【注意喚起】新型コロナウイルスについて(その101:新規感染者数等が過去最悪の数値を記録)

●1日あたりの新規感染者数が13,352名、重症者数が5,691名に達し、いずれも過去最悪の数値を記録しました。感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

1 イラン厚生省の発表によりますと、本日(17日)の感染者数等は、以下のとおりです。

(1)新規症例件数:   13,352名(うち3,079名が入院)

(2)累積症例件数:  788,473名

(3)新規死者数:       482名

(4)累積死者数:    42,461名

(5)累積治癒数:   570,774名

(6)重症者数:      5,691名

(7)検査実施件数:5,586,141件

2 1日あたりの新規感染者数が13,352名、また、重症者数が5,691名に達し、いずれも過去最悪の数値を記録しました。

3 本日(17日)の当地における主な新型コロナウイルス関連報道は、以下のとおりです。

(1)ラーリー厚生省報道官発言

州別感染警告情報

【レッド状態】

テヘランイスファハン、コム、東アゼルバイジャン、南ホラサーン、セムナーン、ガズヴィーン、ロレスタン、アルダビール、フーゼスタン、ケルマンシャー、コフギルイェ・ボイェルアフマド、ギーラーン、ブシェール、ザンジャーン、イーラーム、ホラサーン・ラザヴィ、マーザンダラン、チャハールマハール・バフティヤーリ、アルボルズ、西アゼルバイジャン、マルキャズィ、ケルマーン、北ホラサーン、ハマダン、ヤズド、クルディスタン

※レッド(4段階の一番上:新たな陽性者が人口10万人あたり25人以上だった地域)。

【オレンジ及びイエロー状態】

ホルモズガン、ファールス、ゴレスタン、シスタン・バルチスタン

(昨日から区分が変更。内訳は変更なし。)

※イエロー(人口10万人あたりで新たな陽性者が1人〜9人)及びオレンジ(新たな陽性者が,人口10万人あたり10人〜24人)の地域。

(2)ライース新型コロナウイルス対策本部報道官発言(16日対策本部会議のマージンで記者に対して行った発言)

●国家新型コロナウイルス対策本部の会議では、監視や指示が状況に適した形で行われなくてはならないことが強調され、一部改良も加えられた。職業グループ一つ一つが検討対象となり、その様々な側面を精査した上で、最後に会合でまとめ上げられた。これらはもう一度、別の機関で確定され、明日火曜朝、正式な形で通達され、全国で実施される(現時点まで当該発表なし)。

●11月21日から、レッド都市内部の交通について、夜の21時から朝4時まで禁止。これはレッド及びオレンジの地域で実施されていた都市間交通の制限に加えて、ということである。

●来週土曜日、11月21日から、テヘランのような多くの州都および大都市、150の地域で2週間閉業となる。これは、レッド及びオレンジの地域についての発表であり、実施に移される。

●レッド地域の閉業措置について、国民の必要を供給する第一のグループを除いて全て閉業することとなる。

●行政部門については、開いている必要のない必要不可欠とはいえないものについては、最低限の職員で、すなわち警備関係のみで、ということになるだろう。レッド地域においては最大でも3分の1の職員が活動することができる。オレンジの地域については、最大でも半分の職員で、イエローの地域については、最大で3分の2の職員で活動する。

●レッド及びオレンジの地域では厳しい制限が実施される。これは、本当の意味での2週間の閉業である。閉めることのできないナン屋のような必要不可欠な職種については、この限りではない。

●銀行の閉業については、承認されなかった。イランの産業が活動しており、国はこれを休止しておらず、これら産業や工場は、銀行に依存している。しかし、(銀行が)その従業員数を減らそうと、従業員数を3分の1にすると、窓口業務の負荷が増大し、銀行での密集が増加してしまう。これはこれまでの規制の経験からの考慮である。

●(交通関係の罰金について、)オレンジの都市から出発し、他の都市に進入する場合50万トマン(500万リヤル)の罰金が科される。レッドの都市から出て、他の都市に進入する場合には、100万トマン(1000万リヤル)の罰金が科されるだろう。

(3)ライース新型コロナウイルス対策本部報道官発言(16日国家新型コロナウイルス対策本部執行部会合)

新型コロナウイルス対策の包括的計画は土曜日から確実に実施される。

●最新の統計では国内124都市がレッド、約160の都市がオレンジ、98都市がイエローの状況。約25州都も警告の第3レベル、すなわちレッドの状態にある。すべての大都市(kalanshahr)※はこの25州都に含まれる。

●この状況(レッド)においては、国民の必要を供給するものを除いて全て閉業することとなる。行政部門においても、最大でも3分の1の職員が登庁することができる。

●(規制対象となる都市間)交通は、レッドとオレンジの警告レベルのものであり、ある場所のナンバープレートでないものは、それ以外の地域に所在する権利を有しない。他の都市に進入する場合には、重い罰金を科されることとなる。この罰金(の取り締まり)はカメラによって実施される。

●全ての学校及び大学は出席しない形で活動が行われる。

●宗教及び文化施設は、2週間閉鎖。集団礼拝・金曜礼拝は実施されない。

●レッドの地域においては、行政の会議は最大でも15人まででの開催とする。これは政府の代表による会議についても、それが実施されるのであれば、他の参加者がウェビナーの形で参加するのでもないかぎり15人を超えてはならないということである。また、国会についても、テヘランにおいては絶対に15人を超えて開かれてはならないということである。これは休会、休業を意味せず、ビデオ会議の形式で連絡をとることができるということである。オレンジの地域あるいは警告レベル2の地域では、会議の物理的な最大参加人数は20人、イエローの都市では30人である。この実施の担保のための罰金措置も考慮されている。

