【注意喚起】新型コロナウイルスについて(その134:新規感染者数等が高い水準で推移)

●1日あたりの新規感染者数が6,471名、重症者数が4,437名に達しました。いずれも、引き続き高い数値で推移していますので、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

1 イラン厚生省の発表によりますと、本日(14日)の感染者数等は、以下のとおりです。

(1)新規症例件数:    6,471名(うち533名が入院)

(2)累積症例件数:1,311,810名

(3)新規死者数:        81名

(4)累積死者数:    56,538名

(5)累積治癒数: 1,101,599名

(6)重症者数:      4,437名

(7)検査実施件数:8,370,587件

2 1日あたりの新規感染者数が6,471名、重症者数が4,437名に達しました。いずれも、引き続き高い数値で推移しています。

3 本日(14日)の当地における主な新型コロナウイルス関連報道は、以下のとおりです。

(1)ラーリー厚生省報道官発言

感染警告情報:7都市(マーザンダラン州のサーリー、アーモル、フレイドゥンケナール、ガーエムシャフル、ネカーとゴレスタン州のバンダルギャズ、コルドクイ)がレッド状態、30都市がオレンジ状態、219都市がイエロー状態、192都市がブルー状態。(昨日から変更なし)

(2)ローハニ大統領(新型コロナウイルス対策本部専門委員会会合)

(本日の会合のはじめ、教育委員会より、バフマン月1日(1月20日)からイエロー及びブルー地域で学校を任意で再開するためにとられた準備について報告がなされた。この報告に拠れば、レッド地域を除く全国の学校の職員は、バフマン月のはじめから出勤し、イエローとブルーの都市において全ての小学校の第一、第二学年が再開され、一クラス10名以上の学校においては、生徒ら全員が対面での学習を享受できるよう、学校委員会の運営の下で、一週間の中で日にちが割り当てられるとされる。また、全生徒数が50以下の学校においては、全ての学習課程、学年の、10名規模のクラスは対面で任意開講されるとされる。これに関する担当、児童の登校のための家族への周知は、教育機関の責任にあるとしている。)

ア 政府が昨年用意したインフラによって非出席の学習が行われ、教育が途切れることを許さなかったといえども、対面での学習に代わるものはなかったし、これからもないだろう。休校の間、学生らはその損失を感じたことだろう。対面での授業、学校が再開した後には、これら損失が明らかにされ、それによる休校期間中の学習上の不足や困難を、その学年の残された期間でなんとかして補わなくてはならない。

イ 学校の運営者は、他の教育と並んで、新型コロナウイルスの衛生管理を正確且つ明確に生徒に教えなくてはならない。また、教員の健康管理にも以前より増して努めなくてはならない。

ウ (執行本部から体制の一部要人等がコロナ禍を軽視している様子が見られることについての懸念が述べられたのに続けて)これまでハメネイ最高指導者他が強調しているように国民の命を守り、健康を維持することは我々がレッドラインとし、義務の一つとするところである。国民が衛生指示を遵守するしなくてはならないのに増して、体制の要人や高官は、真剣にしっかりとその指示を守る義務がある。

(ローハニ大統領は上記を述べ、新型コロナウイルス対策本部執行部及び衛生・治療委員会に対して、公機関や要人による衛生指示違反について、法的な対応をとるため、当局に報告することを義務づけた)

エ レッド地域のある州の州知事は、有効な措置を実施するため、この分野において成功した州の経験を利用すること。

(3)ナマキ厚生大臣

ア 外来受診が増加しており、新型コロナウイルス(の統計値)の上昇が戻ることを懸念している。

イ 学校の(登校)再開には反対である。

ウ (キューバとのワクチンの共同生産について)キューバはワクチン製造分野において力のある国であり、以前にもB型肝炎ワクチンの製造において、イランは同国との共同生産の経験がある。現在もイランのパストゥール研究所とキューバの研究者と協力し生産を追求している。

エ 動物実験を経てこのワクチンの第一及び第二段階を終えており、キューバとの生産の契約もすでに結んでいる。慎重に第3段階が行われ、来る春には自信をもって、国内生産あるいは共同生産が行えるだろう。

(4)ジャハンギーリー第一副大統領

政府は新型コロナウイルスワクチン確保のために国内生産を待つことはなく、信用できるワクチンが(外国で)用意され、それが厚生省が承認できるものであれば、いつでもその購入のための措置をとるだろう。

(5)ハリルチ厚生省次官

ア 感染者、入院者、死者数の統計値はこれまで約80%減少。

イ 一部の都市では外来患者のわずかな増加が見られており、危険なサインである。

ウ 入院患者数の減少速度が低下しており、警戒すべきものである。

エ マーザンダラン州では、残念ながら衛生に関する指示が良く順守されなかった。

(6)ザーリー博士(14日、テヘラン新型コロナウイルス対策本部)

ア テヘランではこれまで、(新型コロナウイルス関連の)統計値は減少傾向だったが、直近24時間相対的な増加が起こっており、注意が必要である。

イ テヘランの新規入院者数は309人で、これまで250人を下回っていたことを考えると増加している。また、そのうち特別治療室への入院者数が131人で、これも最近は100人を下回っていたので増加傾向である。

4 カテゴリーの説明

(1)イエロー:PCR検査で陽性の入院者数が、4人/10万人

(2)オレンジ:PCR検査で陽性の入院者数が、6人/10万人

(3)レッド:PCR検査で陽性の入院者数が、10人/10万人

5 最新情報を入手するとともに、以下を参考に感染予防に努めて頂き、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

(1)飛沫感染を防ぐため、マスクの着用、ソーシャル・デイスタンシングを心掛け、いわゆる「三つの密」(密閉された空間で、密集しての密接な会話)を避ける。特に不特定多数の人がいる密閉された屋内にいることを避ける。

(2)接触感染を避けるため、アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目、鼻、口などに触れる前に必ず手洗いをする。

(3)体調不良の時は外出を控え、咳やくしゃみがあるときは、マスクを着用し鼻と口を覆う。マスクがない場合は、咳やくしゃみのときに手で抑えず、鼻と口をティッシュなどで覆い、その後手洗いを行う。

6 その他関連サイト

(1)厚生労働省ホームページによる周知

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ア 新型コロナウイルスを防ぐためには

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf

イ 一般的な感染症対策について

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf

(2)国立感染症研究所ホームページ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/

(3)外務省海外安全ホームページ

【広域情報】新型コロナウイルスに関する注意喚起

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html

感染症危険情報】イラン

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_046.html#ad-image-0

7 連絡先及び問合せ先

在イラン日本国大使館 領事班

電話:+98-21-22660710(代表)

FAX:+98-21-22660746

e-mail:consular@th.mofa.go.jp

HP:http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html

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