新型コロナウイルス関連情報(6月8日)

【州政府等による措置等のポイント】

(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(6月8日)

- 本日は区切りの日である。NY州で最初の感染者が発生してから100日目であり,NY市が経済社会活動を再開する日である。振り返ってみれば,当初は多くの専門家がNY州の状況はもっと深刻なものになると予想していた。州内の病院には5万床しかない一方,感染者のために10万床が必要となるという衝撃的な予想もあった。

- しかし,私たちは行動を変えることによってその危機を乗り越えた。今日,州の全地域の再開を迎えられたのは,NY州民の努力の賜物であり,NY州知事であることに誇りを感じる。それととともに,全州民,特に最前線で戦ってくれた医療関係者等に心から感謝を伝えたい。

- また,ジョージ・フロイド氏の死から15日が経過した。その後,抗議活動は広がり米国だけの現象ではなく,ローマやスペインなど世界中へと広がり,現在のシステムに大きな疑問を投げかけた。それに対して,NY州は「Say Their Name」改革を進めていく。週末には州議会のリーダーと意見交換を実施し,この分野で全米をリードしていくことに同意を得た。今こそ,州を超え,国を挙げて,教育・ヘルスケア・住宅問題・警察改革・司法改革の各課題について真の正義を追求すべき時である。

- 再開は事実とデータに基づいて進めていく。昨6月7日,NY州は5万8054件の検査を実施し,その陽性率は1.2%であった。この数字は数週間後前から大きく減少している。州が作成したガイドラインに従った地域では感染の再拡大は見受けられず,同ガイドラインが有効に機能している。再開を進める各地域で,事業主は州のガイドラインを遵守してほしい。

(注)各段階のガイドラインは以下のサイトでご確認になれます。

州の再開のサイト https://forward.ny.gov/

- 今後の感染の再拡大を避けるため,抗議活動に参加した人々は検査を受けてほしい。NY市内には240を超える検査場があり,また,15の検査場では抗議活動の参加者が優先的に検査を無償で受けられる。

(注)州内で受けられる検査に関する情報は以下のサイトでご確認になれます。

https://coronavirus.health.ny.gov/find-test-site-near-you

- 再開に当たり,MTAは安全を確保するために連日消毒を実施している。自分が安心だと思えないサービスを他者に推薦できないので,私も実際にMTAの列車に乗車し安全であることを確認した。是非利用してほしい。なお,公共交通機関を利用する際には,マスク等を着用することは義務である。

- 経済社会活動は再開したが,人々は引き続き賢明に行動してほしい。私たちの行動が感染の再拡大を食い止める。私たちにならできる。

◎(NY市)デブラシオ市長のメッセージ(6月8日)

- 本日,NY市が経済社会活動の再開の第1段階を迎えることを大変嬉しく思う。私たちは感染の拡大が始まって以来常に震源地であったが,医療関係者などの英雄をはじめとして市民の協力のお陰でここに戻ってこられた。感謝を申し上げるとともに,次の段階に移行するために引き続き他者と一定の距離をとるなどの措置を徹底してほしい。

- 市民が仕事に復帰しやすいように,本日,市内バスの運行経路を6月から10月にかけて拡大する。これにより,75万の市民がより早くオフィスに到着できるようになる。混雑も緩和され感染のリスクも減少する。

- また,より多くの市民が仕事に復帰できるように,マンハッタン島とスタテン島を結ぶスタテン島フェリーの運航をラッシュ時には20分に1本へと増便する。

- さらに,地下鉄を運行するMTAの各駅に消毒ジェルを設置し,駅でマスク等を配布するために800名のスタッフを配置する。

- 各事業主が再開を迎えるための支援も提供する。具体的には,事業主は従業員のためにマスクを手配するなど,再開に向けて準備を進める必要があるが,支援が必要な場合には市のサイト(https://www1.nyc.gov/nycbusiness/)を訪れてほしい。

◎(NJ州)マーフィー知事のメッセージ(6月8日)

