新型コロナウイルス関連情報（各地の医療施設の逼迫、及びブルガリア国内の感染状況等）

【ポイント】

●急激な感染再拡大により、国内各地の医療施設が逼迫しているとの報道が相次いでいます。

●3月17日新規感染者数4,374名、新規死者数107名。

●新規感染者数が初めて2日連続で4千名超え。

●累計死者数11,579名。人口当たりの累計死者数でブルガリアは世界第10位。

●直近7日間の死者数677名。人口当たりの直近7日間の平均死者数でブルガリアは世界第4位。

●入院患者数が2日連続で過去最多を記録（7,600名）。直近7日間の入院患者増加数が過去最多を記録（1,583名）。

●集中治療中患者数が過去最多を記録（612名）。直近7日間の集中治療患者増加数が過去最多を記録（115名）。

●パザルジク県、スモリャン県、ソフィア県で新規感染者数が過去最多を記録（スモリャン県は2日連続で更新）

【本文】

○急激な感染再拡大により、国内各地の医療施設が逼迫しているとの報道が相次いでいます。

　3月16日付の報道によると、ソフィアには軽症病床が3,700人分、重症病床が340人分以上あるが、現在、これらの75％が埋まっているとのことであり、ソフィア市内の軍病院、アレクサンドロフスカ病院、ピゴロフ病院のような大きな病院のベッドがほぼ枯渇し、聖アンナ病院は病床占有率が102％に達しているとのことです。また、以前は見られなかった子供の患者が増えているようです。

　ヴァルナ、ドブリッチ、シューメン等でも、医療施設が逼迫しているとの報道が出ています。

　3月17日、ソフィア救急センターは、増加し続ける救急要請について、その多くが真に緊急治療が必要なケースではないことから、体調不安についてはまずはGP（かかりつけの一般開業医）に相談するようにと報道を通じて呼びかけました。

　国家健康保険基金のHPにおいて、毎週火曜日、全国の病院のベッドの占有状況が発表されています。3月16日に発表された最新のベッド占有状況はこちらをご確認ください→ https://www.nhif.bg/news_page?id=420503&page_id=10204

○3月17日（水）時点のブルガリア国内の感染状況（ブルガリア保健省発表）。

検査数　19,214件

陽性率　22.76％

感染者累計　287,568名（前日比＋4,374名）

死者累計　11,579名（前日比＋107名）

治癒累計　228,816名（前日比＋1,757名）

アクティブケース　47,173件

入院中　7,600名　※過去最多（前日比＋331名）

集中治療中　612名　※過去最多（前日比＋35名）

感染医療従事者累計　10,973名（前日比＋106名）

ワクチン接種累計　345,994回(前日比＋4,287回)

ワクチン2回接種済み累計　61,728名（前日比＋1,734名）

地域別の前日からの新規感染者数

ブラゴエフグラド　　：188

ブルガス　　　　　　：316

ヴァルナ　　　　　　：287

ヴェリコ・タルノヴォ：119

ヴィディン　　　　　：34

ヴラツァ　　　　　　：118

ガブロヴォ　　　　　：45

ドブリッチ　　　　　：63

カルジャリ　　　　　：40

キュステンディル　　：76

ロベチ　　　　　　　：64

モンタナ　　　　　　：109

パザルジク　　　　　：120　※過去最多

ペルニック　　　　　：77

プレーヴェン　　　　：169

プロブディフ　　　　：299

ラズグラッド　　　　：30

ルセ　　　　　　　　：132

シリストラ　　　　　：103

スリヴェン　　　　　：67

スモリャン　　　　　：89　※過去最多（2日連続更新）

ソフィア県　　　　　：180　※過去最多

ソフィア市　　　　　：1,226

スタラ・ザゴラ　　　：131

タルゴヴィシテ　　　：13

ハスコヴォ　　　　　：119

シューメン　　　　　：107

ヤンボル　　　　　　：53

現在、全国的に、感染拡大傾向にあります。

ブルガリア政府は、直近14日間の人口10万人当たりの新規感染者数が120名以上の地域を「レッドゾーン」と指定しており、3月17日時点で、全国28地域中27地域（全体の約96％）がレッドゾーンになっています。

保健省発表の統計を基に当館で取りまとめた各地域の数値は以下のとおりです。

全国平均は、511.2です。

1. ブルガス県　　　　：786.3

2. ソフィア市　　　　：720.4

3. プレーヴェン県　　：686.4

4. ヴラツァ県　　　　：684.9

5. シリストラ県　　　：641.7

6. キュステンディル県：629.9

7. シューメン県　　　：607.6

8. ソフィア県　　　　：576.7

9. ペルニック県　　　：540.3

10.ヴァルナ県　　　　：488.7

11.スモリャン県　　　：483.7

12.スリヴェン県　　　：478.8

13.ヤンボル県　　　　：474.4

14.ブラゴエフグラド県：429.0

15.ルセ県　　　　　　：427.9

16.ハスコヴォ県　　　：426.2

17.モンタナ県　　　　：415.7

18.スタラ・ザゴラ県　：394.2

19.プロブディフ県　　：388.8

20.ガブロヴォ県　　　：386.0

21.パザルジク県　　　：361.3

22.ロベチ県　　　　　：351.2

23.ヴェリコ・タルノヴォ県：351.1

24.ドブリッチ県　　　：301.2

25.カルジャリ県　　　：184.8

26.ラズグラッド県　　：182.0

27.ヴィディン県　　　：181.9

28.タルゴヴィシテ県　： 92.8

前日からの死者107名の内訳

30代：女性1名

40代：男性3名、女性1名

50代：男性3名

60代：男性10名、女性16名

70代：男性27名、女性11名

80代：男性19名、女性11名

90代：男性1名、女性4名

統計サイト「Our World in Data」によると、3月16日時点で、ブルガリアは、人口100万人当たりの過去7日間の平均死者数で世界4位、人口100万人当たりの累計死者数で世界10位です。出典はこちら→ https://ourworldindata.org/grapher/covid-deaths-daily-vs-total-per-million?tab=table&stackMode=absolute&time=2021-03-16&country=®ion=World

○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています（基本的には領事メールと同じ内容）。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

○当館ツイッター（日本語）では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria

○欧州域内の感染状況はこちら（欧州疾病予防センター（ECDC）HP）→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら（当館HP）→　https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→　https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→　https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

【参考】

■ブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイト

https://coronavirus.bg/

■ブルガリア保健省（ブルガリア語）

https://www.mh.government.bg/bg/

■ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン（ブルガリア語）

電話　028078757（24時間）

■日本厚生労働省

○新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html