各種制限措置の延長(4月2日まで)

3月5日、ルクセンブルク政府は、現在3月14日までとされている新型コロナウイルスに関する現行の各種制限措置に関し、4月2日まで延長することを閣議決定したと発表しました。概要は以下のとおりです。

1 各種制限措置の延長

 新型コロナウイルスに関する現行の各種制限措置の4月2日までの延長を決定した。それ以降については、大幅な数字の増加がない限り、HORECAセクター(ホテル、レストラン、カフェ)等一部分野において規制緩和を実施する可能性がある。レストランやテラスの再開については、今後数週間の様子を見て判断したい。詳細についてはまだ発表できる段階にはないが、再開する場合にも、平常時とは異なる条件を定めた上での再開となるだろう。スポーツ・文化分野についても同様である。

2 ワクチン接種状況

(1)ワクチン接種キャンペーンの第1フェーズでは、25,999人のワクチン接種が行われた。その平均年齢は52.83歳である。昨年10月〜本年1月の間、感染者の14%は65歳以上だったのに対し、現在その割合は9.4%に減少している。ワクチンのインパクトを具体的に調査することは難しいが、これは間接的な成果であるといえるだろう。

 現在ワクチンのストックは3,822回分あり、発送されているワクチン接種案内状は6,943通である。現在当国への配達が予定されているワクチンは、ファイザーは95,940回分、アストラゼネカが42,530回分、モデルナが8,400回分であり、計73,500人のワクチン接種が行えることとなる。4月にはワクチン戦略の強いインパクトが期待でき、欧州医薬品庁(EMA)によるJohnson&Johnsonワクチンの承認ももうじき行われると期待している。

 第2フェーズの対象となる75歳以上の高齢者については、既に10,850通の案内状が発送されており、3月20日までにさらに14,000通が発出される予定となっている。

(2)ワクチン戦略第1及び第2フェーズにおける参加率は高い。ワクチン接種センターにおける接種参加率は52.9%であり、病院職員は68.3%が接種済み、薬剤師の70%、医師の55%が接種済みとなっている。なお、ワクチン接種の案内状送付については、不正な優遇選定等のないよう、コンピューター・プログラムにより各カテゴリー該当者を選定している。ワクチン接種のため移動ができない人々については、稼働チームの派遣もしくはその他の方法を検討する。

3 大規模検査戦略

 大規模検査戦略では引き続き、PCR検査の実施を継続していく。同時に、検査戦略の多様化につながる簡易抗原検査(rapid test)についても進展している。これらの簡易検査は学校等で活用される予定であり、また最近の大きな感染源となっている家族環境においても活用されるだろう。来週には、簡易検査活用に関する勧告を発表することができるだろう。PCR検査ほどの正確性はないにせよ、スポーツ・文化セクターでも活用され得る追加的な方法として期待できる。

 在留邦人の皆さま及びご旅行中の皆さまにおかれましては、今後も政府発表や報道、下記サイト等を通じて最新情報の収集に努めてください。

ルクセンブルク保健省(新型コロナウイルスに係る最新情報)

http://sante.public.lu/fr/prevention/coronavirus-00/index.html

■在ルクセンブルク日本国大使館新型コロナウイルス関連情報サイト

https://www.lu.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00017.html

(ご連絡先)

ルクセンブルク日本国大使館

TEL: (+352) 46 41 51-1

e-mail:consulate.embjapan@lx.mofa.go.jp

URL:https://www.lu.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html