○１２月２３日、コソボ政府は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて、新たな規制措置を導入しました。今回の措置により首都プリシュティナ等で２０時までの外出が可能となりました。
コソボにお住まいの皆様及び
たびレジ登録者の皆様へ
１２月２３日、コソボ政府は、新型コロナウイルス感染状況を踏まえ、新たな規制措置を導入しました。措置内容の概要は以下のとおりです。今回の措置により首都プリシュティナ等で２０時までの外出が可能となりました。
なお、２３日、コソボ保健省は別途、英国・コソボ間の航空便の運休、英国からの入国者に対する１４日間の自主隔離の義務付けを発表しました。
１ 自治体のカテゴリー分け
（１）感染拡大のリスクのレベルに基づき、各自治体を以下３つのカテゴリーに分類。カテゴリーは国立公衆衛生研究所および保健省によって分類され、毎週金曜日に発表される。１２月１８日発表の高リスク自治体は、プリシュティナ、ズベチャン、ズビン・ポトク、フシェ・コソヴァ、オビリチ、南ミトロビツァ、北ミトロビツァ、レポサビッチ、リピヤン、ドレナス、ポドゥイェヴァ。
低リスク自治体（週の新規感染者数が住民１０万人あたり７５人以下）
中リスク自治体（週の新規感染者数が住民１０万人あたり７６〜１５０人）
高リスク自治体（週の新規感染者数が住民１０万人あたり１５０人超）
（２）低リスク自治体における措置
ア 事業者の活動は５時から２０時まで。
イ ショッピングセンターの営業は５時から２０時まで。
ウ ホテルおよび飲食店の２０時以降の営業を禁止（テイクアウトおよびデリバリーサービスを除く）。
（３）中リスク自治体における措置
ア 事業者の活動は５時から２０時まで。
イ ショッピングセンターの営業は５時から２０時まで。
ウ ホテルおよび飲食店の２０時以降の営業を禁止（テイクアウトおよびデリバリーサービスを除く）。
エ 全ての公共・民間施設は出勤する職員を削減する。
（４）高リスク自治体における措置
ア ２０時から翌日５時までの外出を禁止（緊急時を除く）。
イ ２０時から翌日５時まで隣接自治体への住民および車両の往来を禁止（医療、治安、司法関係者、緊急を要する者、公共事業者、輸送業者等を除く）。
ウ 事業者の活動は５時から２０時まで。
エ ショッピングセンターの営業は５時から２０時まで。
オ ホテルおよび飲食店の２０時以降の営業を禁止（デリバリーサービスを除く）。
カ 全ての公共・民間施設は出勤する職員を最小限にする。
２ コソボ全土に対する共通の措置
（１）ＥＣＤＣ（欧州疾病予防管理センター）が発表するデータに基づき高リスク国と認められる国からコソボへ入国する外国人に対して、以下の場合を除き、コソボへの入国の際に、７２時間以内に発行された陰性証明書を持参することを義務づける。
ア プリシュティナ国際空港到着後、３時間以内にコソボから出国する者
イ コソボ入国後（陸路）、対象の航空券を持参し、３時間以内にプリシュティナ国際空港より出国する者
ウ バス等交通機関を利用してコソボ入国後、５時間以内にコソボから出国する者
エ コソボに接受された外交団およびその家族
（２）全てのコソボ国民は、コソボ入国時に陰性証明書を提出できない場合、７日間の自主隔離を義務づけられる（２４時間以内にコソボから出国した者を除く）。
（３）全ての公共・民間施設に、日々出勤する職員を調整し、建物内への入場の際に検温を義務づける。
（４）雇用主は、慢性疾患患者、妊婦および母乳育児中の女性の事務所への出勤を免除し、テレワーク勤務の環境を整える。
（５）全ての公共・民間施設に、従業員・来訪者が使用出来る手指消毒剤とマスク、感染拡大防止のルールが掲載された表示を建物の入り口に設置することを義務づける。継続的な施設の消毒などの対策の実施を義務づける。
（６）全ての公共・民間施設および団体に対して例外なく、年末のパーティーやセレモニーの開催を禁止する。
（７）全ての高等教育機関において、１月１８日より二学期を開始する。全ての高等教育機関における教育はオンラインで行う（試験等を除く）。
（８）全ての教育機関において、カリキュラム外の校外学習やイベントの実施を禁止する。
