フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報135

 8月26日、フィジー保健・医療サービス省は新たに423件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましては、フィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。

 邦人が多く在留する西部地区で新規感染者が急増しており、フィジー国内の医療体制もひっ迫しております。在留邦人の皆様におかれましては、健康状態、年齢、基礎疾患の有無、海外旅行保険の保障内容、ワクチン接種、フィジーの医療体制、帰国便の状況等を勘案の上、帰国を含めた対応を検討願います。

 8月13日、外務省はフィジーに対する感染症危険情報をレベル3に引き上げました。フィジーへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

保健省発表:

https://www.health.gov.fj/26-08-2021/

フィジーに対する感染症危険情報のレベル3への引き上げ:

https://www.fj.emb-japan.go.jp/itpr_ja/infection_advisory3.html

COVID-19無料電話ヘルプライン:158

1 感染例は、西部地区で328件、中部地区で92件、北部地区で3件が確認されています。感染者が増加している地域の内訳は、保健省のCOVID-19ダッシュボード及びフィジー政府のFacebookにて公開されます。

 北部地区の3件の新規感染例はMacuata Subdivision内のNamara Tiri集落にて確認されました。感染源となる症例はNabouwalu埠頭にて働く貨物車の運転手で、同所での従業員に対して行われる定期的な検査の中で、8月24日に陽性が確認され、その後家庭内の2名の接触者も陽性となりました。7月14日、8月3日及び8月12日に行われた検査は陰性であったことから、最近の感染が示唆されます。

 Malolo島ではさらに6名の陽性が確認されました。現在島内では23名の陽性者が確認されています。

 また、ヤサワ諸島のNaviti島にあるSomosomo村でもCOVID-19による死亡例が確認されました。同人が感染した経緯について調査が進められています。また、西部地区の保健省対応チームは、島内でのさらなる感染者を特定するために、接触者の追跡調査と検査を行っています。

COVID-19ダッシュボード:http://bit.ly/3vE2ZBb

2 新たに9件(中部地区1件、西部地区8件)の死亡が確認されました。死亡した感染者は55歳から94歳の男女であり、5名がワクチン未接種、4名が2度目のワクチンを未接種でした。

 さらに11名のCOVID-19陽性患者が死亡しました(COVID-19以外による死亡例と分類)。

3 現在233名の患者が入院しています。その内、102名がラウトカ病院、36名がFEMAT野外病院、95名がCWM病院、セント・ジャイルズ及びマコイに収容されています。39名は重症、11名は危険な状態です。

4 フィジー国内感染者数等累計

 総感染者数:45,168件(内本年4月から:45,098件)

 現在の陽性者数:19,280件(中部地区:9,568件、西部地区:9,573件、北部地区:4件、東部地区:135件)

 回復者数:25,138件(前日比230件増)

 死者数:468件(内、本年4月から:466件)

 COVID-19以外による陽性者死者数:282件(前日比:11件増)

5 8月25日の時点で553,399人(接種対象の94.3%)が初回のワクチン接種を受け、251,396人(接種対象の42.9%)が2回目の接種を完了しています。

6 重度のCOVID-19症状を発症する可能性のある高リスク者のみを検査対象とする7月21日に発表されたスバ-ナウソリ地域での検査方針の変更から来る影響により、同地区での日々の新規感染例の件数が減少しています。この減少は、同地域における感染拡大が収束していることを意味しません。保健省は、スバ-ナウソリ地域での感染状況を監視するために、検査陽性率、入院者数、死亡者数などの他の指標を注意深く監視しています。

西部地区では新規感染例が増加しており、コミュニティ感染が広範に広がっています。西部地区での死亡者数の7日間平均は中央地区を超えました。

北部地区で確認された感染例は、コミュニティ感染のリスクが持続していることを示しています。コミュニティ感染の状況を明確に把握するには、さらなる追跡調査と検査が必要です。最初に確認された症例の接触者は全員隔離されており、今のところ陰性である。Nabouwaluの封じ込め地域内や近隣のコミュニティで行われた検査の結果も陰性でした。

