フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報133

 8月24日、フィジー保健・医療サービス省は新たに302件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましては、フィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。

 邦人が多く在留する西部地区で新規感染者が急増しており、フィジー国内の医療体制もひっ迫しております。在留邦人の皆様におかれましては、健康状態、年齢、基礎疾患の有無、海外旅行保険の保障内容、ワクチン接種、フィジーの医療体制、帰国便の状況等を勘案の上、帰国を含めた対応を検討願います。

 8月13日、外務省はフィジーに対する感染症危険情報をレベル3に引き上げました。フィジーへの渡航はどのような目的であれ止めてください。

保健省発表:

https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/English/STATEMENT-BY-THE-PERMANENT-SECRETARY-FOR-HEAL-(36)

フィジーに対する感染症危険情報のレベル3への引き上げ:

https://www.fj.emb-japan.go.jp/itpr_ja/infection_advisory3.html

COVID-19無料電話ヘルプライン:158

1 感染例は、西部地区で148件、中部地区で154件が確認されています。感染者が増加している地域の内訳は、保健省のCOVID-19ダッシュボード及びフィジー政府のFacebookにて公開されます。

Malolo島のCubi集落にて2名の陽性者が確認されました。調査の初期段階ですが、2名はビチレブ島から適切な許可を得ずに渡航していたことが判明しています。2名とも現在隔離されています。詳細については調査が完了次第、発表します。ビチレブ島本島との間の無許可の渡航を行わないよう再度要請します。

COVID-19ダッシュボード:http://bit.ly/3vE2ZBb

2 新たに9件(中部地区4件、西部地区5件)の死亡が確認されました。死亡した感染者は49歳から84歳の男女であり、8名がワクチン未接種、1名が2度目のワクチンを未接種でした。

 さらに9名のCOVID-19陽性患者が死亡しました(COVID-19以外による死亡例と分類)。

3 現在264名の患者が入院しています。その内、111名がラウトカ病院、38名がFEMAT野外病院、115名がCWM病院、セント・ジャイルズ及びマコイに収容されています。24名は重症、10名は危険な状態です。

4 フィジー国内感染者数等累計

 総感染者数:44,490件(内本年4月から:44,420件)

 現在の陽性者数:18、916件(中部地区:9,653件、西部地区:9,127件、北部地区:1件、東部地区:135件)

 回復者数:24,855件(前日比430件増)

 死者数:453件(内、本年4月から:451件)

 COVID-19以外による陽性者死者数:266件(前日比:9件増)

5 8月23日の時点で545,459人(接種対象の93%)が初回のワクチン接種を受け、241,027人(接種対象の41.1%)が2回目の接種を完了しています。

6 重度のCOVID-19症状を発症する可能性のある高リスク者のみを検査対象とする7月21日に発表されたスバ-ナウソリ地域での検査方針の変更から来る影響により、同地区での日々の新規感染例の件数が減少しています。この減少は、同地域における感染拡大が収束していることを意味しません。保健省は、スバ-ナウソリ地域での感染状況を監視するために、検査陽性率、入院者数、死亡者数などの他の指標を注意深く監視しています。

 西部地区では新規感染例が増加しており、コミュニティ感染が広範に広がっています。西部地区での死亡者数の7日間平均は中央地区を超えました。北部地区での症例との濃厚接触者の検査の結果はすべて陰性です。東部地区のカンダブ島の状況は引き続き懸念事項です。

7 重度のCOVID-19感染者が自宅で死亡したり、病状が進行してから医療施設を受診しています。重度のCOVID-19は医療上の緊急事態であり、適切な治療の遅れは、回復の機会を減少させることとなります。

 50歳以上である、糖尿病、高血圧、心臓病、肝臓病などの非感染性疾患または慢性疾患を有している、肥満である、あるいは妊娠している方は、重度のCOVID-19となるより高いリスクを有しています。

 重い疾病となる高いリスクを持ち、かつ咳、鼻水、熱、喉の痛み、体の痛み、頭痛、味覚や臭覚の喪失などのCOVID-19の症状がある方は、最寄りのスクリーニングクリニックで診察及び検査を受けてください。

 COVID-19の重度の症状には次のものがあります。

・呼吸困難

・胸部の持続的な痛み、または圧迫感

・数日続く激しい頭痛

意識障害(new confusion)、傾眠傾向(inability to wake or stay awake)

・チアノーゼ症状(皮膚、唇または爪床が、青白く、灰色にまたは青くなる)

8 スバ-ナウソリ地域で重度のCOVID-19患者を受け入れる特別な施設を設置しています。同地域内の住人で上記の重度のCOVID-19の症状が見られた場合は、直ちに以下の医療施設にて受診してください。

・CWM病院

・FEMAT病院、Vodafone Arena

 ナウソリ在住で重度の症状が見られる方は以下の施設にて受診してください。

・Nausori Health Centre

・Wainibokasi病院

 西部地区においてCOVID-19の症状がある場合は最寄りの医療施設に受診してください。

 医療施設に行けない場合は165番に電話してください。

 一般の人々は、外出するときはマスクを着用し、頻繁に手を洗い、手指消毒を行い、2メートル以上のソーシャルディスタンスを保ち、careFIJIアプリをダウンロードしてBluetoothをONにしてください。また、ワクチン接種を受けてください。

9 カンダブ島の状況は依然として大きな懸念材料です。カンダブ島の医学調査チームは、カンダブ島で予想される重症化と死亡の波に対して、効率的に対応するための医療対応計画の策定に着手しましたが、これは困難な作業になることが予想されます。チームは今後2日間でカンダブ島に向けて出発する予定です。FEMATのカンダブへの対応には公衆衛生チームと臨床チームが参加します。臨床チームには、臨床専門分野の医師や看護師が参加します。臨床チームは迅速診断テストによる感染例の特定、リスク評価と層別化、COVIDに対する認識向上、ワクチン接種、及び臨床ケアフロー経路に基づく臨床症例管理を通じて公衆衛生への対応を強化します。目的は、感染範囲を特定し、封じ込め戦略を策定し、感染例を早期に発見して回復

させ、死亡例を最小限に抑えることです。また、カダブ県知事のもと、他の省のチームと密接に連携し、地域社会への貢献に努めます。主な目標は、医療機関への搬送が困難になることが予想されるため、重症例を最小限に抑えることです。ロジスティックチームは重度のCOVID-19陽性患者に備えたCOVID病棟と中間医療施設を設置します。

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

電 話:(679)330-4633(開館時間(8:30〜16:30)以外は外部オペレータによる対応)

メール: ryoji.fiji@fj.mofa.go.jp

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