●１５日午前６時で、下院選挙後４日間に亘る包括的外出禁止は解除されましたが、夜間外出禁止及び金曜の包括的外出禁止は実施される予定ですので、御注意ください。選挙結果発表から、各地で祝賀や抗議集会が開催されたため感染が拡大したとの見方がありますので、引き続き感染予防措置を徹底して下さい。なお、１５日午後２時現在、政府は、追加的な外出禁止措置については決定されていないと述べています。
●政府は、コロナ患者の病床占有率は５０〜５５％程度であると発表しました。
●政府は、新たに防衛令２１号及び２２号を発出し、２０人以上が参加する集会の主催者及び参加者に対する罰則を強化・追加しました。
●政府は、新規感染者数につき、１１月１１日は５，４１９名（全て市中感染者）、１２日は５，６８５名（全て市中感染者）、１３日は４，４６９名（全て市中感染者）、１４日は４，７５０名（全て市中感染者）で、累計の感染者数は１４１，３０５名となったと発表しました。１４日に実施されたＰＣＲ検査における陽性率は２８．８％と、過去最高となっています。
１ １４日、アーイド・メディア担当相兼報道官は、今後の外出禁止措置等について以下のとおり述べました。
（１）（１５日以降の）包括的外出禁止については何ら決定されておらず、１５日（日）以降は、これまで発表のあったとおりの措置が実施される。
（２）オベイダート保健相が報告したところによれば、医療体制は依然としてコロナ患者の受入れが可能な状況である。
２ １４日、オベイダート保健相はテレビ番組に出演し、感染状況等につき以下のとおり述べました。
（１）局所的な外出禁止措置や閉鎖措置（スマート・ロックダウン）については、何ら決定されていない。実施前にはある程度の期間を設ける予定。
（２）２〜３週間の包括的外出禁止は、感染者の減少に貢献する措置ではあるが、経済的な負荷は大きく、現在、政府は更なる（一定期間の）包括的外出禁止は検討していない。
（３）ヨルダン国内の死亡率は１．２％に達したが、依然として世界的な平均値の範囲内。
（４）現在のコロナ患者専用の病床の占有率は約５０〜５５％であり、さらに３つの仮設病院が３週間以内に稼働を始める予定。
３ １４日、シャルカス保健省事務次官補佐官は、コロナ患者受入れキャパシティー等につき、以下のとおり述べました。
（１）現在の政府病院におけるコロナ患者の病床占有率は、一般病床で４０％弱、集中治療室で５５％、人工呼吸器の稼働率は３０％であり、依然として大きな問題はない。これが８０％を超えた場合は危険な状況となる。
（２）政府は、私立病院（当館注：ガーデンズ病院他と思われます）をコロナ患者受入れのために借り上げたほか、３０の私立病院との間で、近いうちに集中治療室でコロナ患者を受け入れるとの合意を結んだ。
４ ハサーウネ首相は、防衛令２１号及び２２号を発出したところ、概要以下のとおりです。
（１）防衛令２１号
ア 司法部門で働く者のコロナへの罹患を防ぐため、一部の例外を除き、１５〜２４日に予定されている裁判は延期され、裁判所等司法部門は通常業務を行わない。
イ 例外としては、憲法裁判所の業務、当該期間に行われた犯罪捜査等最低限の活動を行う検察の活動、防衛令違反を扱う裁判に関する業務等が含まれる。
（２）防衛令２２号
ア ２０人以上の集会を開催した者に対する罰則を規定する防衛令１６号１条の規定を修正し、開催者には３か月から３年の禁固刑（１６号では３か月から１年）若しくは１０００ＪＤから３０００ＪＤの罰金（１６号から変更なし）又はその両方を科す。
イ ２０人以上の集会への参加者には、罰金１００ＪＤを科す（１６号では規定なし）。
５ ヨルダン国内感染状況
ヨルダン保健省は感染者数を次のとおり発表しました。
（１）新規感染者数につき、１１月１１日は５，４１９名（全て市中感染者）、１２日は５，６８５名（全て市中感染者）、１３日は４，４６９名（全て市中感染者）、１４日は４，７５０名（全て市中感染者）で、累計の感染者数は１４１，３０５名となったと発表しました。内訳は次のとおり。
ア １１日：計５，４１９名
２，５１４名：アンマンで確認された感染者
２，９０５名：イルビド（７０４）、アジュルーン（２６１）、ジェラシュ（２００）、マフラク（５４）、バルカ（２８９）、ザルカ（７９５）、マダバ（２２３）、カラク（２６）、タフィーラ（９５）、マアーン（８５）、アカバ（１７３）で確認された感染者
イ １２日：計５，６８５名
２，５３３名：アンマンで確認された感染者
３，１５２名：イルビド（６０１）、アジュルーン（３３５）、ジェラシュ（３２）、マフラク（１８４）、バルカ（６０５）、ザルカ（７６２）、マダバ（５４）、カラク（３０８）、タフィーラ（１０６）、マアーン（６０）、アカバ（１０５）で確認された感染者
ウ １３日：計４，４６９名
２，０８４名：アンマンで確認された感染者
２，３８５名：イルビド（１，１０９）、アジュルーン（５９）、ジェラシュ（４９４）、マフラク（２２４）、バルカ（１００）、ザルカ（１４２）、マダバ（８４）、カラク（１２１）、タフィーラ（４２）、マアーン（３）、アカバ（７）で確認された感染者
エ １４日：計４，７５０名
２，１０２名：アンマンで確認された感染者
２，６４８名：イルビド（１，１３３）、アジュルーン（２３７）、ジェラシュ（１３９）、マフラク（１７４）、バルカ（１６７）、ザルカ（３４８）、マダバ（２９）、カラク（１２９）、タフィーラ（２２０）、マアーン（４０）、アカバ（３２）で確認された感染者
（２）死者数は、１１月１１日は８１名、１２日は８０名、１３日は７１名、１４日は８６名。
（３）ＰＣＲ検査件数は、１１月１１日は２１，３４２件、１２日は２４，１２８件、１３日は１６，７７１件、１４日は１６，５０２件を実施、総検査数は２，１７４，４４３件。
（４）陽性率は、１１月１１日は２５．３％、１２日は２３．６％、１３日は２６．６％、１４日は２８．８％。
本情報は、当局が公式に発表した最新情報等を中心に掲載しており、今後変更があり次第連絡いたします。
現在の夜間外出禁止時間は、午後１０時（経済活動は午後９時まで）から午前６時までとなります。これを遵守して頂くようお願い致します。
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
さらに、人込みの多い場所は避けるとともに、屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごす際はご注意下さい。
外務省海外安全ホームページ
（日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国・入域の行動制限）
https://www.anzen.mofa.go.jp/covid19/pdfhistory_world.html
外務省 海外安全ホームページ 医療・健康関連情報
https://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/index.html
厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
ヨルダン保健省 Hotline 06-5004545 ／ Corona Virus Free Line 111
在ヨルダン日本国大使館
領事・警備班：担当 入江 及び 武井
ＴＥＬ：９６２−６−５９３２００５
ＦＡＸ：９６２−６−５９３１００６
Ｐ．Ｏ．Ｂｏｘ．２８３５ Ａｍｍａｎ １１１８１ Ｊｏｒｄａｎ
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