルスワクチンを接種している場合等を除き、7日間のホテルでの隔離が求められ、6日目にPCR検査を受検する必要がある。

○ワクチン接種を完了者は隔離免除で入国可であるが、入国後36時間以内のPCR検査が必要(渡航者自身で手配・受検する必要がある)。

(承認ワクチン)

 ファイザー・ビオンテック(コミナティ) 2回接種、モデルナ(スパイクヴァクス) 2回接種、オックスフォード・アストラゼネガ 2回接種(コビシールド/オックスフォード/ヴァクセヴリア)、ヤセン/ジョンソン・エンド・ジョンソン 1回接種

(条件付き承認ワクチン)

 シノファーム 2回接種、シノバック 2回接種、スプートニクV 2 回接種

(2)トランジット

○トランジットの場合は、最終目的地の国において必要となる場合を除き、陰性証明書の提示は不要。