ウクライナにおける新型コロナウイルス感染症の流行の再拡大

【ポイント】

●首都キエフ市を含め国内ほぼ全域で、新型コロナウイルス感染症の流行が再拡大しています。一部の州では新型コロナの入院患者が急増し、仮設テントで治療が行われています。3月4日には変異ウイルスも確認されました。

ウクライナの国内検疫体制は、2月24日より、地域毎の流行状況に応じて、厳しい順に赤橙黄緑に4区分されています。既にウクライナに滞在されている方は、滞在地の最新の検疫措置に必ず従って行動してください。3月6日には、キエフ市が黄色から橙色に変更されました。

●3月9日現在、日本国外務省はウクライナに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。」を公表しており、引き続き渡航中止を勧告しています。

●3密を避け、マスク着用、石鹸手洗い、アルコール消毒、換気など感染予防を継続してください。

【本文】

1 ウクライナでの新型コロナウイルスの流行状況

 3月9日現在、感染総数は141万人、死亡総数は2万7千人を越えました。昨年11月のピークの後、流行状況は落ち着いていましたが、本年1月末以降、感染数が増加に転じ、2月に入ってからは感染拡大が急加速しています。一部の州では、入院を要する新型コロナ患者が急増し、仮設テントでの治療が行われています。先週1週間では全国で千人以上の方が亡くなっています。また、在留邦人・邦人旅行者の方からも、検査陽性者や入院加療が必要となった方がこれまでに複数出ています。更に、ウクライナから日本に入国する際の空港検疫で、この1週間だけで4名の陽性者が確認されています。3月4日には変異ウイルスも確認された旨保健省が発表しています。キエフ市の状況も厳しく、直近1週間の人口10万人毎の新規報告数は約130人と、東京

の十倍です。

2 ウクライナの検疫措置

 ウクライナ政府は、検疫措置期間を4月30日まで延長するとともに、2月24日より、地域毎の流行状況に応じて4段階(赤橙黄緑)に分けた検疫措置を導入しています。色分けは、検査陽性率や人口比コロナ患者入院数などを勘案し、随時見直されます。保健省ホットライン(電話0 800 60 20 19)や専用サイト(https://covid19.gov.ua/karantynni-zakhody)などから、滞在地の最新の情報を入手してください。検疫措置に違反すれば、罰金や刑事罰が科せられる場合があります。

 これまでに、ジトーミル州、ザカルパチア州、イヴァノフランキウスク州、チェルニウツイ州が赤色に指定され、出入境制限等の厳しい措置がとられています。現在、二番目に厳しい橙色となっているのは、キエフ市、ヴィンニッツア州、ドネツク州、ザポリッジャ州、キエフ州、リヴィウ州、ミコライウ州、スーミ州、テルノーピリ州、フメリニツキー州の1市9州です。今後、流行状況が一層悪化し、検疫レベルが「赤」に強化された場合は、公共交通機関の制限、教育機関での対面授業の停止、店内飲食の停止、文化施設の休業などの措置が取られる見込みです。

3 ウクライナ出入国の状況

 3月9日現在、日本国外務省は、ウクライナに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。」を公表しており、引き続き渡航中止を勧告しています。

 日本人の入国が原則不可となっている他の西欧諸国に比べ、ウクライナは外国人も容易に入国でき、観光もできるとのイメージが一部あるようですが、前述のとおり、一部の州では、新型コロナ患者が急増し、仮設テントでの治療が行われており、満足な治療を受けられない場合があるだけでなく、一般の病気やケガの治療・療養にも一定程度の影響を及ぼしています。また、言うまでもなく、ウクライナでの観光を行えば、ホテル、レストラン、観光地、移動中(飛行機、バス、地下鉄、タクシー等)で感染者と接触する可能性が高まっており、感染リスクがかなり高い状況にあることをご理解ください。旅行中に感染してしまったため、何週間も帰国する飛行機に乗ることが出来ず、保健省から指定されたホテルに長期間隔離され、

外出も許されなかった日本人旅行者の方もいました。

 また、ウクライナ出国に際しても、中継・乗継地の制限により、予定していたフライトに搭乗出来ない等のトラブルも発生しています。事前に利用する航空会社や旅行会社に自身でも確認してください。

4 感染予防

 マスク着用、石鹸手洗いと手指のアルコール消毒、換気を励行してください。どうしても3つの密(密閉、密集、密接)を避けられない場合は、出来るだけ短時間15分以内に留めてください。マスクは濡れたり、凍ったりすると効果が下がりますので、替えを用意しておくことをお勧めします。また、バランスの良い食事を心がけ、睡眠不足や過労で抵抗力を落とさないよう、健康管理には十分留意し、体調不良(発熱、倦怠感、頭痛など)に気づいたら、早めに医療機関を受診してください。PCR検査は昨年の流行当初に比べて受けやすくなりました。民間のクリニック・病院や臨床検査センターのほか、ボリスピリ空港の特設ブースでも可能です(いずれも有料)。往診して検査してくれるクリニックもあります。

 なお、1回目のPCR検査では陰性で、数日後の2回目の検査で陽性と判明することもあります。ウクライナにおけるワクチン接種については、医療従事者や軍関係者から接種が始まったばかりで、外国人への接種については現時点で不明です。

【問い合わせ先】

ウクライナ日本国大使館領事部

電話:+38(044)490-5500

FAX:+38(044)490-5502

HP: https://www.ua.emb-japan.go.jp/itpr_ja/consular.html

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