- フロイド氏の死に関連し,週末も多くのデモが平和裡に終わったと理解。自分(マーフィー知事)も週末,抗議デモに参加した。

- 6月22日(月)より,市民民間のプールの再開を許可する。ガイドラインについては明日,州保健局より発表される予定。

- 1日の陽性率は3.6%(6月4日時点),感染者1人が何人に感染させるかを示す「実行再生産数」については,自宅待機令を発出した3月21日時点では,5.31であったのが,6月6日時点では0.70にまで下がっている。

◎(PA州)ウォルフ知事のメッセージ(6月8日)

- 新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業を支援するため,総額2億2,500万ドルの助成プログラムを提供する。これはコロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(CARES法)による連邦政府からの資金26億ドルから充当されるもので,休業期間中及び事業再開までの移行期間中の運転資金をカバーすることを目的として,以下の3種のプログラムが用意される。

- Main Street Business Revitalization Program (総額1億ドル):人命に関わる(life-sustaining)業種以外の営業を禁止する行政命令(3月19日付)により損失が生じ,新型コロナウイルス対応を理由として業務再開に費用が発生した又は発生する予定の中小企業を対象とするもの。

- Historically Disadvantaged Business Revitalization Program (総額1億ドル):上記行政命令により損失が生じ,新型コロナウイルス対応を理由として業務再開に費用が発生した又は発生する予定で,社会的・経済的に不利な立場にある個人が少なくとも51%の所有権を有しかつ日常の業務を管理している中小企業を対象とするもの。

- Loan Payment Deferment and Loss Reserve Program(総額2,500万ドル):新型コロナウイルスの影響を受けたコミュニティ開発金融機関(CDFI)に対し,返済猶予等や財務基盤強化を行うもの。

 * 詳細については以下のサイトをご覧ください。

https://www.governor.pa.gov/newsroom/gov-wolf-announces-225-million-grant-program-for-small-businesses-impacted-by-covid-19/

(以下,レヴィンPA州保健省長官より)

- 小児多臓器系炎症性症候群 (Multisystem Inflammatory Syndrome in Children (MIS-C)) に関し,これまでに20例が確認されており,子供の年齢は10か月から18歳で,中央値は9.5歳である。また,このほかにMIS-Cに該当するか調査中の事例が14件ある。

- 州保健省のウェブサイトページにおいて,郡ごと,郵便番号ごとの感染者数,病床・ICUの空き状況,検査場の情報,経済活動再開の状況等を一元的に確認できるページを公開した(https://experience.arcgis.com/experience/cfb3803eb93d42f7ab1c2cfccca78bf7 )。また,介護施設における感染状況のデータを公開した( https://www.health.pa.gov/topics/disease/coronavirus/Pages/LTCF-Data.aspx)。

- 介護施設の入居者及び職員全員を対象として,7月24日(金)までに検査を実施することを義務付けることとした。

◎(WV州)ジャスティス知事のメッセージ(6月8日)

- 本日午前,ペンス副大統領と電話会議した。新型コロナウイルスパンデミックからWV州は全米で最も早く学校を閉鎖し,老人ホームの訪問客をいち早く停止し,現時点で死者数は84人,累計感染率は1.02%までに低下している。ジョージ・フロイド氏に関する抗議活動も各地で実施されたが,WV州では暴力行為は発生していない。200万人のWV州民がいかに素晴らしいか,ペンス副大統領に伝えたことを紹介したい。

- 本日6月8日から経済再開第7週目に入る。6月22日の再開事業のうち,ユース・サマー・キャンプが追加された。また,7月1日の再開事業には屋外コンサートが追加された。詳細なガイドラインは近日中にWV州政府HPに掲載される。

◎ビジネス関連情報

各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html

ユナイテッド航空(UA)による当地から日本への直行便増便に関する情報】

ユナイテッド航空(UA)は,6月6日から週3便の体制でニューアーク発成田便の運航を再開し,7月6日からは毎日運行する旨を発表しています。

https://hub.united.com/united-covid19-japanflights-2645445173.html

【経済社会活動の再開に当たって事業者が講じるべき措置】

ニューヨーク市において本6月8日から経済社会活動が再開(第1段階に移行)され,また,ミッドハドソンが明6月9日(火),ロングアイランドが6月10日(水)にそれぞれ第2段階に移行する予定です。第2段階においては,オフィス業務やレストランやバーにおいて屋外の席での飲食の提供等が可能となることから,これらに関し,確認すべきガイダンスや作成の必要がある安全計画についての仮訳を作成いたしました。以下のページをご確認ください。

