ィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報136

 8月27日、フォン保健・医療サービス省時間は会見を行うとともに、フィジー保健・医療サービス省は新たに205件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましては、フィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。

 邦人が多く在留する西部地区で新規感染者が急増しており、フィジー国内の医療体制もひっ迫しております。在留邦人の皆様におかれましては、健康状態、年齢、基礎疾患の有無、海外旅行保険の保障内容、ワクチン接種、フィジーの医療体制、帰国便の状況等を勘案の上、帰国を含めた対応を検討願います。

 8月13日、外務省はフィジーに対する感染症危険情報をレベル3に引き上げました。フィジーへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

保健次官声明:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/PERMANENT-SECRETARY-FOR-HEALTH-DR-JAMES-FONG-S-UPD

保健省発表:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/STATEMENT-BY-THE-PERMANENT-SECRETARY-FOR-HEAL-(38)

フィジーに対する感染症危険情報のレベル3への引き上げ:

https://www.fj.emb-japan.go.jp/itpr_ja/infection_advisory3.html

COVID-19無料電話ヘルプライン:158

1 保健次官声明

(1)新たに205件の新規感染例が確認されました。感染はビチレブ島からカンダブ島、Malolo島、ヤサワ諸島のNaviti島に広がっています。カンダブ島で29件の新規感染例が確認され、合計164件の感染例が確認されています。Malolo島では23件の感染例が報告されており、接触追跡調査とさらなる検査が続けられています。今週55人のメンバーからなるチームをカンダブ島に派遣し、島での封じ込め活動を支援し、重度の症状を発症した人々の治療を行いました。

 Malolo島の状況に対して、公衆衛生チームを派遣し感染の封じ込め計画を策定し、また、重症化リスクの最も高い地域住民を特定しました。

 Naviti島にあるSomosomo村では、より深刻な影響が予想されます。週末には、チームをNaviti島に配置して、治療能力の向上計画を立てるとともに、最も脆弱な患者を保護する対策を講じます。

(2)本日北部地区で報告された事件に対応して、Namara Tiri集落を封鎖しました。チェックポイントを2つの道路入口に設置します。

 Nabouwaluの最初の患者は安定した状態にあり、家族は陰性でした。全ての濃厚接触者も陰性です。

 Namara Tiri集落の陽性者3件の濃厚接触者として、現在までに60名が確認されていますが、全員の陰性が確認されました。最終的な接触者数を確認するための調査をしています。

(3)本日11件のCOVIDによる死亡が報告されています。そのうち3人はワクチン接種を完了していましたが、重症化リスクの高い既往症がありました。

 世界的な研究と英国等の国々から得られた知見によると、これらのワクチンには、重病、入院、または死亡数を減らす最大92%の保護効果があることが示されています。ただし、他のワクチンと同様に、部分的なワクチン接種を受けた人、または接種を完了した人が、COVID-19に感染する可能性はわずかながらあります。ワクチン接種を完了した人でもCOVID-19により重症化や死亡する可能性があります。100%保護できるワクチンはありません。ワクチンの有効性は個人の免疫反応に依存するため、免疫系を弱める病状(糖尿病、心臓病、慢性腎臓病、肥満等)を有している場合や高い年齢層の場合、ワクチン接種を完了した人でも死亡リスクは高まります。ワクチン接種を完了した人の死亡はまれですが、感染が広まる中これらの死

亡が出ることが今後予想されます。

 しかし、ワクチンが重症化や死亡リスクを低下させるという証拠は非常に明白です。フィジーで確認された477件の死亡の内、371件(77.8%)はワクチン接種を受けておらず、103件(21.6%)、部分的なワクチン接種を受け、3件(0.6%)はワクチン接種を完了していました。したがって、フィジーでCOVID-19が原因で死亡した人の99.4%は、ワクチン接種を完了していませんでした。

(4)本日確認された死亡例の内、2件は子どもでした。子どもが重症のCOVID-19に感染するリスクは大幅に低いことはわかっていますが、残念ながら、ウイルスがコミュニティに蔓延しているため、感染し悲劇的に死んでいく子どもたちがいます。ワクチンは非常に有効ですが、他のCOVID-19安全対策を引き続き実践する必要があります。

(5)非常に重症の患者が病院に遅れて運ばれ、治療を受ける前に亡くなる傾向がまだ見られます。今回の感染拡大における死亡の78%は、自宅で、病院への搬送中、または入院から2日以内に発生しました。呼吸困難や胸痛など、重度のインフルエンザのような症状がある場合は、すぐに165に電話する必要があります。これらの症状は自然に消えない場合があり、電話をかけるときにはすでに手遅れである可能性があります。

(6)国境検疫業務を強化するための追加措置の一環として、以下の措置を実施します。

ア フィジーエアウェイズとの間でスロット管理システムを確立し、検疫能力をより管理しやすいレベルに制限します。

イ 国際渡航者の入国を予防接種を完了した人のみに制限する(一部の緊急事態を除く)。

ウ 検疫業務に従事する全ての検疫官がワクチン接種を完了していることを要件とする。

エ CCTVのサポートと監視を強化する。

(7)ワクチンによって提供される保護は、強力な接触追跡調査体制を含む封じ込めプロトコルと組み合わせると最も効果的です。したがって外出する時はいつでもcareFIJIアプリケーションをONにしてください。

