新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:28日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

昨日28日11時、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおり御案内いたします。

【冒頭】

連邦政府ブリュッセル首都圏政府、ワロン政府に続き、昨夜(注:10月27日)フランダース政府が規制措置を発表した。規制措置の効果が入院者数に現れるには10数日かかるが、規制措置が入院者の受け入れのピークを安定させるための抑える唯一の方法。今日行っている措置は、危機が最大になり得る11月始めに大きな影響を与えるものであり、今こそ絶対的に対応しなければならない。状況は引き続き警戒を要する(赤色)もので、昨日の入院者数は689名で、第1波の際、3月28日に記録した629名を超え、少なくともあと数日は増え続けるだろう。    

3月以降、同じ取組みが続けられたこともあり、ある種の失望は理解できる。同じ状況を繰り返さないよう祈るばかりだが、(その状況は)すぐそこにあることを認めなければならない。

【新規感染者】

先週20日(火)にはこれまでで最多となる18,639名を記録し、その後1.6万人以上を記録する日が続いた。直近の7日間で、1日当たり13,858名で、前週に比べて40%しか増加していない(2週間毎に倍増のペース)とも言えるが、それは症状のある人しか検査しなくなったという変更による影響を考慮しなければならない。

引き続き20-30代の若年層の新規感染者数が多いが、ますます30-40代以上の労働力人口に重心が移りつつあり、現在、新規感染者数の半数は40代以上である。90代以上の感染者数は倍増し続けており、先週には90代以上の約2%がコロナの陽性診断を受けたことになったと考えている。感染すると重症化しやすい年代であり、入院者数の推移の観点からも懸念される。これは、特に老人ホームや老人介護施設で多くのクラスターが発生していることと関係している。

北部(フランダース地域)と南部(ワロン地域)で時差があるものの、全ての州で新規感染者数が増えている。南部でも増え続けているが、北部における増加がより激しく、東フランダース州では1週間毎に倍増するペースで、西フランダース州及びリンブルフ州では9-10日毎に倍増するペースで増加している。増加のペースは北部の方が高いが、絶対数では南部の方が多く、直近7日間の1日当たりの新規感染者数は、リエージュ州では2,434名、エノー州で2,269名、ブリュッセル首都圏では1,862名。以前に比べて増加のペースは落ちているが、前述の通り検査方針が以前と異なることを考慮しなければならない。

 

【新規入院】

入院者数は引き続き8日毎に倍増している。昨日は689名が入院し、直近7日間では、1日当たり547名だった。特にフランダース地域での増加が顕著であり、6日間毎に倍増している(ブリュッセル首都圏とワロン地域は9日毎に倍増)。現在、5,554名が入院するに至っており、これは、これまでで最多だった4月6日に記録した5,795名より250名ほど少ないにすぎない。入院者数(5,554名)のうち911名が集中治療室におり、一昨日に比べて100名以上多い。引き続き8日毎に倍増しており、改善は見られない。この状況が続けば、集中治療患者は2日後には1,000名を超え、当初の予想よりも早い11月6日頃に2,000名を超える見込み(スタッフの配置を含む新規病床設置は容易でない)。

【死亡者】

一昨日の死者数は百名を超えた。10月23日以降の死者数は、一日当たり平均85名で、前週に比べ81%増加した。10月20日から27日までの1週間で540名の死者があり、多くは先に第2波が襲ったリエージュ州、エノー州、ブリュッセル首都圏地域だった。(10月20日から27日までの)540名の死者のうち427名は病院で、113名は老人ホームで亡くなった。病院で亡くなった人のうち68名が老人ホームや老人介護施設から搬送されたので、計181名が、老人ホーム及び老人介護施設の入居者だったことになる。

リエージュ州とエノー州において老人ホームでの死者が最も多く、アントワープ州が続くが、ブリュッセル首都圏における状況は少し落ち着いている。

第2波における死者のうち、3分の2は自宅に住んでいた人で、残り3分の1が老人ホームの入居者だったが、第1波の時は逆で、ほとんどの死者が老人ホームから搬送された人だった。第1波の時のように老人ホームで起きた問題を繰り返さないようにする必要がある。

死者の平均年齢は引き続き高く、84歳。死者のうち14%(75名)が65歳-74歳で、5%(27名)が65歳以下だった。

【その他】

次回の記者会見は10/30(金)。

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