新型コロナウイルス対策(公衆衛生省記者会見ポイント:3日)

ベルギーにお住まいの皆様,及びたびレジ登録者の皆様へ

本日3日、公衆衛生省による記者会見が行われましたところ、主なポイントを以下のとおりご案内いたします。

(参考アドレス:ベルギー公衆衛生省による記者会見動画)

https://www.info-coronavirus.be/nl/live-pressconferences/

(Frederique Jacobs連邦間広報官)

●7/15以降、新規感染者数の増加を確認しているが、これは、実施された感染検査数の増加だけでは説明がつかない。というのも、感染検査数の増加は20%に過ぎないため。このことは、欧州の他の地域でも同じである。ウイルス伝染が今後どのような展開になるかは分からないが、我々は共に努力することで、第二波の発生を回避することができると確信している。

●(データが出揃っている)7/30までの直近7日間の新規感染者数は3435名。新規感染者の10万人当たり人数を見ると、ベルギーにおいてウイルス伝播は拡大しており、感染者数は増加し続けている。先週、少なくとも13のコミューン(市)において、10万人当たり100人を超えており、これはすなわち1000人当たり1人を超えている。また、入院者数も増加しているが、現時点では比較的低い。他方、集中治療患者は7月初旬と比較して2倍となっている。

この増加は、アントワープ州のみでなく国中で確認されている。ほぼ全ての州において複数の地区、主に都市部や、人口の密集している社会経済的に地位の低い地区で確認されている。新規感染者の大部分は20〜40歳の層で見られる。しかし、最低年齢層及び最高年齢層を含む全ての年齢層で増加している。

●多くの人がコロナには完全に辟易しており、悪者を探して批判したり、執られた措置の全てを批判したりする傾向がある。中には、措置を守るのに疲れ、ウイルス伝播の現実や感染の深刻さを疑うようになっている人もいる。誤った考えや陰謀論が蔓延っている。一部の人、特に若者の中には、周囲でコロナに感染した友人がおらず、関心を持たない者がいる。しかし、全ての若者には、自分よりも年齢が上でよりリスクの高い両親、祖父母、友人、同僚などがおり、それらの人々はたとえ完全に無症状でも(若者に)感染させ得る。

ウイルスは見えない敵であり、人々の様々な反応は全て理解できる。しかしこの危機は実際に起きており、我々は皆で一緒に解決しなければならない。我々にはまだ、この新たな波がどのくらいの期間続き、そしてどれだけ強くなるかは分からないが、共に努力することで制御可能と確信している。

●防護のための基本的ルールは機能しており、そのお陰でウイルスの制御が可能となる。同ルールを一貫した方法で適用しなければならない。社会的グループは最大5人に限定し、他人との距離を常に保ち、感染した場合や陽性者と接触した場合は自己隔離して医者に連絡をとり、感染をそれ以上拡大しないでほしい。このまま持ちこたえ、今後数か月は困難な時期となることを受け止めてほしい。我々がこの疫病を制御し、もう少し正常な社会に戻ることができると確信しているが、それがいつになるかを予言することはできない。

(Antoine Iseux国立危機センター担当官)

●テレワークが強く推奨される。アントワープ州では、不可能な場合を除き、テレワークは義務付けられている。なぜテレワークか?それは、可能な限り人との接触を制限するためであり、それは職業上での人との接触についても当てはまる。これらの接触を制限することによってのみ、ウイルス伝播の速度を遅くすることができる。3〜4月は、多くの人が自宅で勤務した。その時期に可能であったのであれば、今日でも確実に実施可能なはずである。雇用者は、(被雇用者が)職場や通勤での公共交通機関において多すぎる人と出くわすのを回避するため、可能な限りテレワークを実施することが慫慂される。

他方、全ての部門でテレワークが可能な訳ではなく、特に建設や人的サービス等の部門が挙げられるが、これらの部門での労働に関し、安全を保障するため、職場で適用可能な措置が記載されたガイドラインが策定された。これらの措置は、雇用者及び労働者を関与させるものである。これらのガイドラインには特に、衛生、社会的距離、顧客受け入れ等の分野にかかる指導的指針が記載されている。これら全てのガイドラインは、雇用・労働省のHP(https://emploi.belgique.be/)やコロナ特設サイト(https://www.info-coronavirus.be/)上で参照可能。

●もし少しでもコロナの症状が見られる場合は、躊躇せずに家に籠もってほしい。症状があるのに職場に行った場合、たとえ軽症でも、同僚や雇用者のところには行かないでほしい。家に籠もり、かかりつけ医に連絡をとることにより、同僚及びその家族の健康を守ることになる。

●青少年活動の関係者のお陰で、数千人の子どもたちが友人らとキャンプやスタージュを楽しむことができている。子どもたちにとっては大きな喜びであり、疲れつつも満足してキャンプから戻ってきた子どもや、これから出発するのを楽しみにしている子どももいる。全ての関係者に対し、感謝の意を示したい。

(ジャーナリストからの質問への回答)

●(ベルギーでの感染検査実施数は各地域・州でどのくらいか、特定の地域で数は増加しているか、この増加は感染者数の増加を十分説明しているかとの問いに対し、)現在、1日約20000件、具体的には19000〜23000件の感染検査が実施されており、これは先週と比べて20%増加している。この割合は、州により11〜30%と開きがあり、例えば現在より感染リスクの高いアントワープ州では30%、ブリュッセル首都圏地域では20%の増加となっている。他方、検査数の増加の割合は、新規感染者数の増加の割合に届いていない(注:新規感染者数の増加の割合の方がより高い)。

●次回の定例記者会見は8/5(水)11時予定。

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ベルギー国立公衆衛生研究所では,新型コロナウイルスに関する以下の情報を公表しています(毎日正午に更新)

■感染者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/tpRKB

■入院/退院者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/uTSKB

■死亡者数

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/QTSKB

■コミューン毎の状況

https://datastudio.google.com/embed/reporting/c14a5cfc-cab7-4812-848c-0369173148ab/page/giyUB

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【お問い合わせ先】

在ベルギー日本国大使館

住所:Rue Van Maerlant 1, 1040 Bruxelles, Belgique

電話:(02) 513-2340, 500-0580(領事部)

Fax :(02) 513-4633

ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html

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