在留邦人の皆様へ:新型コロナウイルス関連情報(7月10日)

 7月10日までのカザフスタンにおける新型コロナウイルス関連情報は以下のとおりです。

1 カザフスタン国内感染者数等

●累計感染者数は54、747名です。

●累計死亡者数は264名です。

●累計快復者数は31、815名です。

(参考1)州・直轄市ごとの感染者数等、詳細は下記のカザフスタン政府コロナウイルス対策ページから参照可能です。

https://www.coronavirus2020.kz/ru

(参考2)世界各国のCOVID-19感染者数(WHO作成)は下記から参照可能です。

https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/situation-reports/

2 カザフスタン国内の新型コロナウイルスに関する報道等は以下のとおりです。

(注)以下は、一般的事項及び在留邦人のおられる都市の情報を中心に作成しています。

(1)新規感染者数

●7月8日に新規に確認された感染者数は1、962名(うち無症状1、209名)、7月9日に新規に確認された感染者数は1、726名(うち無症状936名)です。

(2)トカエフ大統領の発言

●トカエフ大統領は本10日の政府拡大会合で、 COVID-19との闘いに関する諸決定のための実施アルゴリズムを5日以内に立案するよう指示しました。

◎トカエフ大統領は「パンデミックとの闘いには全ての力とイニシアチブを結集し、自らの責任とリーダーシップが求められる。緊急事態の枠の中で、予算編成、国家調達における官僚的な手続きの簡略化に関して能動的にとられた諸決定は成果を上げた」と述べました。

◎大統領はまた、「今日我々は戦争中である。それゆえ指導者一人一人に対して目の前の問題と任務を最も効果的に解決することが求められる。責任から逃れ、官僚主義に陥ってはならない」と述べました。

◎大統領は、政府に対して、パンデミアとの闘いとその被害克服における能動的な諸決定をとるための正しいアルゴリズムを5日以内に準備するように要請し、「そのような決定は、1昼夜で、最大でも2日以内に、採択され、実現されなければならない」と述べました。

●トカエフ大統領は同会合で、次のように述べました。

◎率直に申し上げる。この会合の準備期間、いくつかの州や省庁の長を罷免すること、内閣を解散することさえ助言があった。こうすれば世論によく受け入れられるだろうと言われ、あなたは(世論に対して)点数稼ぎをしている、とも言われたが、私には点数稼ぎは全く必要ない。私は責任ある人々の声を聴く用意はあるが、人々を刺激するつもりはない。よく言われているように、年齢が問題なのではないし、ましてや状況が問題なのではない。

◎叱責や非難をいくつかの地方行政府の長たちは既に受けている。原則として、そのような叱責は地方行政府や省庁の他の指導者にも通じるものである。

(3)検疫・医療等

●ツォイ保健大臣は木曜の中央情報サービス(記者センター)におけるブリーフィングで、保健省は現在行っている制限措置を延長するか、もしくは7月19日までに検疫をさらに強化するかを検討する予定である旨を伝えました。

◎同氏は「検疫措置の評価により、措置が延長されるか、あるいは強化されるかが判明するだろう。この評価は第二週に向けて、または、第二週の頭に行われる。このタイミングについて我々は現在学者や外国の同僚たちとともに検討中である」と述べました。

●保健省は自らのFacebook上で、同国国内の肺炎の症例に関する中国マスコミの報道は実態に沿ったものではないと発表しました。

◎保健省は自らのFacebook上で、「中国の一部マスコミは、カザフスタンにおける未知の肺炎の症例について報道しており、コロナウイルスよりも致命的であるといった情報を拡散している。カザフスタンの新たな肺炎に関する中国マスコミの情報は真実ではない。一部の中国メディアは、カザフスタンが未知の肺炎の症例を報告しており、コロナウイルスよりも致命的であると報告している。世界保健機関(WHO)は、肺炎を確定させるために「ICD10国際疾病分類第10版」を導入し、コロナウイルス感染症は、臨床的あるいは疫学的な形で、例えば、病に冒された肺のスリガラス影(GGO)を用いて診断されるが、ラボにおいては確認されていない。カザフスタンは諸外国と同様に、この種の肺炎の記録と監視を行っており、

コロナウイルスロナウィルスの病状と感染を安定させることを目的とした適時の運用上の決定を可能にする」と述べました。

◎9日、ツォイ保健大臣は、ブリーフィングの席上、国内の肺炎症例数について述べ、細菌性、真菌性、ウィルス性の起源を持った肺炎があり、「ICD10国際疾病分類第10版」に基づく「ウィルス性肺炎、病因不明」も含まれると述べました。

◎保健省は、「したがって当省は、中国のマスコミ報道は実態に沿ったものではないと指摘している」と強調しました。

◎なお6月には、肺炎で628名が死亡しています(7月9日の領事メールをご参照ください)。

(4)生活等

●アルマティ市で、医薬品のストックを確保するための安定化基金が創設されます。

◎サギンタエフ・アルマティ市長は製薬業界の代表らと電話会議の際、医薬品や医療機器の途切れない供給を確保することについて協議しました。会議の主要な議題は医薬品市場の安定化を保証することにあり、製薬会社、薬品チェーン、産業別協会の代表たちは医薬品のストックと計画されている供給について述べ、彼らは手続きと受領の過程について話し合いました。

◎また、会議では医薬品の安定化基金の創設に関する問題が議論されました。最も必要な医薬品の半年間のストックが用意される予定であり、不足した場合は市内の薬局チェーンに介入が入ることになっています。

◎サギンタエフ市長は、市民の健康を守ることが今や第一の課題であり、そのためにあらゆる必要な手段をとることを強調しました。

◎同市長は、製薬市場のメンバーに医薬品の供給をめぐる状況について逐一報告し、支援を行うよう呼びかけました。

(5)フライト情報

●エア・アスタナは同社フェイスブックで、「アルマティ発ソウル行きの便は月曜日に週1回のみ運行される。金曜日のKC909/KC910便は7月10日からキャンセルとなる。航空会社はキャンセル便の乗客に連絡し、一番近い日の利用可能便への予約の振り替えを提案している」と伝えました。また同社は、韓国の航空当局の求めで、アルマティ発ソウル行きの商用便は定員の60%までの搭乗とし、出発から48時間以内に発行されたPCR検査の陰性証明書を持った乗客のみ搭乗を受け入れると伝えました。

(当館注)ソウル発アルマティ行きについてはPCR陰性証明書は必要とされていません。

●当館領事メールのバックナンバーは以下のページから参照できるようになっています。

https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMail.html?countryCd=0007

●当館フェイスブック https://www.facebook.com/embassy.jp.kz/ にもコロナウィルス関連情報を掲載しています。

(邦人保護等の緊急事態の場合の問い合わせ窓口)

○在カザフスタン共和国日本国大使館

住所:5th floor, Kosmonavtov Street 62, micro-district

"Chubary", Nur-Sultan, 010000, Republic of Kazakhstan

電話:+7 (7172) 977-843

FAX :+7 (7172) 977-842

○日本外務省領事サービスセンター

電話:(代表)+81-3-3580-3311(内線)2902,2903

(日本外務省関係課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐事件を除く)

(内線)2851

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐事件等)

(内線)3047