犯罪が増加しています。十分注意してください。

パリ市内の観光地を中心に、観光客等を狙った犯罪が増加傾向にあるとの報道があります。

実際に、一時と比べ、大使館に届けられる犯罪被害報告も、増加傾向にありますので、フランス、特に観光地を訪問する際には、常に犯罪の被害者になる可能性があることを忘れずに、十分注意して行動してください。

具体的な犯罪の手口は以下のとおりです。気をつけてさえいれば、未然に防ぐことができる犯罪が多いので、どのような犯罪が発生しているのかをしっかりと把握し、外出中は油断しないことが重要です。

● 玉当て賭博

犯人は複数。共犯者の一人が賭博で勝ったように見せかけ、観光客の気を引き賭博に参加するように促す。また、参加しようとした観光客が財布を出したところで、共犯者が財布を奪って逃げるケースもある。

● 偽慈善活動

若い複数の女性が、偽慈善目的でアンケート用紙を持って観光客へ近づき、金銭を要求する。また観光客がアンケートに気を取られている間に、カバン等から財布などを盗み取る。

● シミ着け

従来からある典型的な犯罪だが、最近パリやイルドフランスで頻繁している。ケチャップ、マスタード、マヨネーズや靴磨き用のクリームを服につけ、拭き取るふりをしつつ、財布等の貴重品を盗み取る。

● 金の指輪・スマートフォンの売り付け

従来からある手法で偽の金の指輪やスマートフォンを巧妙に売りつける。

● 押しつけ販売

・ミサンガ等を無理やり観光客の手に巻付け、金銭を要求する。

・バラをプレゼントすると見せかけて売りつける。

エッフェル塔のキーホルダー等の土産品を見せ、触っただけでも、金銭を要求する路上販売人もいる。

ルーブル美術館付近で使用済チケットを売りつける。

また、パリをはじめとしたフランス各地や欧州各国からの観光客が多く訪れる南フランスのリゾート地や観光地においても、観光客を狙った犯罪が多く発生しています。

置き引き、ひったくり、車上狙い等が主な犯罪被害です。今年は、車で南フランスを旅行中に、駐車していた車のガラスが割られ、車内に置いていたスーツケース等の所持品をすべて奪われたという被害の報告が複数件寄せられています。

マルセイユ総領事館が発出した注意喚起を以下のとおり転載しますので、南フランスに滞在中の方、またこれから訪問を予定されている方は、十分注意してください。

○ 貴重品等が入ったバッグは絶対に体から離さない。

スマートフォン、財布などをレストランのテーブル上に置いたりしない。

○ 街を歩く際はたまに後ろを振り返る(警戒心を見せる)。

○ 仮に被害にあっても、絶対に抵抗はしない。

○ 車内の見える場所に物を置かない。

なお、車の窓ガラスを割られて荷物が強奪される事件は、南フランスやパリのみならず、フランス各地で生じています。

窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることも防犯対策の一つと考えられます。

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在フランス日本国大使館  領事部

電話:01-4888-6200(海外からは +33-1-4888-6200)

メール:consul@ps.mofa.go.jp

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