【ポイント】
●ブルガリア国内で現在最も感染拡大が深刻なガブロヴォ県が、県独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。
●8月19日から9月16日までの間にブルガリア国内各地で採取された新型コロナウイルスのサンプル362件を調査したところ、全てがデルタ株でした。
●10月4日発表のブルガリア国内の新規感染者数513名、新規死者数43名、陽性率11.14%。
●全国28地域のうち、ガブロヴォ県がダークレッドゾーン、その他22地域がレッドゾーン。
●過去7日間の死者数549名。人口100万人あたりの過去7日間の死者数世界ワースト8位。
●人口100万人あたりの累計死者数世界ワースト6位。
【本文】
○ブルガリア国内で最も感染拡大が深刻で、10月4日現在、国内唯一のダークレッドゾーン(過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数が500人以上)のガブロヴォ県は、10月1日、クンチェフ保健機構長官の同意を得た上で、ガブロヴォ地域保健局長令を発出し、10月4日から17日までの間、国の規制より厳しい県独自の臨時感染拡大予防措置を導入しました。
規制な内容は以下のとおりです。
1 語学センター、学習センター、及びその他の教育関連センターや、舞踏・音楽系センター・スクールの対面式集団クラスは一時中止とする。
2 子供のための集団サービスを提供する児童施設、児童クラブ等の利用は一時中止とする。
3 プライベートの性質を有する集まり(結婚式、洗礼式、葬式等)は一時中止とする。
4 大会・会議系イベント、セミナー、コンクール、研修、チームビルディング、展覧会、及び同種の出席を伴う公共イベントは一時中止とする。
5 音楽フェスティバル、民族的イニシアティブ等を含む全ての同種の大規模イベントは一時中止とする。
6 大規模スポーツイベントは、屋内外いずれも一時中止とする。ただし、国の年間スポーツカレンダーに記載されたものは例外として無観客で開催する。
7 フィットネス、スポーツホール、スポーツクラブ、スイミングプール、複合スポーツ施設、スパ施設、ウェルネスセンター、海洋療法施設の利用は一時中止とする。
8 屋内の映画館、劇場、サーカス、コンサート、その他の舞台芸術については、会場キャパシティーの使用上限30%、着席用座席のみの使用とし(着席は1席おき)、最低1.5メートルの物理的距離の確保、マスク着用を条件に許可する。
9 博物館、美術館の集団での訪問は一時中止とする。
10 商業施設、行政施設、及びその他の市民へのサービスを提供する施設の全てのオーナーまたは運営者(個人・法人を問わず)は、施設内における1人あたり8平方メートルの空間を確保できるよう訪問者を調整する。
11 全ての市場、商店街、バザール、展示会では、移動は一方通行のみとし、利用者一人あたり8平方メートルの空間、及び訪問者間の最低1.5メートルの距離を確保する。重要員及び訪問者はマスク着用が義務づけられる。
12 ガブロヴォ県内の生徒は、次のとおりローテーション制の学習を行う;
(1)10月4日から10日まで:1〜4、7、8、12年生は対面式、5、6、9〜11年生は電子的環境でオンライン学習
(2)10月11日から17日まで:1〜4、5、6、9〜11年生は対面式、7、8、12年生は電子的環境でオンライン学習
13 幼稚園、及び保育園は、厳格な感染予防措置を講じた上で、稼働する。
14 遊び場、及び公園は、特別訪問様式(距離を取り、密を避ける)で開放する。
15 ガブロヴォ県からのグループ旅行は、一時中止とする。
16 医療施設への面会は、一時中止とし、一定の状況の場合のみ例外とする(患者が末期で、医療施設の長が許可し、特別な措置を講じる等)。
17 社会福祉サービスを提供する専門施設、及び子どもや高齢者のための住宅型施設における面会は、一時中止とし、一定の状況の場合のみ例外とする(患者が末期で、医療施設の長が許可し、特別な措置を講じる等)。
ガブロヴォ県の発表の原文はこちら→ http://www.gb.government.bg/index.php/prestzentar/2014-11-04-15-02-48/525-vremenni-protivoepidemichni-merki-na-teritoriyata-na-oblast-gabrovo
○10月4日、ブルガリア国立感染症センターは、ホームページにおいて、ブルガリア国内の変異株の発見状況について発表しました。概要は以下のとおりです。
- 国立感染症センターがブルガリア各地において8月19日から9月16日の間に採取された362件の新型コロナウイルスのサンプルを検査した結果、全てがデルタ株でした。
- 本年8月から、デルタ株は、従来のB.1.617.2、及びAYとシリアル番号からなるサブ変異種(現時点ではAY.1からAY.32)に分類されており、今回の調査結果の内訳は以下のとおりでした。
AY.12 : 4件
AY.20 : 1件
AY.4 :117件
AY.5 : 4件
AY.9 : 69件
B.1.617.2:167件
国立感染症センターの発表の原文はこちら→ https://ncipd.org/index.php?option=com_k2&view=item&id=637:ncov-sequencing-03102021&lang=bg
○ブルガリア国内の最近の感染状況特記事項(当館取りまとめ)
・10月2日、新規感染者が5日連続で2千名超え(4月15日以来170日ぶり)
○ブルガリア国内感染状況週間統計(9月26日(日)から10月2日(土)の週。当館取りまとめ)
・陽性率:10.27%(4週連続で前の週を上回る。10%超えは23週ぶり)
・新規感染者数:12,926人(前の週の約1.2倍)
・死者数:546人(前の週の約1.2倍)
・入院患者増減数:+213人(10週連続プラス。増加数は前の週の約0.7倍)
・集中治療患者増減数:+47人(9週連続プラス。増加数は前の週の約2.2倍)
○10月4日(月)時点のブルガリア国内の感染状況(ブルガリア保健省発表統計)
