新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:26日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

本日26日、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

1 感染者数統計(Frederique Jacobs連邦間広報官)

●新規感染者数に関して、週の1日当たり平均値は490人で前週に比べて8%減少している。ブリュッセル首都圏地域における同平均値は128人で前週に比べて7%増加している。同首都圏地域の19のコミューンのうち北西部の地区を中心に14のコミューンで同平均値が増加しており、特にブリュッセル、スカルビーク、モレンビークでの増加が大きい。アントワープ州の同平均値は105人で前週に比べて24%減少した。同平均値の増加率が最も高かったのはエノー州で同平均値は47人で前週に比べて35%増加した。リンブルフ州とフラームス・ブラバント州では同平均値は前週に比べて約15%増加しているが、その他の州では前週に比べて減少している。

●入院者数に関しては、引き続き減少しており、1日当たりの平均値は22人で前週に比べ26%減少した。大部分の入院がブリュッセルアントワープにおいてであるが、両市における入院数は減少している。

●死者数に関しては、1日当たり平均値は7人で前週に比べて36%減少した。この死者数の減少は、猛暑による死者数の減少に関係していると思われる。

2 死者数の訂正(Frederique Jacobs連邦間広報官)

フランダース地域の老人ホームでの死者数について。老人ホームでの死者数は地域政府の保健当局が集計しており、フランダース地域では、フランダース医療保健庁(Vlaams Agentschap Zorg en Gezondheid)が担当するが、同庁が感染拡大の始まりから6月2日の間に収集した情報には、死因や性別、年齢、死亡日などの詳細が含まれていなかったため、この度同庁は、830の老人ホーム他の施設(フランダース地域の822施設とブリュッセル首都圏地域の8施設)に対して過去に遡って集計を実施した。

3月18日から6月2までの間にフランダース地域の老人ホームでコロナに関連して亡くなった2663の死亡例(コロナ起因死者数の27%)について詳細情報をまとめ、国立公衆衛生研究所(Sciensano)が精査したところ、352例を新規にコロナ起因死者数に計上し、二重に計上されたり、コロナが死因でないことが分かった473例を除外した。結果として、死者数全体から121例(120例がフランダース地域、1例がブリュッセル首都圏地域)が除外され、老人ホーム他の施設での死者数が2623人となり、ベルギーの死者数は9878人となった。ベルギーの人口全体における性別の割合は、女性が53%で、47%が男性だが、大部分の年齢層における死者数は男性の方が女性より少し多い。

他方、85歳以上における死者数の63%が女性だが、それは元々85歳以上の年齢層における女性の割合が高いことに起因するものである。この年齢層の死亡率は高く、死者数全体の54%が85歳以上である。また、老人ホームにおける死者数は全体の70%を占めており、死者全体の平均年齢は83歳、老人ホームでの死者の平均年齢は87歳である。

●(上記のフランダース地域における死者数に関する統計の訂正を受け、)ベルギーにおける死者数のピークは4月12日から4月8日(死者数:321人)に変更された。これは、死者数を計上する日を、通知日ではなく死亡日に訂正したことによる変更である。

3 渡航情報の再改訂(Frederique Jacobs連邦間広報官)

●本日、渡航情報が再度改訂される。赤及び橙の渡航先から帰国した際は検査と検疫を遵守して欲しい。医師団体の調査によると、8月の感染者のうち22%が最近渡航した人に関連したものだったことを示している。これはベルギー特有のことではなく、ドイツやイタリアでも3分の1の感染例は、2週間の間の渡航者によるものであり、オランダでは同24%である。

4 カップルの渡航基準(Antoine Iseux国立危機センター担当官)

●欧州域外は赤信号の地域と見なされ、域外との行き来は厳しく制限されているが、国家安全保障会議での決定を受け、9月1日から同居していないカップルの片方の渡航を必要不可欠な渡航と見なすことなった。

(必要不可欠な渡航の要件となる)「持続的な関係(relation durable)」が何を示すかは、info-coronavirusのHP上で参照できるが、ベルギー国内外で最低1年間、合法的に間断なく同居したことがある必要がある。1年間同居したことがない場合には、親密な関係(relation affective)が2年間続いていることが必要であり、最近2年間に最低3回(計45日以上)会ったことを証明しなければならない。また子供がいれば、必要不可欠の渡航を許可するための証拠として考慮される。

ベルギーに渡航を希望するカップルの片方は、証拠を持ってベルギーの大使館又は総領事館に赴き(当館注:日本から渡航する場合には、在日ベルギー大使館に赴いて頂くこととなります。)、ビザ又は(ビザ免除国の場合は)必要不可欠な渡航のための証明書を取得することになる(当館注:日本はビザ免除国です)。

もちろんベルギー渡航の2日前までに渡航者追跡フォームを提出し、渡航後に検疫と検査を受ける必要がある。欧州域外にいるパートナーに会いに行くためには、渡航先国の状況を考慮する必要があり、ベルギー外務省HP(https://diplomatie.belgium.be/fr/Services/voyager_a_letranger/conseils_par_destination?f%5B0%5D=field_continent%3A10)で確認できる。

5 質疑応答(ジャーナリストからの質問、回答はFrederique Jacobs連邦間広報官)

(問)ブリュッセル以外で国全体で感染者や死者が減少しているのはなぜか?

(答)アントワープブリュッセルでは死者数が多いが、国全体の感染者が減少と共に両地域における感染者数も減っている。これは、死者数の増減は、感染者数の増減と時差があるからである。

(問)死者数の訂正はブリュッセル首都圏地域やワロン地域でも行われるのか?

(答)フランダース地域と違い、ブリュッセルとワロンの両地域において集計された老人ホームにおける死者数に関する統計は詳細なものであり、訂正があったとしても大きなものではなく、現在の数字は、可能な限り現実を反映したものである。

6 その他

●次回の定例記者会見は8/28(金)11時開始。

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ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する以下の情報を公表しています(毎日正午に更新)

■感染者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/tpRKB

■入院/退院者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/uTSKB

■死亡者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/QTSKB

■コミューン毎の状況

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/giyUB

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在ベルギー日本国大使館

住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)

Fax :(02) 513-4633

ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

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