フィジー国内での新型コロナウイルスの市中感染例に関する続報21

 5月7日、フィジー保健・医療サービス省は会見を行い、新たに7件の新規感染例を確認したと発表しました。ポイントは以下のとおりです。邦人の皆様におかれましてはフィジー政府の推奨する感染予防策の実施を徹底すると共に、新たな制限等の発表にご注意ください。

フィジー保健省声明:https://www.fiji.gov.fj/Media-Centre/Speeches/STATEMENT-FROM-THE-PERMANENT-SECRETARY-FOR-HEA-(3)

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1 今週末のスバ地域の完全なロックダウンは実施されません。一方で、必要不可欠でないビジネスの営業禁止、23時から翌朝4時までの外出禁止令等の全ての制限は引き続き有効であり、現行の封じ込め地域も変更ありません。

2 7件の新規感染例は全てLocal transmissionです。

 1件目はラウトカのField 4在住の30歳女性で、3週間の体調不良の後、重度のCOVID-19の症状を示しKamikamica Health Centreを受診しました。同人はラウトカ病院の隔離施設に入院し、その家族は隔離されました。ヘルスセンター内の医療関係者との接触があったため、同施設を一時的に閉鎖する必要がありましたが、ラウトカ病院での感染例ほど広範囲の接触ではなかったため、徹底的な消毒を行った後に同施設は再開されます。

 2件目は20歳女性で、MakoiのスクリーニングクリニックをCOVID-19の症状のために受診しました。調査の結果、同人はMakoiでの家庭内クラスターとの接触があったものの、同クラスターの接触追跡調査の際には濃厚接触者として特定されていなかったことが明らかとなりました。同人の家族3名も陽性と判定され(3〜5件目)隔離されました。

 6件目はナンディのKerebulaの感染例(75例目)の夫である26歳の男性です。同人は4月18日からナンディの隔離施設におり、市中に感染リスクをもたらすことはありません。

7件目はラウトカのSaru出身の35歳男性で、COVID-19の症状のためNatabua health centreで受診しました。同人及び家族の接触者は隔離されました。

3 スバ及びラウトカの最近の感染例は、地域内での広範囲のウイルス感染を示しているため厄介です。それに対応するため、私たちのアプローチを拡大する必要があります。社会全体での封じ込め施策の一環として、民間企業を巻き込んだいくつかの重要な措置を講じました。

 隔離の質と収容能力を向上させるために、スバのいくつかの宿泊施設を新たな感染例の濃厚接触者用の隔離施設として利用します。

 公立の病院の負担を軽減するために、西部地区と同様にスバ及びナウソリ地域内の私立病院を受診する金銭的余裕がないフィジー人でもCOVID-19関連でない診察を受けることができるようにします。政府は私立病院で治療を受けたフィジー人の医療費を直接負担します。

 自宅隔離中の人々向けに、民間企業に食料配送サービスの外部委託を行います。これは政府が自宅隔離中の家族に対して同サービスを提供するために民間企業を直接従事させることを意味します。

これらの民間企業の関与は、経済省と協力して行われます。これらの企業を参加させることは効率を高めるだけでなく、フィジー国内の企業の利益を生み、雇用を再び促進することを可能とします。また、これの対応により、保健省の対策班はウイルスの封じ込めに直接関係する問題に労力と資源を集中できるようになります。

4 保健省の調査の結果、Raiwaqa health centreで働く看護師の感染(128例目)について詳細が明らかになりました。施設内で働く37名の全ての職員が陰性でした。除菌後、施設を再開する予定です。同看護師とその夫(129例目)は他に同居する家族はおらず、Kinoya(スバの北東)に居住しています。これらの感染例に対応して、保健省のスクリーニング班は今後数日間、Makoi、Kinoya、Saru(ラウトカ)及びRaiwaqaを対象として調査を行います。

5 感染源の不明な感染例が日に日に増加しています。これはまだ判明していない感染者が市中に存在することを意味します。感染者がすでに居住地域、バス、スーパーマーケットまたは職場にいる可能性があります。新たに確認した感染例ごとの詳細を伝達することが、もはや役に立たないような感染拡大の段階に入っているかもしれないという事実に対して全ての人々に準備してもらいたいと思います。

6 4月19日から開始したビチレブ島内でのいくつかの封じ込め地域の設定のため、多くの人々が自宅に帰宅できていない状況を保健省も認識しています。現在ビチレブ島にはナンディ、ラウトカ、ラキラキ、ナウソリ、スバ、ラミの6つの封じ込め地域があります。明日5月8日4時から5月9日23時までの間、封じ込め地域外または別の封じ込め地域内にいる人が自宅のある封じ込め地域に移動することを許可します。ただし、一度封じ込め地域内に入った後は制限が緩和されるまで地域外に出ることはできません。あなたが濃厚接触者と判定された場合に役立つように、各ボーダーポイントで入域時に警察が接触追跡情報を記録します。

 保健省は封じ込め地域内から封じ込め地域外への移動を希望する人がいることも承知しており、そのような人々のために別の日程で同機会を提供する予定です。ただし、同移動が承認されても、移動はビチレブ島内に限定されることに注意してください。

7 COVAX(国際的なワクチン供給の枠組み)を通じて入手したワクチンにより24,000回以上の接種を行いました。昨夜、COVAXから追加の21,600回分、さらに豪州からも10,000回分のワクチンが到着しました(今後、豪州から毎月到着予定)。これまでに93,000回以上のワクチンの初回接種を行い、今月には6,000人の医療従事者等に対して2回目の接種を開始します。全ての人を保護するために、明日、次のワクチンの展開スケジュールについて詳細をお知らせします。

※過去の領事メールは以下より確認できます。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0679

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス、「たびレジ」に登録されたメールアドレス登録者に自動的に配信されております。周りの方で、本メールを受け取られていない日本人の方がいましたら、在留邦人(3ヶ月以上ご滞在)の方は「在留届」に、短期滞在の方は「たびレジ」にご登録いただくよう、ご紹介ください。

(在留届)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

(たびレジ(変更及び解除含む))

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

※「在留届」の変更及び、「帰国届」の提出は以下のURLから手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/residencereport/login

在フィジー日本国大使館(領事・警備班)

住 所:(G.P.O. Box 13045)Level 2, BSP Life Centre, Thomson Street, Suva, Fiji

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