検査数 4,603件
陽性率 11.14%
感染者累計 505,994名(前日比+513名)
死者累計 21,038名(前日比+43名)
治癒累計 439,103名(前日比+516名)
アクティブケース 45,853件
入院中 5,248名(前日比+31名)
集中治療中 462名(前日比−3名)
感染医療従事者累計 14,546名(前日比+3名)
ワクチン接種累計 2,550,279回(前日比+1,284回)
ワクチン2回接種済み累計 1,337,228名(前日比+791名)
○ブルガリア各地の過去14日間の人口10万人あたりの新規感染者数(10月4日時点:当館取りまとめ)
全国平均 :342.5
<レベル4(ダークレッドゾーン:500以上):1地域>
ガブロヴォ :569.2
<レベル3(レッドゾーン:250〜500):22地域>
ペルニック :488.2
ヴィディン :472.3
モンタナ :452.0
ソフィア県 :451.5
スリヴェン :441.8
キュステンディル :434.2
ヤンボル :423.9
ブラゴエフグラド :409.9
ソフィア市 :388.2
ヴァルナ :377.7
タルゴヴィシテ :366.7
ヴェリコ・タルノヴォ:365.2
スタラ・ザゴラ :348.9
ドブリッチ :325.6
プロブディフ :318.0
ルセ :311.2
シリストラ :308.3
ブルガス :295.6
ロベチ :287.8
ラズグラッド :264.0
スモリャン :254.8
ヴラツァ :253.5
<レベル2(オレンジゾーン:100〜250):5地域>
ハスコヴォ :238.2
パザルジク :233.6
シューメン :215.7
プレーヴェン :173.3
カルジャリ :107.6
○統計サイト「Our World in Data」によると、10月3日時点で、ブルガリアは、人口100万人当たりの過去7日間の平均死者数で世界8位、人口100万人当たりの累計死者数で世界6位です。出典はこちら→ https://ourworldindata.org/grapher/covid-deaths-daily-vs-total-per-million?tab=table&time=2021-10-03
○当館ツイッター(日本語)では、新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表、死者の男女年代別内訳を毎日掲載しています→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria
○日々の感染状況の確認はブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイトもご利用ください(当館が利用しているデータの出典元です)→ https://coronavirus.bg/
○欧州域内の感染状況(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea
○現在日本で実施中の水際対策の詳細(厚生労働省HP)→ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
○ブルガリアの現在の入国規制(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html
○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、当館領事メールをその都度掲載しています。これまでに当館が配信した領事メールの確認にご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen
○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html
○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html
○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html
【参考】
https://www.mh.government.bg/bg/
■ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)
電話 028078757(24時間)
■日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■外務省海外安全ホームページ(ブルガリア)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0
■世界保健機関(WHO)
https://www.who.int/health-topics/coronavirus
在ブルガリア日本国大使館領事警備班
電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)
e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp
HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
Twitter(日本語): https://twitter.com/EmbassyBulgaria
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2021年当館休館日→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kyukanbi.html
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http://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
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