フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報157

 9月16日、バイニマラマ首相及び保健次官が会見を行い、2度目のワクチン接種率が60%を超えたことから、各種制限を緩和するとともに、国境の再開計画及び未成年へのワクチン接種について発表しました。また、フィジー保健・医療サービス省は新たに197件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましては、フィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。

首相発表:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/PM-JVB-STATEMENT-ON-COVID-19-160921

保健次官声明:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/STATEMENT-BY-PS-HEALTH-DR-JAMES-FONG-160921

保健省発表:

https://www.health.gov.fj/16-09-2021/

COVID-19無料電話ヘルプライン:158

1 首相発表

(1)16日の時点で、国内の全ての成人の62%が2度目のワクチン接種を終えており、97%以上が初回のワクチン接種を受けています。これを受け、以下のとおり制限の緩和を実施します。

 ア 17日午前4時より、ビチレブ島のすべての封じ込め地域のボーダーを解除します。

 イ ビチレブ島内での移動が可能になります。ただし、島間の移動はより高いワクチン接種率を達成するまで、バヌアレブ島を含めて引き続き厳格に管理されます。

 ウ 公共交通機関は70%の収容人数で運行できるようになります。

 エ ビチレブ島の夜間外出禁止令は午後9時から午前4時までに変更になります。

 オ 屋内の集会は最大20名、屋外の集会は最大30名まで許可されます。

 カ 10月4日からすべての職場、高等教育機関、礼拝所、ホテル、レストラン、カフェ、映画館、ジム、プール及びタトゥーショップは、ワクチン接種を完了した人のみを対象に、70%の収容人数で営業することができます。

(2)ワクチン接種認証の一環として、VAX-Check toolを導入します。これにより、顧客のワクチン接種の状態をリアルタイムで確認することができます。ただし、COVIDセーフ対策は引き続き厳格に実施する必要があります。つまり、マスクを着用し、2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ち、careFIJIをインストールの上BluetoothをONにする必要があります。これらの規則に従わない場合、多額の罰金を課される、または施設が閉鎖されます。

(3)ワクチン接種率が70%に達した場合は、ビチレブ島の夜間外出禁止令は午後10時から午前4時に、80%に達した場合は、午後11時から午前4時に変更します。

(4)我々の計画では、直ちに検疫なしの渡航を世界中に認める様なことは行いません。まずはフィジーと同様にワクチン接種率が高く、検査陽性率が低く、限定されたグリーンリスト地域からの渡航者から徐々に開始します。フィジー国内で成人の少なくとも80%がワクチン接種を完了した際には、フィジーで使用しているファイザー、モデルナ及びアストラゼネカ製ワクチンを同様に導入しているグリーンリスト地域と検疫なしで渡航できるようになります。現時点では、オーストラリア、ニュージーランド、日本、カナダ、韓国、シンガポール及び米国の一部が含まれます。我々は、これらの国の政府との間で相互に認証したワクチン・プロトコールに関する合意を確立します。

 これは基本的には、当方がこれらの国のワクチン接種水準を容認し、これらの国の旅行者のワクチン接種の状況を信頼でき、また、反対にフィジー国民が国外旅行をする際にワクチン接種の状況を証明することができることを示すものとなります。

 これらのグリーンリスト地域からの渡航者は、2度のワクチン接種を完了している必要があり、オンラインで簡単に取得できる出発前許可を受ける必要があります。また、出発前の72時間以内に検査した陰性証明書を登録する必要があります。フィジーに到着した後は指定された安全な地域で休暇を過ごすことができます。この旅行安全地域は旅行業界と密接に協力して設定する予定です。

 ワクチン接種を完了していない、またはグリーンリスト対象国外からの渡航者のために引き続き隔離施設は利用可能です。またグリーンリストの国からのワクチン接種を完了した渡航者は、旅行安全地域で5日間を過ごし、再度COVID-19検査を受検の上陰性の場合は、自由に国内を移動できます。

 

