24日フレデリクセン首相会見要旨/段階的社会の再開(3月1日から)/(新型コロナウイルス関連情報)

【ポイント】

段階的社会再開に関する政党間合意が発表され、ヘケロップ法務大臣他が、3月1日から全国レベル及び一部の地域で社会の段階的再開を行うことを発表しました。またこれに関連して、フレデリクセン首相が記者会見を行いました。再開される事項の主な内容は以下のとおりです。

●5,000平方メートル以下の専門店(ただし大型ショッピングセンター内の専門店を除く)は暫定的な厳格な面積要件を満たした上でオープンできる。

●5,000平方メートル以上の専門店は、来店時間を予約した非常に制限された人数の顧客に対してオープンできる。

●屋外文化施設は、訪問者が72時間以内の陰性検査結果を提示するとの要件のもと再開できる。

●組織的にアレンジされる屋外でのスポーツ及び集会活動に関する集会禁止上限人数は5人から25人に緩和される

●今次緩和されない措置及び制限は4月5日まで延長される

なお、北ユトランド、西ユトランド、ボーンホルム地域では上記内容に加えて、各地域においてより緩和された内容が適用されます。

1 フレデリクセン首相記者会見要旨

2月24日、フレデリクセン首相が行った記者会見の要旨は以下のとおりです。

●本日午前中、政府と閣外協力政党との間で、段階的な再開に関する合意が成立した。

●私は本日、コロナやロックダウンに疲れ、なぜもっと社会を再開しないのかと問う人たちに対して、また反対に、社会を再開しすぎて、感染がコントロール外になるのではないかと不安に思っている人たちに対して、さらにそれらの中間にいる人たちに話しかけたい。

新型コロナウイルス感染症は、我々の忍耐と団結を試している。我々は、感染症をコントロール下に置くことと、同時に社会活動を可能な限り再開することとの間で、難しいバランスを見つけなくてはならない。このことは、規制の解除が早すぎず、しかし遅すぎず、行われることを必要とする。これまで約12ヶ月、なんとかうまくいってきた。それ故、われわれはまたうまくやることができると信じている。

●0−4年生は既に学校に戻っており、月曜日には社会の大きな部分が再開する。全国で店舗や屋外の文化、スポーツ活動が再開される他、北ユトランドと西ユトランドでは卒業学年の通学が再開し、ボーンホルムでは全ての学年が学校に通学を再開するなどさらに大きな再開が行われる。感染の状況が許せば、他の地域でも学校の更なる再開を行うことが検討されている。

●規制の段階的緩和の計画に関する議論に国会の全ての政党を招待する。

●我々は本年1月から、専門家グループを設置し、どの分野をどの順番で再開するかの評価を委託してきた。次に、実際にどの分野をどの順番で再開するかを決定するのは、政治的決断になる。当局が推奨するよりも少ない再開を希望している政党はない。また、我々は、デンマークが完全に再開するとの唯一の目標については一致している。しかし、その間には、様々なリスクに関する様々な意見や政治的希望があり、白黒つけられない。しかし、首相としての私の評価は、当局が適切であると判断する以上の再開は難しいと言うことである。急に大きく再開すれば、非常に多くの人が感染し、入院者が増加し、病院が逼迫する恐れがある。

●慎重に社会を再開するため、大規模な検査態勢を整えた。また、ワクチンの接種も進んでおり、以前とは状況が異なっている。

●月曜日からの店舗再開により、約37,000人が仕事に戻れると見込んでいる。

●我々は常に難しいバランスを見つけ続けなければならない。

2 段階的社会再開に関する政党間合意(法務省プレスリリース)

2月24日、法務省は3月1日から段階的社会の再開に関する政党間合意について発表しました。概要は以下のとおりです。

法務省プレスリリース・デンマーク語)

https://www.justitsministeriet.dk/pressemeddelelse/enighed-om-markant-og-ansvarlig-genaabning/ 

(合意内容・デンマーク語)

https://www.justitsministeriet.dk/wp-content/uploads/2021/02/Aftale.pdf  

【全国レベルの再開】

●5,000平方メートル以下の専門店(ただし大型ショッピングセンター内の専門店を除く)は暫定的な厳格な面積要件を満たした上でオープンできる。

5,000平方メートル以上の専門店は、来店時間を予約した非常に制限された人数の顧客に対してオープンできる。

●屋外文化施設は、訪問者が72時間以内の陰性検査結果を提示するとの要件のもと再開できる。

●組織的にアレンジされる屋外のスポーツ及び集会活動に関する集会禁止上限人数は5人から25人に緩和される。

【北ユトランド及び西ユトランド地域】

全国レベルの再開内容に加えて以下も再開

国民学校(小中学校に相当)、青年教育、成人教育の全ての卒業年度の生徒は、週に2回の検査を前提として、50%の物理的出席(すなわち1週間おき)に戻ることができる。関係政党は、国民学校の職員及び生徒は週に2回検査することを強く推奨する一方、青年教育と成人教育では週に2回の検査を義務づけることで合意した。検査は新しくよりマイルドなタイプの検査で行う。