●これら規制は、全くもって主たる解決策として行われるものではない。我々を救う事ができるただ一つの解決策は、全ての衛生上のプロトコルを守ることである。

●銀行職員の感染者数が多く、今次の指示においては最低限の人数の出勤としなくてはならない。銀行に人が集合することは極めて危険であり、銀行には、人々の銀行手続きをより容易なものとするための措置を求めたい。

(※Kalanshahr:テヘラン、マシュハド、エスファハン、キャラジ、シーラーズ、タブリーズ、コム、アフワーズ、ケルマンシャー、ウルミエ、ラシュト、ハマダン、ザヘダン、ケルマーン、ヤズド、アルダビル、バンダルアッバース、アラク

(4)ラフマニファズリ内務大臣兼国家新型コロナウイルス対策本部執行部長(16日国営放送番組内での発言)

●21時から翌日朝4時までの新たな市内往来制限については、国民の最大限の協力を必要としている。

●タクシー、配車営業所、インターネット配車タクシーは新たな21時以降の交通規制を受けない。

●病院や執行機関の職員など、シフト制で交通規制の時間帯に移動する必要がある場合には、自動車のナンバーを治安機関に通報することで、カメラによって取り締まりが行われている交通規制の罰金対象から除外される。

(5)ナマキ厚生大臣

●これが衛生に関する規則の抵抗を行う最後の機会であり、人々が手を抜き、この闘いに負けてしまうと、死者数は4桁にも達し、脱しがたい溝に嵌まってしまうことになる。

(6)ハリルチー厚生省次官(国営放送番組での発言)

●(夜の都市内部での交通制限について)通常のタクシーやインターネットを利用したタクシーサービスについては、必要な許可が警察から出され、規制対象とはならない予定。

●全ての閉業の責任を負うのは、郡あるいは州の責任者である。違反者には、その者がどのようなレベルであれ、厳しい対応をとることとなる。政府・非政府の責任者の最大3か月の停職や罰金が考慮に入れられている。責任者の違反についてはその職員らが190番で通報できる。

●アーバーン月(10月22日から11月20日)の感染者の51%が、集会や家族での集まりを原因としていた。それ故、21時から翌4時の交通規制が、このような集まり、家族の往来を減らすため実施されるのである。

(7)各グループの説明

●グループ1:生活必需品を扱うチェーン店、薬局・ドラッグストア、ナン屋、八百屋、スーパー、獣医・関係品店、精肉店、酪農品店、食品準備・テイクアウト業者、燃料・薬品・食品原材料業者、老人ホーム等、電気・ガス、暖房・空調業者、農業、鉱業、工業、漁業およびそれに付随する運送等業務、上下水道、官公庁、工業農協業関係及び自動車パーツ店、溶接・大工等、自動車・家電・電子製品等の修理業

●グループ2:アーケード、ショッピングセンター、非食料品を売るショッピングモール、スポーツの練習・試合を行う場所、聖域、巡礼地、モスク、礼拝所、菓子店、洋菓子店、ジュース店、アイスクリーム店、客を受け入れる料理店、男性理容室、自動車市場、車両にナンバープレートを付ける店舗、絨毯店、玩具店、家庭用品店、コピー店、内装業者、贈答品店、衣料品卸・小売店、布販売店、アトリエ及び写真店、不動産、カーテン店、家具店、靴・財布販売店、文房具店、仕立て屋、小間物店、化粧品・衛生用品店、菓子製造所、乾物店。

●グループ3:大学、神学校、技術・職業学校、語学学校、その他各種学校、図書館、保育園、屋内プール、映画館、劇場、博物館、庭園博物館、ホール、女性理容室、美容室。

●グループ4:社会的・文化的・宗教的な儀礼および集会の実施、レスリング・空手・柔道等接触の多いスポーツのクラブ、夜間学校、たばこ類を提供するカフェ、コーヒーハウス、チャイハネ、動物園、遊園地、行楽施設。)

4 感染者数が急速、かつ、大幅に増大していますので、最新情報を入手するとともに、以下を参考に感染予防に努めて頂き、感染予防のため最大限の注意を払って下さい。

(1)飛沫感染を防ぐため、マスクの着用、ソーシャル・デイスタンシングを心掛け、いわゆる「三つの密」(密閉された空間で、密集しての密接な会話)を避ける。特に不特定多数の人がいる密閉された屋内にいることを避ける。

(2)接触感染を避けるため、アルコール系手指消毒薬または石鹸と流水による手洗いを頻繁に行う。目、鼻、口などに触れる前に必ず手洗いをする。

(3)体調不良の時は外出を控え、咳やくしゃみがあるときは、マスクを着用し鼻と口を覆う。マスクがない場合は、咳やくしゃみのときに手で抑えず、鼻と口をティッシュなどで覆い、その後手洗いを行う。

5 その他関連サイト

(1)厚生労働省ホームページによる周知

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

ア 新型コロナウイルスを防ぐためには

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf

イ 一般的な感染症対策について

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593493.pdf

(2)国立感染症研究所ホームページ

https://www.niid.go.jp/niid/ja/

(3)外務省海外安全ホームページ

【広域情報】新型コロナウイルスに関する注意喚起

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2020C018.html

感染症危険情報】イラン

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_046.html#ad-image-0

6 連絡先及び問合せ先

在イラン日本国大使館 領事班

電話:+98-21-22660710(代表)

FAX:+98-21-22660746

e-mail:consular@th.mofa.go.jp

HP:http://www.ir.emb-japan.go.jp/jp/index.html

※ このメールは、在留届にて届けられたメールアドレス及び「たびレジ」に登録されたメールアドレスに自動的に配信されております。

※ 「たびレジ」簡易登録をされた方でメールの配信を停止したい方は、以下のURLから停止手続きをお願いいたします。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/simple/delete