ノルウェー政府の新型コロナウイルス対策措置(出入国制限の延長等)(8月12日現在)

●12日、ソールベルグ首相他は、ノルウェー公衆保健研究所(FHI)の発表を受けて、渡航制限・国境管理に関する記者会見を開き、関連するプレスリリースを発出しました。具体的な措置の内容は以下のとおりです。

○EEA・シェンゲン加盟国地域内の移動等

1 ノルウェーへの感染持ち込み増加及び各国での新型コロナウイルス感染の増加を受け、感染状況が一定の基準を満たしている国地域としてFHIのホームページで「緑」としていた国地域(注:ノルウェー入国の際に10日間の自宅待機義務が発生しない国地域)はすべて「黄」とする。「黄」となった国地域からノルウェーへの入国の際には自宅待機義務は生じないが、同国地域への不要不急の渡航は避けるべきである。感染者の多い「赤」の国地域は、「赤」のまま変更はなく、自宅待機義務が生じる。ソールベルグ首相は、「すべての国への不要不急の渡航を控えるとするこれまでの勧告に対する誤解を防ぐため、これまで地図上で「緑」であった国を「黄」とする。」と述べた。

2 北欧の一部諸国及び地域では感染者数が増加しており、同国地域は今回「赤」となる。同国地域への入国時の自宅待機義務は、15日(土)零時から生じる。ホイエ保健介護大臣は、「自宅待機義務が15日(土)零時から生じるとしても、例えば、買い物のためにスウェーデンの一部地域に渡航することは、不要不急の渡航を控えるべきとする政府方針に反することになる。不要不急の渡航を控えるようにとの勧告を出している限り「赤」と「黄」の国地域のみで表すことになる。」と述べた。

3 ノルウェー政府は、国境封鎖をすることなく、ノルウェーでの感染者数増加のリスクを減じる必要があることを表明する。国境封鎖することは、ノルウェー国内の多くの職場に大きな影響を与えることになる。ついては、「黄」又は「赤」の国地域からノルウェーに入国する者は、検査を無料で受検することとする。ノルウェーにおけるあらゆるヘルスケアは、原則任意であることから、到着に際しての受検は任意となる。

4 ノルウェー政府は、本12日から、感染が確認された人と濃厚接触をしたすべての人を対象に自宅待機義務を再び課すこととする。これは、感染が確認された人と同居する人だけでなく、すべての濃厚接触者が対象となる。

5 沿岸急行船での新型コロナウイルス感染発生を受け、政府は、感染拡大を防ぐためにクルーズ船の運航を一時的に規制しなければならなかった。乗客乗員が100人以上の船舶は、ノルウェーの領土及びスヴァールバルに上陸することはできない。8月3日に導入した規制に関する本制度は、少なくとも14日間続くとしていたが、今回、これをもう一週間延ばす必要があることが判明した。同規制は、クルーズ船の運航のみが対象であり、物資や人を輸送するノルウェーと大陸及びノルウェー沿岸をつなぐフェリー等は対象外である。

【参考】

○8月12日付ノルウェー首相府、保健介護省、外務省、貿易産業漁業省共同プレスリリース

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/alle-gronne-land-blir-gule--unnga-alle-unodvendige-reiser-til-utandet/id2724440/

〇FHI トラベル・アドバイス

https://www.fhi.no/en/op/novel-coronavirus-facts-advice/facts-and-general-advice/travel-advice-COVID19/

ノルウェーからの出国

1 8月20日まで適用すると発表していたすべての国地域への厳に不要不急の渡航を控えるようにとの勧告を、10月1日まで延長する。FHIの定める感染レベルの要件を満たす北欧・シェンゲン・EEAの国地域は本渡航勧告から除外される。ソーライデ外務大臣は「例外は、渡航推奨ではない。各自は真に必要な渡航か熟考する必要がある」と述べた。同勧告は感染状況が許す場合のみ取り消されることがある。

