新型コロナウイルス関連情報(各地域の新型コロナウイルス病床占有率、及びブルガリア国内の感染状況等)

【ポイント】

●保健大臣の発表によると、シューメン県の病院の新型コロナウイルス病床の占有率が100%を超えているほか、複数の地域で高い占有率となっています。

●11月19日時点で、ブルガリア国内の新規感染者数は3,938名、累計110,536名(うち2,530名死亡、32,480名治癒)です。

●アクティブケース(累計感染者数から治癒数と死者数を引いた数:51日連続)、入院患者数(48日連続)、集中治療中患者数(2日連続)が過去最多を記録しました。

●新規死者数117名は、一昨日の最多(152名)、昨日の過去2番目(131名)に続く過去3番目の多さで、3日連続で100名を超えました。11月19日現在、過去14日間の人口10万人当たりの死者数で、ブルガリアは、チェコ、ベルギーに続く、欧州ワースト3位です。

ブルガリアを含め、欧州各地で感染が急拡大しています。感染予防にくれぐれもご留意ください。

【本文】

○11月19日、保健省が会見で現在の国内各地域の病院の新型コロナウイルス病床占有率等について発表しました。概要は以下のとおりです。

(1)アンゲロフ保健大臣

ア 過去7日間で、ブルガリア国内で5,766名が新型コロナウイルスから治癒した。

イ 現在、軽症の新型コロナウイルス患者用のベッド数は全部で11,492床であり、そのうち5,316床(46%)が埋まっている。集中治療病床は1,257床で、そのうち313床(25%)が埋まっている。

ウ 特にベッドが埋まっている地域の病床占有率は以下のとおり。

(ア)一般病床

ブラゴエフグラド県:61%

ブルガス県    :56%

ヴァルナ県    :66%

ガブロヴォ県   :95%

パザルジク県   :59%

ペルニック県   :60%

プロブディフ県  :60%

ラズグラド県   :71%

ルセ県      :77%

タルゴヴィシテ県 :82%

シューメン県   :132%(新型コロナウイルス病床が枯渇し、一般病床を使用)

(イ)ICU

プレーヴェン県:77%

ラズグラド県 :60%

エ 3月以降の累計感染医療従事者数は4,330名で、現在、そのうち2,313名がアクティブケース。154名が入院中、10名が集中治療中。

オ 国全体の状況が極めて厳しい。もし我々が規制の遵守を怠り続け、また、新型コロナウイルスは存在せず、現在の規制は人々を阻害するためのものであるという意見を許容し続ければ、状況は一層悪くなるだろう。我々の保健システムにのしかかっている負担は莫大なものである。共に責任ある行動を取ることによってのみ、我々はこの戦いに打ち勝つことができる。保健システムは整っており、医療スタッフは、極めて疲弊しているが、毎日職場で生命を救っている。彼らを助けるのは、我々社会が規制を遵守するかどうかにかかっている。

(2)クンチェフ保健機構長官

ア ブルガリアの過去14日間の人口10万人当たりの感染者数は、EU、英国、EEA内の31か国中13位であり、人口10万人当たりの死者数は欧州第3位である。バルカン半島内では、ブルガリアは、感染者数及び死者数とも、2位である。

イ ブルガリア国民は決断しなければならない。現在の規制を厳守するか、さらに厳しい新しい規制を受け入れるか。さもなければ、感染者数と死者数は増加し続けるだけである。

(3)ファンダコヴァ・ソフィア市長

ア 過去24時間のソフィア市の新規感染者数は990名。

イ 現在、ソフィア市内で2,026名の新型コロナウイルス患者が入院中で、そのうち238名が集中治療中。

ウ ソフィア市内の新規入院患者数は、過去24時間で58名、今週は263名。

エ ソフィア市内に、新型コロナウイルス検査ブースを設置した診療所が9カ所あり、明日までにさらに2カ所増え、合計11カ所になる。

オ これまでに約1,600名がこれらの診療所の新型コロナウイルス検査ブースを訪れ、そのうち1,528名が抗原検査を受け、453名(29%)に陽性反応が出た。

カ これからのホリデーシーズンの措置を政府対策本部と検討中。

キ ソフィア市としては措置を緩和するべきでないと考えている。

ク 生徒の学校再開時期について検討予定であるが、現時点では、全ての生徒を教室に戻すことは不可能である。

○11月19日時点のブルガリア国内の感染状況は以下のとおりです(ブルガリア保健省発表)。

検査数 9,949件

陽性率 39.58%

感染者累計 110,536名(前日比+3,938名)

死者累計 2,530名(前日比+117名)

治癒累計 32,480名(前日比+944名)

アクティブケース 75,526件 ※過去最多(51日連続)

入院中 5,629名 ※過去最多(48日連続)(前日比+166名)

集中治療中 313名 ※過去最多(2日連続)(前日比+10名)

感染医療従事者累計 4,330名(前日比+137名)

