スペインにおけるクリミア・コンゴ出血熱の新規症例確認

●5月下旬,カスティージャ・イ・レオン州において,クリミア・コンゴ出血熱の新規症例が確認されました。

●同出血熱は,ウイルスを持ったダニに咬まれること等により感染し,人がかかると死亡する可能性が高い重大な疾患です。

●発生地域への渡航を控える,虫よけスプレーを活用する等して,同出血熱への感染予防に努めてください。

1 クリミア・コンゴ出血熱の新規症例確認

(1)カスティージャ・イ・レオン州政府は6月11日付のプレスリリースで,クリミア・コンゴ出血熱の新規症例が確認された旨,発表しました。

(2)発表によれば,患者(男性)は5月下旬,同州サラマンカ県の松林地域でダニに咬まれたもので,現在症状は安定しており,同州保健局はスペイン保健省と連携して対応中とのことです。

2 クリミア・コンゴ出血熱について(出典:日本政府厚生労働省検疫所)

(1)感染経路

ア ウイルスを保有したダニに咬まれる。

イ 感染した動物や患者の血液や体液に直接触れる。

(2)潜伏期間

ア ダニに咬まれてから通常1〜3日

イ 感染性の血液に触れてから通常5〜9日

(3)症状等

ア 症状

突然の発熱,頭痛,筋肉痛,リンパ節の腫れ,発疹,血便,鼻血などの出血症状が見られます。

イ 致死率

症状出現後2週間程度で約30%が死亡します。

ウ その他

回復する場合には,症状出現後9〜10日で症状が改善します。

エ 治療法

特別な治療法はなく,症状に応じた治療が行われます。ワクチンや予防薬はありません。

3 お願い(予防法)

(1)発生地域への渡航を控える等

テレビやインターネット等からクリミア・コンゴ出血熱の発生地域,場所等を確認し,発生地域に渡航することを控えたり,発生地域ではなくても類似した場所に立ち入ったりすることを避けてください。

(2)虫よけスプレーの活用,肌の露出が少ない服装

屋外では,DEETを含有する虫よけスプレーを使用してください。また,肌の露出が少ない服の着用をお勧めします。

(3)家畜等との接触を避ける

家畜(例:ヒツジ,ヤギ,ウシなど)を含む動物に,むやみに近づかないでください。また,動物の血液に触れてはいけません。

(4)早期の医療機関の受診

疑わしい症状がある場合には,早期に医療機関を受診し,適切な診断・治療を受けてください。

4 参考ウェブサイト

(1)厚生労働省検疫所

https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name38.html

(2)国立感染症研究所

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/vhf/cchf/1116-idsc/iasr-out/1089-iasr-f-1997-2011.html

(お問い合わせ先)

○在バルセロナ日本国総領事館

電話:+(34)-93-280-3433

ホームページ:

http://www.barcelona.es.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在スペイン日本国大使館

電話: +(34)-91-590-7600(代表),+(34)-91-590-7614(領事部直通)

ホームページ:

https://www.es.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在ラスパルマス領事事務所

電話:+(34)-928-244-012

ホームページ:

https://www.es.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000042.html

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