2 FHIの評価に基づき、政府はいくつかの国地域について「赤」に変更することを決定し、これに伴い外務省の渡航勧告も同国地域への厳に不要不急の渡航を控えるよう変更された。同変更は、アイスランドキプロス、マルタ、蘭及びポーランドに適用される。また同勧告はフェロー諸島スウェーデン(一部地域)及びデンマーク(一部地域)についても適用された。同勧告対象となるスウェーデンの地域は、ウステルヨートランド、ウッレブロ、ブレーキンエ、ヴァルムランド、ウプサラ、ダーラナとなる。同地域では過去2週間の10万人あたりの感染が20人を越えている。デンマークジーランド(コペンハーゲン首都周辺を除く)及び中央ユトランドにも適用される。

3 8月15日から、EEA・シェンゲンの国地域のうち厳に不要不急の渡航を控えるよう勧告される対象は以下の通りとなる。

アンドラ、ベルギー、ブルガリア、仏、アイスランドクロアチアキプロスルクセンブルク、マルタ、モナコ、蘭、ポーランドポルトガルルーマニア、西、スイス、チェコ

さらに、フェロー諸島及びスウェーデンデンマークの一部地域が対象となる。

FHIは14日おきに感染要件を満たす国地域について検証する。感染状況が悪化した地域がある場合はより頻繁に変更される可能性がある。

【参考】8月12日付ノルウェー外務省プレスリリース

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/reiserad_forlenges/id2724431/

○ ノルウェーへの入国

3月16日、ノルウェー新型コロナウイルス感染拡大防止のための国境管理措置を再導入した。右措置は、当面、8月14日からさらに60日延長されることが決定された。政府は少なくとも30日ごとに感染状況が臨時国境管理の撤廃に足りるか評価する。国境管理はノルウェーに入国する条件を旅行者が満たしているか確認するためであることを強調することが重要である。誰がノルウェーに入国許可されるかの規定は継続的に評価され、(8月14日から)60日延長された事実にかかわらず変更されることがありうる。

【参考】8月12日付ノルウェー法務公安省プレスリリース

https://www.regjeringen.no/no/aktuelt/fortsatt-indre-grensekontroll/id2724428/

○FHIホームページの地図について

1 「黄」地域(自宅待機義務から免除)

(1)北欧

デンマークコペンハーゲン及び周辺地区、北ユトランドジーランド、グリーンランド)、スウェーデン(カルマル、セーデルマンランド、ヴェステルボッテン)、フィンランド(全域)

(2)シェンゲン・EEA地域(上記(ア)以外)

オーストリアエストニア、独、ギリシャハンガリーアイルランド、伊、ラトビアリヒテンシュタインリトアニアスロバキアスロベニア、英

2 「赤」地域(10日間の自宅待機義務が発生)

(1)北欧

デンマーク(上記(1)(ア)以外))、スウェーデン(上記(1)(ア)以外)、アイスランド(全域)

(2)シェンゲン・EEA地域(上記(ア)以外)

アンドラ、ベルギー、ブルガリアクロアチアキプロスチェコ、仏、ルクセンブルク、マルタ、モナコ、蘭、ポーランドポルトガルルーマニア、西、スイス

3 その他斜線地域:上記以外

感染について未評価・又はデータなしの地域。本地域からノルウェーに入国した者は10日間の自宅待機義務が生じる。

【参考】FHI トラベル・アドバイス

https://www.fhi.no/en/op/novel-coronavirus-facts-advice/facts-and-general-advice/travel-advice-COVID19/

【その他参考】

ノルウェー政府新型コロナウイルス・ホームページ

https://www.regjeringen.no/en/topics/koronavirus-covid-19/id2692388/

〇当館からの新型コロナウイルス関連最新情報ホームページ

https://www.no.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00045.html

【問い合わせ先】

ノルウェー日本国大使館 領事班

電話:(+47)2201-2900

メール: ryouji@os.mofa.go.jp

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