地域別の前日からの新規感染者数(アルファベット順)

ブラゴエフグラド  :210

ブルガス      :183

ヴァルナ      :259

ヴェリコ・タルノヴォ:98

ヴィディン     :10

ヴラツァ      :28

ガブロヴォ     :111

ドブリッチ     :65

カルジャリ     :21

キュステンディル  :51

ロベチ       :25

モンタナ      :77

パザルジク     :107

ペルニック     :67

プレーヴェン    :118

プロブディフ    :464

ラズグラッド    :38

ルセ        :181

シリストラ     :99

スリヴェン     :86

スモリャン     :38

ソフィア県     :141 ※過去最多

ソフィア市     :990

スタラ・ザゴラ   :219

タルゴヴィシテ   :24

ハスコヴォ     :91 ※過去最多

シューメン     :60

ヤンボル      :77

前日からの死者117名の年齢及び性別は以下のとおりです。

20代:男性1名

30代:男性1名

40代:男性6名

50代:男性11名、女性3名

60代:男性23名、女性14名

70代:男性19名、女性20名

80代:男性10名、女性8名

90代:男性1名

○欧州疾病予防センター(ECDC)の統計によりますと、11月19日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規感染者数は656.4です(欧州31カ国中ワースト13位)。当館が保健省の発表に基づいて独自に集計している統計によりますと、以下の地域が国内平均よりこの値が高い(=感染が特に拡大している)ので、この地域に滞在中の方は特にご注意ください。

ガブロヴォ県   :1,112.1

ソフィア市    :1,084.0

キュステンディル県:985.5

ルセ県      :806.5

ペルニック県   :784.0

ブラゴエフグラド県:751.8

ヴァルナ県    :687.0

プロブディフ県  :672.7

なお、欧州各国の数値は以下のとおりです(上位10カ国)。

ルクセンブルグ  :1,195.2

オーストリア   :1,083.7

リヒテンシュタイン:984.9

スロベニア    :939.8

チェコ      :906.8

ポーランド    :877.7

クロアチア    :837.7

イタリア     :798.5

フランス     :778.7

ポルトガル    :769.5

また、ECDCの統計によると、11月19日時点で、ブルガリアの直近14日間の人口10万人当たりの新規死者数は15.2です(欧州31カ国中ワースト3位)。欧州各国の数値は以下のとおりです(上位10か国)。

チェコ      :24.5

ベルギー     :22.9

ブルガリア    :15.2

ハンガリー    :13.6

ポーランド    :13.1

リヒテンシュタイン:13.0

スロベニア    :12.7

イタリア     :12.3

クロアチア    :12.2

フランス     :12.0

○当館フェイスブック「領事・安全情報ページ」では、毎日、新型コロナウイルス関連情報を掲載しています(基本的には領事メールと同じ内容)。これまでに当館が配信した領事メールを確認できますのでぜひご利用ください→ https://www.facebook.com/japanemb.bulgaria.anzen

○当館ツイッター(日本語)では、システム上の都合により領事メールでは掲載できない新規感染者推移グラフや詳細な地域別感染者統計表も毎日掲載しています。→ https://twitter.com/EmbassyBulgaria

○欧州域内の感染状況はこちら(欧州疾病予防センター(ECDC)HP)→ https://www.ecdc.europa.eu/en/cases-2019-ncov-eueea

○感染が疑われる場合の連絡先や、日本における各種水際対策、ブルガリアの入国規制等はこちら(当館HP)→ https://www.bg.emb-japan.go.jp/itpr_ja/covid-19_FAQ.html

○外務省の「たびレジ」に登録すると、現地の在外公館からの最新の安全情報を領事メールで受け取ることができます。他国への渡航を検討している方は、ぜひ「たびレジ」に登録して現地の最新情報を受信してください。登録はこちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

○海外に3ヶ月以上滞在するときは、在留届の提出が義務づけられています。また、帰国の際は、帰国届の提出をお願いします。登録、変更は、オンラインでもできます。こちらから→ https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet/index.html

○外務省海外安全HPでは、当館を含め、世界中の在外公館がこれまでに発信した領事メールを確認できます。各国の最新の入国規制を含む新型コロナウイルス関連情報の確認にご利用ください→ https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/index.html

【参考】

ブルガリア政府運営新型コロナウイルスポータルサイト

https://coronavirus.bg/

ブルガリア保健省(ブルガリア語)

https://www.mh.government.bg/bg/

ブルガリア新型コロナウイルス・ホットライン(ブルガリア語)

電話 028078757(24時間)

■日本厚生労働省

新型コロナウイルス関連情報

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

新型コロナウイルスに関するQ&A

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■外務省海外安全ホームページブルガリア

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_171.html#ad-image-0

世界保健機関(WHO)

https://www.who.int/health-topics/coronavirus

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

Twitter(日本語): https://twitter.com/EmbassyBulgaria

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