（９）自治体は、感染者の健康状態を２週間モニターするとともに医療サービスを提供し、国立公衆衛生研究所に報告する。
（１０）自治体は、全ての慢性疾患患者および６５歳以上の高齢者に対して在宅医療サービスを提供する。
（１１）自治体は、警察と協力し、入国者への検査を実施するための医療チームを提供する。
（１２）６５歳以上の者は、６時から１０時および１６時から１９時の間に限り外出を許可する。
（１３）家庭医療センターは、介護施設に滞在する市民に対して、医療・社会的サービスの提供および定期検診を実施する。
（１４）公共の広場や公園における４人以上の集会を禁止する。セミナー、結婚式、家族のパーティーや親族以外を含む宗教儀式など全ての集会を禁止する（保健省から特別許可を得た宗教儀式等の開催は除く）。
（１５）以下の経済活動を許可する。
保健部門、治安および司法部門、公的部門、製造部門、農業および畜産部門、建設部門、貨物輸送、食品生産部門、サービス・配送部門
（１６）公共交通機関は、乗客数を定員の半分にして営業する。タクシーは後部座席に乗客１人（家族の場合は３人まで）を乗せた営業を許可する。
（１７）文化活動は、自治体および文化・青少年・スポーツ省が管轄する活動に限定し、会場面積の３０％以下を使用する場合にのみ開催を許可する。
（１８）スポーツ活動は、屋内および屋外で許可されるが、屋内トレーニングの場合は２０人、大会の場合は５０人を上限とする。フィットネスと屋内プールは、面積の４０％以下を使用する場合にのみ活動を許可する。
３ コソボにおける最近の新規感染者数等の動向
（１）コソボ保健省（国立公衆衛生研究所）発表の最近の感染者数等
累計感染者数（前日比） 死亡者数（前日比） 治癒者数（前日比）
１４日 47,203名（＋２９４） 1,220名（＋１７） 34,637名（＋４８２）
１５日 47,499名（＋２９６） 1,225名（＋ ５） 34,956名（＋３１９）
１６日 47,952名（＋４５３） 1,233名（＋ ８） 35,439名（＋４８３）
１７日 48,337名（＋３８５） 1,240名（＋ ７） 35,790名（＋３５１）
１８日 48,682名（＋３４５） 1,248名（＋ ８） 36,226名（＋４３６）
１９日 48,905名（＋２２３） 1,256名（＋ ８） 36,568名（＋３４２）
２０日 49,169名（＋２６４） 1,262名（＋ ６） 36,773名（＋２０５）
２１日 49,306名（＋１３７） 1,272名（＋１０） 37,155名（＋３８２）
２２日 49,577名（＋２７１） 1,284名（＋１２） 37,572名（＋４１７）
（２）ここ一週間の地域別新規感染者数
プリシュティナ郡：１，３５５名／ミトロビツァ郡：２５９名／ジラン郡：１５４名／フェリザイ郡：１５２名／ペヤ郡：１２９名／プリズレン郡：１１４名／ジャコヴァ郡：９７名
４ 新型コロナウイルスは風邪と同様にせきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので，マスクの着用，手洗い，人混みを避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。
【参考】
■ コソボ首相府（英語版）
■ コソボ保健省（英語版）
■ 日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■ 世界保健機関（WHO）
○ウェブサイト：https://www.who.int/health-topics/coronavirus
（問い合わせ先）
○在オーストリア日本国大使館
住所：Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria
電話: （市外局番０１）５３１９２０
Fax: （市外局番０１）５３２０５９０
ホームページ：https://www.at.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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