カダンブ島とMalolo島の状況は、コミュニティ感染の明らかな証拠があるため非常に懸念されます。今後、感染者数は増加し、重症化して死亡する可能性も考えられます。

ヤサワ諸島のNaviti島で本日確認された死亡例も、同島でコミュニティ感染が発生していることを示唆しており懸念されます。

7 今回確認された感染例を受け、Namara Tiri集落を封じ込め地区に、またgreater Labasa Town areaを移動制限地域に、設定ました。目的は地域社会での集団感染のリスクを抑制し、地域住民のスクリーニングを強化することにあります。このため、以下の健康保護措置を実施します。北部地域に居住している方で、鼻水、喉の痛み、咳、発熱、体の痛み、頭痛、味覚や嗅覚の喪失、呼吸困難などの症状がある方は、直ちにクリニックを訪れ検査を受けてください。

(1)夜間外出禁止時間を午後8時から翌朝4時までに変更します。外出禁止時間は、感染者が増加した場合には見直します。

(2)8月27日より、Bua及びMacuata県内の公共の場にいる者は、正当な理由がある場合を除き、適切な方法で顔面を覆うものを着用する義務があります。5歳以下の子供はこの義務が免除されます。

(3)食料を購入できるよう、スーパーマーケット等の店舗は営業可能ですが、厳格なCOVID-19プロトコルの遵守を確認してください。

(4)厳格なCOVID対策のもと、銀行、薬局及びFNPFは、それぞれ現金支払い、薬の販売及び資金給付のため営業できます。

(5)Labasa Town areaではジム、映画館、ビデオゲーム店、サイバーカフェ、バー、ビリヤード店、アミューズメント施設などのリスクの高いビジネスは、少なくとも今後14日間は営業できません。

(6)レストランは、店内での食事の提供はできませんが、配達やテイクアウトを提供することは可能です。

(7)工場や店舗などのその他のビジネスも同様に営業できます。ただし、物理的な距離を厳密に確保することが重要です。列に並んでいる客の間隔が2メートルあることを確認し、混雑状況を管理します。顧客と接するビジネスでは収容人数を50%に制限する必要があります。これらのリスクをCOVID-safeプランにより管理できない企業は閉鎖されます。

8 重度のCOVID-19感染者が自宅で死亡したり、病状が進行してから医療施設を受診したりしています。重度のCOVID-19は医療上の緊急事態であり、適切な治療の遅れは、回復の機会を減少させることとなります。

 50歳以上である、糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病などの非感染性疾患または慢性疾患を有している、肥満である、あるいは妊娠している方は、重度のCOVID-19となるより高いリスクを有しています。

 重い疾病となる高いリスクを持ち、かつ咳、鼻水、熱、喉の痛み、体の痛み、頭痛、味覚や臭覚の喪失などのCOVID-19の症状がある方は、最寄りのスクリーニングクリニックで診察及び検査を受けてください。

 COVID-19の重度の症状には次のものがあります。

・呼吸困難

・胸部の持続的な痛み、または圧迫感

・数日続く激しい頭痛

意識障害(new confusion)、傾眠傾向(inability to wake or stay awake)

・チアノーゼ症状(皮膚、唇または爪床が、青白く、灰色にまたは青くなる)

9 スバ-ナウソリ地域で重度のCOVID-19患者を受け入れる特別な施設を設置しています。同地域内の住人で上記の重度のCOVID-19の症状が見られた場合は、直ちに以下の医療施設にて受診してください。

・CWM病院

・FEMAT病院、Vodafone Arena

 ナウソリ在住で重度の症状が見られる方は以下の施設にて受診してください。

・Nausori Health Centre

・Wainibokasi病院

 西部地区においてCOVID-19の症状がある場合は最寄りの医療施設に受診してください。

 医療施設に行けない場合は165番に電話してください。

 外出の際はマスクを着用し、頻繁に手を洗い、手指消毒を行い、2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ち、careFIJIアプリをダウンロードしてBluetoothをONにしてください。また、ワクチン接種を受けてください。

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30〜16:30)以外は外部オペレータによる対応)

メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp

ホームページ: http://www.fj.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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