最近のクウェートにおける新型コロナウイルスの感染状況について

○最近、高岡大使が保健省高官と意見交換した際、クウェートにおける新型コロナウイルスの感染状況について、先方から以下の内容の説明がありましたので、お知らせします。

1. 昨今のクウェートでのコロナ感染状況は、想定の範囲内で推移しており、心配していない。医療システムには余裕があり、病床、ICUなどは現行の態勢で対応できる。陽性患者の殆どが無症状または軽症であり、入院が必要となる重篤者の数は限られている。死亡率も低い。

2. コロナ禍初期においては、密な居住環境にある外国人労働者の感染が中心であったが、今では感染の主体はクウェート人である。コロナ感染防止のためには、マスク着用、社会的距離の確保が何よりも重要であるが、必ずしも徹底されていない。クウェートの文化・慣習上、集会・会合がしばしば行われていることも背景にある。一方で、クウェートの社会生活が次第に再開されている中で、感染者数は一定水準に保たれているとも言える。感染を断ち切るためにはワクチンが必要となる。

3. クウェートのPCR検査実施能力には限界がある。そのため、目下、国立病院ではクウェート市民を優先して行っているので、外国人については民間医療機関でPCR検査を実施してもらうことにしている。在留邦人の方で心配な方がいらっしゃれば、先ずは民間医療機関でPCR検査を受けて頂き、陽性結果が出るなど、レントゲン撮影など更に必要な措置を行う必要があれば、具体的な医療機関をお知らせることにしている。他方で、無症状または軽症の場合は、自宅で療養して頂くことが基本である。重症の場合は然るべき医療機関で対応する。

4. 今回、クウェート政府が、第5段階への移行を見送ったのは、大規模な集会・会合を公に認めることは時期尚早であるとの判断があったためである。

5. なお、海外からのクウェート入国者の自宅隔離期間については、PCR検査陰性証明書を持参することを条件に、現行の14日間から短縮する方向で調整している。

クウェートの感染状況(17日付)

・累計感染者数:97,824人(前日比:+825人)

・現感染者数:9,338人(前日比:+97人)

・ICU(重症者数):94人(前日比:+1人)

・累計死者数:575人(前日比:+4人)

・累計回復者数:87,911人(前日比:+724人)

・PCR検査累計:695,556人(前日比:+5,968人)

●現在、当館の領事業務は、事前予約制で行っております。各種申請(旅券、証明書等)をご希望される方は、来館前に大使館領事班までメール(consular@kw.mofa.go.jp)でお問合せ下さい。

●通院、常時服用薬の入手などでお困りの方、健康上の問題で困っている方やその他ご質問等ある方は、当館檀上医務官(9972−6597)にご相談下さい。特に、発熱(37.5℃以上の体温)や咳・痰等の呼吸器に関する症状や新型コロナウイルス感染が懸念される場合には、保健省ホットライン(151)や医療機関で受診する前に、ご相談下さい。医務官から適切な助言を行います。

(お問い合わせ先)

クウェート日本国大使館 領事班

電話(代表):(+965)2530−9400

メール:consular@kw.mofa.go.jp (了)