新型コロナウィルス感染予防に関する大使からのメッセージ(9/25)

山田大使からのメッセージをお知らせします。

アルメニアにお住まいの皆様へ

 9月11日、3月から半年に及んだアルメニアにおける新型コロナウイルス関連の非常事態がようやく解除されました。学校や大学の授業も再開され、エレバン市内の各所では交通渋滞もすっかり「復活」しており、社会全体にこれまでの空白を取り戻そうとの活気が溢れていることは心強いものがあります。

 その一方で、ある程度予想されたことではありますが、日々の検査による新規感染者数が9月半ばから徐々に増えつつあり、現時点でおおよそ8月最終週のレベルまで後退しています。こうした展開は他の欧州諸国でもしばしば生じてきていますが、当地においても今後十分に警戒してかかる必要があります。

 もちろん、以前の最も困難な時期に比べて医療機関のキャパシティにはなお余裕がある模様であり、マスク・消毒アルコール等の入手についても困難は生じておらず、現時点で過度に懸念・萎縮することは不要と思われます。しかし、アルメニア政府も強く国民に要請しているとおり、個々人のレベルにおける日々の警戒〜マスク着用、頻繁・丁寧な手洗い、「3密」回避をはじめとする対人距離の確保〜を維持していくことは、当面ますます重要となります。

 幸い、ワクチンや治療薬の開発・実用化に向けた進展も次第に目に見えるものとなってきており、ここは何とか私共一人一人が忍耐と節制を保っていくことが鍵となります。既に長きにわたって異常な生活が続き、かつ「ゴールポスト」が見えない、乃至は遠のいていくような状況は精神的にもなかなか辛いものがありますが、そうした中でも可能なことを確実に実行していくとともに、できれば未曾有の状況を逆手に取り、以前の日常では決して考えつかなかったような新しい発想を生み出していきたいものです。

 大使館としましては、引き続き新型コロナウイルスをめぐる最新状況を領事メールにて皆様にお知らせして参ります。今後とも緊密な連絡を維持させて頂くとともに、お困りの点がありましたら遠慮なく当館にお知らせ頂けますよう,よろしくお願い申し上げます。

2020年9月25日

アルメニア日本国大使

山田淳