なお,仮訳は当館において原文を翻訳したもので,あくまでも便宜的なものとして利用し,英文の原文をご確認ただきますようお願いいたします。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/states.html#br

【感染者数等に関する情報】

6月8日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)

ニューヨーク州:感染者数      378,799名(378,097名),死者数 24,299名(24,259名)

・感染者数内訳(主なエリア) 

ニューヨーク市:感染者数     207,353名(206,969名),死者数 15,416名(15,399名)

NY市の内訳

クイーンズ区:         63,097名( 62,963名)

ブルックリン区:        57,260名( 57,131名)

ブロンクス区:         46,052名( 45,980名)

マンハッタン区:        27,217名( 27,178名)

スタテン島区:         13,727名( 13,717名)

ナッソー郡:           40,947名( 40,904名),死者数  2,645名( 2,642名)

サフォーク郡:          40,377名( 40,329名),死者数  1,983名( 1,978名)

エストチェスター郡:      34,000名( 33,954名),死者数  1,526名( 1,523名)

ロックランド郡:         13,340名( 13,325名),死者数    465名(   465名)

ニュージャージー州:感染者数    164,497名(164,164名),死者数 12,214名(12,176名)

ペンシルベニア州:感染者数      75,943名( 75,592名),死者数  5,953名( 5,943名)

デラウェア州:感染者数         9,972名(  9,942名),死者数    398名(   398名)

○ウエスバージニア州:感染者数     2,153名(  2,138名),死者数     84名(    84名)

コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数  16,056名(16,020名),死者数  1,312名(1,309名)

プエルトリコ:感染者数         5,046名(  4,985名),死者数     142名(   142名)

○バージン諸島:感染者数            71名(     71名),死者数       6名(     6名)

【在米団体等によるビジネス関連ウェビナー】

New Jersey Business & Industry Association (NJBIA) 主催「Virtual Town Hall: Senate President Stephen M. Sweeney」

 - 日時:2020年6月9日(火)午前9:00〜10:00(米国東部時間)

 - 内容:NJ州のビジネスに影響を与える問題について

 - 講師: Stephen M. Sweeney NJ州上院議長(3区選出,民主党

 - 講演言語:英語

 - 参加費:無料

 - 申込み方法:右記よりお申し込みください。

https://njbia.users.membersuite.com/events/9593eaa0-0078-c40c-d748-b00f3c4c98f6/details

【領事窓口業務の一時的変更及び予約制の導入のお知らせ】

◎当館は以下のとおり領事窓口時間を延長するとともに,予約制を導入しています。ご来館予定の方におかれては,事前の予約をお願い申し上げます。また,当館にご来館される際にはマスクの着用をお願いします。

1 領事窓口の業務日

月曜日,火曜日,水曜日,金曜日(除,休館日)

2 受付時間

09:30〜13:00

(ビザ(査証)申請受付:12:00〜13:00)

3 予約方法・電話番号

以下の予約専用電話番号にお電話の上,予約をお願いします。なお,電子メール等による予約は受付けておりません。

予約専用電話番号: (212)371-8222 内線486  (代表電話につながり次第内線486を押してください。)

予約受付時間: 月曜日〜金曜日の09:30〜16:00(除,休館日)

注:4週間分の予約を受け付けております。

現在,予約受付については午前中にお電話が集中し,午後は比較的少ない傾向にあります。また,予約電話で対応中は,お電話をいただいても呼び出し音が鳴り続ける状態となるため,このような場合には時間を改めておかけ直しいただきますようお願いいたします。詳細は以下リンク先をご参照ください。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/l/01.html

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

ご不明な点ありましたら当館までご連絡をいただきますようお願いします。(電話:212-371-8222)

【医療関係情報】

◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。

CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html

新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)。

https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf

◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。

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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。

■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。

■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。

緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。

以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。

http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

TEL:(212)-371-8222

HP: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/

facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/

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