●エフタースコーレ(14-18歳対象の寄宿学校)は、特別な感染予防措置モデルに基づき、完全な物理的出席により再開する。

●もし感染の状況が許せば、他の地域においても、2021年3月15日に同様の再開が行われることが期待される(現時点では、東ユトランド、西シェラン、南シェラン、フュンなどを想定)。

【ボーンホルム地域】

全国レベルの再開内容に加えて以下も再開。

国民学校(全学年。国民学校の学年に相当するエフタースコーレ等の学年含む)は、文化活動含め、再開できる。

国民学校は、職員及び12歳以上の生徒に対する週に2回の検査の強い推奨に基づき、現地事情に即した検査の提供を確保する。検査は新しくよりマイルドなタイプの検査で行われる。

●青年・成人教育、高等教育、国民高等学校等を含むその他の全ての教育は、週に2回の検査義務のもと再開できる。

●リベラルなサービス業(タトゥー、ピアッシング、スパ、ボディケアクリニック、美容クリニック、マッサージクリニック、美容師、顧客に対する密接な身体的接触を特徴とするその他のサロン、日焼け施設、自動車学校等)は、マスク着用及び72時間以内の陰性結果証明の義務のもと再開できる。

●集会禁止(上限人数)は一般的に5人から10人に緩和される。

なお、今回緩和されない措置及び制限は、2021年4月5日まで延長されるとしています。

3 感染者数

2月24日(水)14時発表のデンマークの1日あたりの新規感染者数等の詳細は以下のとおりです。感染者数の増加は前日比では落ち着きつつありますが,英国変異種の増加が水面下で進んでいることに要注意の由であり,引き続き感染防止に十分ご注意ください。

(出典:デンマーク国立血清学研究所、フェロー諸島自治政府グリーンランド自治政府の最新発表)

https://covid19.ssi.dk/overvagningsdata  

感染者数 合計 209,767名(前日比+523)

死亡者数 合計 2,346名(前日比+2)

治癒者数 合計 201,401名(前日比+453)

デンマーク 209,079名(前日比+523)(死亡者2,346名、入院者238人、治癒者数200,715名)

フェロー諸島 658名(前日比+0)(死亡者1名、治癒者数656名)

グリーンランド 30名(前日比+0)(死亡者0名、治癒者数30名)

<日本政府の水際対策に関する新たな措置(12月26日決定)>

デンマークから日本に帰国する際は、出国前72時間以内の検査証明が求められるとともに、帰国後の検疫や2週間の待機などが要請されますので、ご留意ください。

新型コロナウイルス感染症に関する新たな水際対策措置)

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C090.html  

(出国前検査証明フォーマット)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.html 

また、日本に帰国の際、新型コロナウイルス感染症の検疫手続きとして、滞在歴や健康状態を記入した「質問票Web」を検疫官に提出する必要があります。

厚生労働省・誓約書フォーマットなど)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html 

厚生労働省・質問票Web)

https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/

デンマークの入国制限>

デンマークの現在の入国制限に関しては、デンマーク・コロナポータルサイト及び当館HP等でご確認ください。

デンマーク・コロナポータルサイトデンマーク語)

https://coronasmitte.dk/ 

(同:英語)

https://en.coronasmitte.dk

(在デンマーク日本国大使館HP)

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-covid19.html#denmarku_2

○現在、日本外務省はデンマークに対して感染症危険情報「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」を発出しています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_164.html#ad-image-0 

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html#Q1 

<当館からのお願い>

●現在、当館では感染症予防対策の一環として、領事待合室に1度に入室できる方の数を1組ごとに制限しております。係員が順番にご案内いたしますので、それまでロビーでお待ちいただく場合があります。

また、来館時にサーマルカメラにて、非接触型の検温を行っております。体温が著しく高いと認められた方には入館をご遠慮いただく場合がありますので、ご理解の上、ご協力をよろしくお願いいたします。

また、当館が入居するビル管理会社より、共用スペースでマスク着用及び2メートルの社会的距離を確保するようにと依頼がありました。ビル出入口にマスク着用の案内が掲示されておりますのでご協力ください。

●在留届を提出されている方で、日本に帰国(一時帰国を除く)された方は、「帰国者全員の氏名、帰国日」をご記入の上、当館領事班ryoji.han@ch.mofa.go.jp までメールでお知らせください。

詳しくは下記当館ホームページをご確認ください。

https://www.dk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/taizai-zairyu.html

●在留邦人の方でコロナウイルスへの感染が確認された方や隔離措置を受けた方、入院された方は当館までご連絡ください。

【連絡先】

デンマーク日本国大使館領事部

電     話:3311-3344 (閉館時はまず緊急電話対応業者につながります)

メールアドレス:ryoji.han@ch.mofa.go.jp

●在留届(3か月以上滞在される方)/「たびレジ」(3か月未満の渡航の方)

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

スマートフォン用 海外安全アプリ

https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/oshirase_kaian_app.html

◎「たびレジ」簡易登録された方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete

◎在留届を提出されている方は、記載事項変更(転居等による住所変更・携帯電話番号やe-mailアドレスの変更等)、または帰国・転出等があればお知らせください。