ラマダン(断食月)中の注意事項及び当館開館時間等の変更について

【ポイント】

○当国は、4月14日(水)頃から約1か月間、ラマダン(断食月)となる予定です。(正確な開始日は直前に発表されます。)この期間中の領事窓口受付時間は、9:00〜12:30、13:30〜15:00に変更となり、既に実施中の領事窓口業務の事前予約制も継続します。

○現在、新型コロナウイルス感染症対策として、連邦・各州政府から各種規制がなされております。ラマダン・イード期間中にも各種規制に従って行動していただくようにお願いします。

○過去には、ラマダン中及びその前後にテロが発生しています。イスラマバード首都圏を含めた各地域に対するテロの可能性も否定できないことから、最新情報の入手に努めてください。また、現在国内各地においてデモが行われており、デモの場所などはテロの標的となりやすいため近づかないようにして下さい。

○コロナ禍による経済活動の停滞などの理由により、収入を得られなくなった人たちが窃盗や強盗といった犯罪行為に及ぶ可能性も高まっており、犯罪被害に遭わないよう、普段にも増して注意をお願いします。

【本 文】

1 当国は、4月14日(水)頃から約1か月間、ラマダン(断食月)となる予定です。(正確な開始日は直前に発表されます。)この期間中の領事窓口受付時間は、9:00〜12:30、13:30〜15:00に変更となります。また、ラマダンが終了すると、イード(Eid−ul−Fitr)休暇となり、当館も休館します。

  新型コロナウイルス感染症対策として実施中の領事窓口の業務の事前予約制を継続していますので、領事窓口にお越しの際は、必ず事前予約をしてください。

2 現在、新型コロナウイルス感染症対策として、連邦・各州政府から各種規制がなされております。ラマダン・イード期間中にも各種規制に従って行動していただくようにお願いします。

3 テロ等に関する注意事項

  パキスタン国内においては、テロが多く発生しており、外国人等もテロのターゲットになる可能性は常にあります。

  ラマダンは、イスラム教において重要な行事の一つであり、過去にも多くのテロが発生しています。過去に国際テロ組織ISILが、ラマダン中に『ジハード』を実践することによって天国に行ける可能性が高まることを理由に攻撃を呼び掛けたことがあり、イスラマバード首都圏を含めた各地域に対するテロの可能性も否定できないことから、引き続きテロ等の発生に警戒する必要があります。また、現在国内各地においてデモが行われており、デモの場所などは、テロの標的となりやすいため、近づかないようにして下さい。また、以下の注意点を参考に安全に配慮した行動をお願いいたします。

(1) 当地の各種報道等より最新の安全情報を入手するようにし、安全な行動を心掛ける。

(2) 攻撃の標的となりやすい場所(宗教関連施設、政府機関、軍・警察等治安当局施設(含む車両、検問所等)、報道機関)には出来るだけ近づかないようにし、その他の場所(外国資本等のホテルやファースト・フード店、欧米関連施設、国連関係機関、公共交通機関、レストランやマーケット等)での用事についても、短時間で効率的に行なうように心掛け、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知した場合には、速やかにその場から離れるようにする。

(3)宗教行事や集会が行われている場所には、決して近づかない。

(4)移動途中等に集会やデモ等に遭遇した場合には、速やかにその場から離れる。

※【広域情報】ラマダン月のテロについての注意喚起も発出されておりますので、以下のリンク先もご確認ください。

  https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2021C057.html

4 一般犯罪に対する注意

  ラマダン月明けの祝祭日(イード)は、親族が集まりお祝いをおこなうため、イードに向けお金の必要性が高まります。そのため、この期間中は、金品を狙った犯罪が増加傾向にあります。

  コロナ禍による経済活動の停滞などの理由により、収入を得られなくなった人たちが窃盗や強盗といった犯罪行為に及ぶ可能性も高まっており、犯罪被害に遭わないよう、普段にも増して注意をお願いします。

5 自動車運転の際の注意

  ラマダン月期間中、イスラム教徒は一部の人々(妊婦、疾病者、子供等)を除いて、日の出から日没までの間、一切の飲食を絶ちます。ラマダン月期間中の夕方頃はイフタール(日没後にとる食事)のため、家路を急ぐあまり車のスピードの出し過ぎや、注意力の散漫等が相まって、交通事故が多発する傾向にあります。更に、交通事故が発生した場合、双方の運転手はもとより、野次馬までもが異常な興奮状態に陥り、過去には集団で交通事故の当事者に暴行を加えて死傷事件に発展したケースもあります。

  そのため、自動車を運転する際は、車間距離を十分にとり、細心の注意を払い運転することはもちろん、普段以上に他車の動きにも気を配ることが大切です。また、運転手を雇用している方は、なるべくイフタールの時間帯は運転手を休ませるよう心掛けて下さい。

6 なお、上記注意点以外にも、当地で安全に滞在するための参考となる情報が以下のウェブサイトに掲載されておりますので、そちらもあわせてご確認下さい。

○当館ホームページ:

http://www.pk.emb-japan.go.jp/indexjp.htm

○外務省海外安全ホームページパキスタン):

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_011.html#ad-image-0 

○在留届及び「たびレジ」への登録のお願い

 海外渡航前には、万一に備え、家族や友人、職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにして下さい。3か月以上滞在する方は、緊急事態に備え、必ず在留届を提出してください。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html

 また、3か月未満の旅行や出張などの際には、海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう、外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。

(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

○緊急時の連絡先:051-9072500(在パキスタン日本国大使館代表)