注意喚起:ニジェールにおける新型コロナ変異株及びコレラ症例の確認等について

1 9月2日、ニジェール政府は、ニアメ市内においてインド・デルタ株6件の感染例とナイジェリア株13件の感染例(ニアメ市内8名、アガデス州5名)が発生した旨発表しています。

2 また、報道によりますと、9月3日、ニジェール政府は、国内のコレラ感染状況について、1日現在、ニアメ市及び5つの州(ザンデール州、マラディ州、タウア州、ドッソ州、ティラベリ州)において感染が発生しており、感染者数2,874名、死亡者数は104名、致死率4%である旨発表しています。

3 ニジェールへの渡航・滞在を予定している方及び既に滞在中の方は、引き続き新型コロナウイルスの感染予防(3密の回避、マスクの着用、手洗い・消毒の励行、ソーシャル・ディスタンスの確保等)に留意するとともに、コレラの感染予防に御注意ください。

コレラについて

(1)コレラコレラ菌(Vibrio cholerae)に汚染された水、氷、食品などを経口摂取することによって起こる、下痢を主症状とする病気です。潜伏期間は数時間から5日で、その後、下痢や嘔吐などの症状がみられます。腹痛や発熱はほとんどみられません。下痢の症状は様々ですが、重い場合は多量の水のような下痢(米のとぎ汁様)となり、脱水症状を起こします。胃腸の弱い人や胃切除を受けた人、高齢者、乳幼児などは重症化し、昏睡状態に陥り死亡する例もあります。

(2)治療方法としては、下痢によって体内から失われた水分と塩化ナトリウム等の電解質の補給が主となります。脱水症状が激しい場合は点滴による治療が必要となり、抗生物質を併用します。

(3)予防方法としては、流行地では、以下のような基本的な感染症予防対策を心掛け、感染が疑われる場合には、直ちに医師の診断を受けてください。

・食事の前、トイレの後の手洗いを励行する。

・食物は、十分加熱してから食べる。路上で販売されている飲食物は口にしない。

・飲料水や調理用の水はミネラルウォーターを使用する。水道水を利用する場合 は十分に沸騰させた後使用する。

・安全な水から作ったことが確認できる氷以外は使用しない(コレラ菌は冷凍し ても死滅しません)。

厚生労働省検疫所

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name05.html

【問い合わせ先】

コートジボワール日本国大使館(トーゴニジェールを管轄)

大使館代表:(225)27 20 21 28 63(内線111)

Eメール :consulat@aj.mofa.go.jp