欧州各地における邦人被害のクレジットカード詐欺に対する注意喚起

【ポイント】

●今年の3月以降、欧州各地で邦人被害のクレジットカード詐欺(未遂含む)が複数発生しています。

●被害内容はいずれも酷似しており、犯人が公衆電話から電話をかけたいが現金しかないため助けてほしいと頼んできて、被害者のクレジットカードで公衆電話から電話を掛けさせ、隙を突いて暗証番号を盗み取り、クレジットカードをすり替える等の手口です。

●見知らぬ人から電話を掛けたいのでクレジットカードを貸して欲しい等と頼まれたときは、詐欺の可能性が極めて高いので、ご注意ください。

【本文】

○今年の3月以降、ミュンヘン空港、ジュネーブ空港、フランクフルト中央駅等、欧州各地で、邦人被害のクレジットカード詐欺(未遂含む)が複数発生しており、現地の日本大使館及び総領事館が注意を呼びかけています。発生場所は異なっても、手口は非常に似ており、欧州全域で注意が必要です。

<被害内容(犯行手口)>

 見知らぬ人(アフリカ系と思われる肌の黒い男性)が英語で話しかけてきて、「至急、固定電話から電話を掛ける必要があるが、公衆電話はクレジットカードしか使えない。現金ならあるが、カードが今手元にないので、助けてほしい。お金は払う」等と頼んでくる。

 邦人が公衆電話にクレジットカードを差し込んで暗証番号を入力するも、犯人は「うまく繋がらない。確認してくる」等と言って、カードを手に一旦その場を離れる。

 その後、犯人からカードを返してもらうが、後日、カード会社から身に覚えのない請求が届く。

(犯人がカードを持ってその場を離れることがなくても、隙を突いてカードをすり替えたと思われる事例もあります)

<騙されたポイント>

○犯人がとにかく急いでいる素振りをみせ、被害者側にゆっくり考える時間を与えない。

○犯人が日本人の知り合いがいるように装ったり、日本の話題を出したりして、被害者との心理的距離を縮めてくる。

○犯人が電話機の設定言語をフランス語やスペイン語に設定し、被害者にわかりにくくする。

○犯人が電話代として100ユーロの現金を渡そうとしてきたり、その場を離れるときは荷物をその場に置いたままにしておいたりし、こちらを騙そうとしている素振りを感じさせないようにしている。

○暗証番号が電話機に表示されるようになっており、暗証番号を盗み見られた。

<対策> 

○見知らぬ人から声を掛けられても容易に信用しない。少しでも不審と感じた場合にはすぐにその場を立ち去る。

○クレジットカードやキャッシュカードを見知らぬ人に渡さない。人通りの多い場所では、安易に財布を取り出さない。

○ATMを操作する場合には、周囲に不審な人がいないか警戒を怠らない。特に、パスワードを脇から覗き見られないよう注意して操作する。

○万が一クレジットカードやキャッシュカードの不正利用に気付いた場合は直ちにカード会社に通報して機能停止の手続を依頼する。また、最寄りの警察に被害を届け出る。

○詳細は、現地の在外公館が発出している以下の領事メール等をご確認ください。

在フランクフルト総領事館からの注意喚起(9月28日、フランクフルト中央駅で発生)→ https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=99060

ジュネーブ領事事務所からの注意喚起(7月6日、ジュネーブ空港で発生)→ https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=99450

ミュンヘン総領事館からの注意喚起(3月下旬、ミュンヘン空港で発生)→ https://www.muenchen.de.emb-japan.go.jp/itpr_ja/580.html

ブルガリア日本国大使館領事警備班

電話:(国番号359)2-971-2708(代)(24h)

e-mail: consul.jpn-emb@sf.mofa.go.jp

HP: http://www.bg.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

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