2 保健次官声明

(1)9月20日月曜日に保健医療サービス省は教育省と協力して、15歳から17歳の子ども向けのモデルナ製COVID-19ワクチンの接種をフィジー全土で開始します。保護者は子供がワクチンを接種する際に同意書に署名する必要があります。また、初回接種を受ける前に、オンラインで登録することができます。詳細については保健省のソーシャルメディアや報道機関を通じて発表します。子供のワクチン接種は義務ではなく、学校が再開すると同時にワクチン接種プログラムを継続的に推進します。

(2)現在12歳から14歳の子供にはファイザー製ワクチンを接種する予定です。ファイザー製ワクチンの接種計画 は後ほど発表されますが、モデルナ製ワクチンの接種計画と同様のアプローチになる予定です。計画が確定次第、発表する予定です。モデルナと同様に、ファイザーワクチンは12歳以上の子供に安全で効果的であると承認されています。

(3)モデルナ製ワクチンは現在、英国、米国、EU全体、オーストラリアで同じ年齢の子どもに投与されており、症状のある感染を予防し、重症化、入院、死亡から子どもを保護するのに95%の効果があります。

(4)今後数日から数週間にわたって、保健省はオンラインや主要メディアを通じて、親や宗教的指導者及び一般の人々を招き、子供へのワクチン接種に関して議論し、さらなる情報得るためのディスカッションを主催します。これらウェビナーと説明会の日時は、保健省のソーシャルメディア、フィジー政府の及びメディアを通じて共有されます。

3 保健省発表

(1)新たな感染例:197件(西部地区:93件、中部地区:98件、東部地区:6件)

   新規感染例等の内訳:http://bit.ly/3vE2ZBb

(2)新たな死者数:4件(中部地区:4件)

    うちワクチン接種状況(未接種:4件)

   7日間平均の1日あたりの死者数:1.3件(西部地区:0.3件、中部地区:1件)

   COVID-19以外による新たな陽性者死者数:5件

 

(3)入院者数:124人

    ラウトカ病院:37人

    FEMAT野外病院:4人

    CWM病院、セント・ジャイルズ及びマコイ:83人

   重症者数:5人

   危篤者数:4人

(4)感染状況

  累計感染者数:49,587件

  現在の陽性者数:12,978件

   中部地区:1,343件

   西部地区:11,314件

   北部地区:1件

   東部地区:320件

  累計回復者数:35,686件(前日比81件増)

  累計死者数:544件

  COVID-19以外による陽性者累計死者数:379件

  人口千人あたりの1週間の検査実施件数:10.3件(WHO推奨水準:4件)

  7日間平均の検査陽性率:12.4%

  7日間平均の1日あたりの新規感染数:145件(人口百万人あたり:164件)

  保健次官の発表のとおりスバ-ナウソリ地域における日々の感染者数は感染拡大の進行をモニターする唯一の指標ではありません。保健省は、感染の進行状況を監視するため、検査陽性率、入院者数、死亡者数などの他の指標を注意深く監視しています。

(5)ワクチン接種状況

   初回接種:580,504人(接種対象の97.7%)

   2回目接種:372,434人(接種対象の63.5%)

   ワクチン接種状況マップ:http://bit.ly/3h2JfCZ

(6)未成年へのワクチン接種

   教育省と協力の上,15〜17歳までの子供のワクチン接種を開始します。9月20日から15〜17際の対象となる子供へのモデル製ナワクチンの接種を開始します。接種前のオンラインでの登録が推奨されます。保護者の同意がないと接種を受けることができません。

   12〜17歳の子供へのワクチン接種は安全です。大人と同様にワクチン接種の副作用として、接種部位の痛み、腫れ、発熱、体の痛みなどが子供にも見られる可能性があります。これらの症状は数日で治まるはずです。重度の副作用は稀でありワクチン接種によるリスクよりも、重症化しCOVID-19で死亡するリスクの方がより高いと言えます。したがって、保護者はCOVID-19から子供を守るために、ワクチン接種に同意することをお勧めします。

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30〜16:30)以外は外部オペレータによる対応)

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