マラドーナ氏の死去を悼む市民の一部暴徒化

【ポイント】

●故マラドーナ氏の弔問に訪れようとしていた市民の一部が暴徒化して、警察と衝突し、多くの逮捕者が出ました。

●最近の大規模デモは、平穏理に行われていましたが、多くの市民が集結して、デモ等の活動が行われている一帯では、何かのきっかけで、暴徒化する可能性があります。

●邦人の皆さまにおかれましては、多くの市民が集結していることを察知した場合には、ご自身の安全を確保するためにも、できるだけ遠くに離れてください。

【本文】

1 元サッカー選手マラドーナ氏が25日死去したことを受け、連邦政府は同氏の棺を大統領官邸(Casa Rosada)に安置し、26日早朝より多くの市民が、故人の弔問に訪れました。

 また、大統領府前の5月広場から7月9日通りに沿って、同氏の死去を悼む多くの市民が集結しました。

2 報道によると、5月広場及び7月9日通りで、弔問に並んでいた市民の一部が、警察によって、列の後端を締め切られたことに怒って暴徒化し、警察に投石してきたため、警察はこれに対して、非殺傷性弾による射撃、催涙ガス及び放水銃によって鎮圧しました。

 これらの衝突で多くの逮捕者が出たほか、少なくとも警察官1人が負傷しました。

3 最近の大規模デモ(バンデラッソと呼称)は、政府による強制隔離措置延長等の様々な内政問題に起因して行われてきましたが、参加者は国旗を持ってオベリスコ周辺や7月9日通りなどに集結して、政府への反対、不満を訴えるのみで、暴徒化することはなく、概ね平穏理に行われておりました。

4 多くの市民が集結し、デモ等の活動をしている一帯では、本件のように何かのきっかけで、その一部が暴徒化する可能性があります。

 邦人の皆さまにおかれましては、ご自身の安全を確保するとともに、無用のトラブルを避けるためにも、大通りや広場に群衆が集結していることを察知した場合には、近付かずに、できるだけ遠くに離れてください。また、付近を自動車で通行しようとすると、渋滞に巻き込まれて動けなくなるばかりか、自動車を損傷される恐れもありますので、できるだけ離れてください。

5 これまでのところ、本件による邦人被害は確認されておりませんが、邦人が被害に遭ったとの情報に接した場合は、大使館にご一報ください。

【問い合わせ先】

在アルゼンチン大使館領事班

電話:011-4318-8220

メール:conbsas@bn.mofa.go.jp

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