2 保健省発表

(1)感染例は、西部地区で95件、中部地区で80件、東部地区で29件、北部地区で1件が確認されています。感染者が増加している地域の内訳は、保健省のCOVID-19ダッシュボード及びフィジー政府のFacebookにて公開されます。

 カンダブ島で29件の陽性が確認されました。現在、カンダブ島には164件の陽性者が隔離されています。

現在、北部地区で、Nabouwalu1件、Labasaで3件、またMalau検疫施設で1件の計5件の陽性者が確認されています。

Malolo島では23件の陽性患者が確認されており、調査とさらなる接触追跡調査及び検査が継続されています。

COVID-19ダッシュボード:http://bit.ly/3vE2ZBb

(2)新たに11件(中部地区3件、西部地区8件)の死亡が確認されました。死亡した感染者の内2名は生後6か月の乳児及び11歳の子どもでした。さらに43歳から87歳の男女の死亡が確認されており、5名がワクチン未接種、また1名が2度目のワクチンを未接種でしたが、3名はワクチン接種を完了していました。

 さらに12名のCOVID-19陽性患者が死亡しました(COVID-19以外による死亡例と分類)。

(3)現在245名の患者が入院しています。その内、108名がラウトカ病院、26名がFEMAT野外病院、111名がCWM病院、セント・ジャイルズ及びマコイに収容されています。21名は重症、10名は危険な状態です。

(4)フィジー国内感染者数等累計

 総感染者数:45,373件(内本年4月から:45,303件)

 現在の陽性者数:19,311件(中部地区:9,505件、西部地区:9,637件、北部地区:5件、東部地区:164件)

 回復者数:25,289件(前日比151件増)

 死者数:479件(内、本年4月から:477件)

 COVID-19以外による陽性者死者数:294件(前日比:12件増)

(5)8月26日の時点で555,230人(接種対象の94.6%)が初回のワクチン接種を受け、255,864人(接種対象の43.6%)が2回目の接種を完了しています。

(6)重度のCOVID-19症状を発症する可能性のある高リスク者のみを検査対象とする7月21日に発表されたスバ-ナウソリ地域での検査方針の変更から来る影響により、同地区での日々の新規感染例の件数が減少しています。この減少は、同地域における感染拡大が収束していることを意味しません。保健省は、スバ-ナウソリ地域での感染状況を監視するために、検査陽性率、入院者数、死亡者数などの他の指標を注意深く監視しています。

西部地区では新規感染例が増加しており、コミュニティ感染が広範に広がっています。西部地区での死亡者数の7日間平均は中央地区を超えました。

北部地区で確認された感染例は、コミュニティ感染のリスクが持続していることを示しています。コミュニティ感染の状況を明確に把握するには、さらなる追跡調査と検査が必要です。最初に確認された症例の接触者は全員隔離されており、現在のところ陰性です。Nabouwaluの封じ込め地域内や近隣のコミュニティで行われた検査の結果も陰性でした。

Namara Tiri 集落の3件の感染例に関しては、これまでに60件の濃厚接触者を特定し、全て検査し、結果は陰性でした。最終的な接触者数を確認するために調査が進行中です。

カダンブ島とMalolo島の状況は、コミュニティ感染の明らかな証拠があるため非常に懸念されます。今後、感染者数とともに重症化や死亡のリスクも増加することが予想されます。

ヤサワ諸島のNaviti島で確認された死亡例も、同島でコミュニティ感染が発生していることを示唆しており懸念されます。

(7)重度のCOVID-19感染者が自宅で死亡したり、病状が進行してから医療施設を受診したりしています。重度のCOVID-19は医療上の緊急事態であり、適切な治療の遅れは、回復の機会を減少させることとなります。

 50歳以上である、糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病などの非感染性疾患または慢性疾患を有している、肥満である、あるいは妊娠している方は、重度のCOVID-19となるより高いリスクを有しています。

 重い疾病となる高いリスクを持ち、かつ咳、鼻水、熱、喉の痛み、体の痛み、頭痛、味覚や臭覚の喪失などのCOVID-19の症状がある方は、最寄りのスクリーニングクリニックで診察及び検査を受けてください。

 COVID-19の重度の症状には次のものがあります。

・呼吸困難

・胸部の持続的な痛み、または圧迫感

・数日続く激しい頭痛

意識障害(new confusion)、傾眠傾向(inability to wake or stay awake)

・チアノーゼ症状(皮膚、唇または爪床が、青白く、灰色にまたは青くなる)

(8)スバ-ナウソリ地域で重度のCOVID-19患者を受け入れる特別な施設を設置しています。同地域内の住人で上記の重度のCOVID-19の症状が見られた場合は、直ちに以下の医療施設にて受診してください。

・CWM病院

・FEMAT病院、Vodafone Arena

 ナウソリ在住で重度の症状が見られる方は以下の施設にて受診してください。

・Nausori Health Centre

・Wainibokasi病院

 西部地区においてCOVID-19の症状がある場合は最寄りの医療施設に受診してください。

 医療施設に行けない場合は165番に電話してください。

 外出の際はマスクを着用し、頻繁に手を洗い、手指消毒を行い、2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ち、careFIJIアプリをダウンロードしてBluetoothをONにしてください。また、ワクチン接種を受けてください。

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30〜16:30)以外は外部オペレータによる対応)

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