新型コロナウイルス関連情報(5月30日)

【州政府等による措置等のポイント】

(注)各州政府の措置等についても,できる限り正確な情報を記載するよう努めておりますが,ご自身に関係する事項については,米側当局が提供する情報に依拠してください。

◎(NY州)クオモ知事のメッセージ(5月30日)

- 昨5月29日の総入院者数は3619人と10日連続4000人を下回り(47日連続減少),一日の入院者数(直近3日間平均)も178人と4日連続200人を下回った。また,同日の死者数は67人と6日連続100人を下回った。

- 昨5月29日に州内の5地域が再開の第2段階に移行し,来週にはウエスタンNY及びキャピタルリージョンは第1段階が再開されてから14日目を迎えることから,7つの基準の達成状況が維持されていたら第2段階への移行が可能となる。また,NY市は6月8日に第1段階の再開を予定しているが,それまでの間は公立・私立病院が連携して医療器具等を融通するとともにMTAも準備を進めていく。

- NY州は,NY市のホットスポットに焦点を当てて対処している。郵便番号別に見れば,トップ10のホットスポットの内,3つのエリアで陽性率が5割を超えている(注)。これらのエリアの中心は,マイノリティや低所得者が多いコミュニティである。このコミュニティは密集して居住しており,コミュニティ内での感染が拡大しやすいので,本日これら10の各エリアに1か所ずつ検査場を追加する。また,Northwell Healthと連携して検査を行いつつ,より良い医療サービスシステムを構築していく。

- ミネソタ州ミネアポリス市で警官に押さえつけられ,黒人男性のジョージフロイド氏が亡くなった問題について,事の重大さを直視すべき。1991年のロドニー・キング事件から今回の事件までの約30年間,同様の事件が何度も起きており司法の不正義を忌まわしく感じる。この国の差別とレイシズムは何百年もの歴史がある。しかし,不正義の怒りは共有するものの暴力は答えではない。暴力はメッセージの正しさと使命を覆い隠すため生産的ではない。

- 昨晩,ブルックリンで抗議活動において暴動が発生した。NY市のデブラシオ市長は独立機関による調査を求めており,それに呼応する形でNY州司法長官に対し調査するよう要請した。NY州司法長官は,他州のような知事による任命職ではなく知事とは別の選挙で選出される地位であるので独立機関と言える。

- 今次パンデミックが始まってから91日間,NY州民は,一つになり適切な行動をとることにより感染率を減少させてきた。お互いを助け,尊敬し,守ってきた。医療従事者等の最前線で働く者は現代の英雄である。彼らは仕事を拒否することもできたにもかかわらず,自らの生命の危険も顧みず他者を助けることを選択した。人種に関係なく彼らは慈悲深い米国民でありニューヨーカーである。この経験から学んで欲しい。現場で対応された方で亡くなった方もおられるが,その死は無駄にならない。彼らの精神は我々の中で生きていく。

- したがって,より良いものを要求し正義を要求することは正しいし奨励するが,暴力を認めることはできない。恐怖ではなく力により憎しみではなく愛により行動するとき乗り越えられないものは何もない。NY州民は,今次パンデミックの対応においてそのことを証明したはずであり,このパンデミックを乗り越えられたのであれば,いかなるものも乗り越えられるであろう。それこそ人間が持つ力でありその力を持ってすれば何でもできる。

(注)最も影響を受けたエリアのトップ10は以下のとおりです。

地区   郵便番号   陽性率

Bronx   10457   51%

Bronx  10460   50%

Bronx  10468 50%

Brooklyn 11226 45%

Queens 11427 45%

Bronx    10456 43%

Brooklyn   11212 41%

Brooklyn   11206 40%

Bronx     10452 38%

Bronx     10469 38%

NYC 平均        19.9%

◎(DE州)カーニー知事のメッセージ(5月29日)

- 6月1日(月)から経済再開の第一段階に入る。ビジネス界からは,DE州の経済再開のペースが遅いとの意見を聞いているが,高齢者を守る必要があり,健全なコミュニティと健全な経済の双方のバランスをとる必要がある。州の政策の良否は歴史が判断するだろう。再開は科学にもとづいて決定される。介護施設は再開を進める上の鍵であり,介護施設の検査を強化する。

- 本日時点で感染者9,236人,死亡者356人,総入院者183人,回復者5,103人。感染者数は増加しているのに経済再開に踏み切るのは,陽性率の継続的な減少が見られるためである。感染者数の増加は検査拡大によるものと分析できる。死亡者が出ている一方で,回復者も多い。感染拡大を平坦化できていると判断。入院者数は継続的に減少しており病院キャパシティやPPE(個人防護具)にも余裕がある。デラウェア州は他州と比べて死亡者数が少ない。これは介護施設をはじめ高齢者を対象にした対策を早期から取ってきたためと考えている。

- 6月1日からの再開で,ビーチ付近の宿泊施設の一般客の予約が可能となる。また他のビジネスについても30%の収容人数の制限はあるも,営業可能となる。レストラン,ミュージアム,美容室・理髪店,小売店,モール等多くが営業開始する。

- 啓発ポスター,ステッカー等を作成したので中小ビジネスにはぜひ使用してほしい。

- 健全なコミュニティのために検査拡大や追跡調査に力を入れ,健全な経済のために段階的に再開し各種制限を解除する。

(DE州)サマーキャンプ,サマースクールの開催

- デラウェア州は,サマーキャンプ,サマースクールのガイダンスを発表し,距離措置の確保や手洗いの励行などの衛生計画を立て,児童を15人以下に制限すればキャンプやスクールの開催を認めるとしました。

https://news.delaware.gov/2020/05/29/governor-carney-releases-guidance-on-summer-camp-summer-school-programs/

◎ビジネス関連情報

各州等のビジネス関連情報は以下をご覧ください。

 https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/covid19-sb.html

【当館所在ビルへの入館に際してのご注意(マスク等の着用)】

 当館が所在するビルでは,入館者に対してビル内公共スペースにおいてマスクの着用を求めております。このため当館にご来館される際にはマスクの着用をお願いします。

【NY市主催偏見や憎悪犯罪の報告に関するイベントの開催】

 NY市では,新型コロナウイルスに関連した偏見や憎悪犯罪の増加を踏まえて,市民に対してこのような行為に関する報告を求めています。今般,このような報告に対応している市当局から各種情報を提供するための日本人・日系人コミュニティー向けのイベントが6月4日(木)に以下のとおりオンラインで開催されることになりましたのでお知らせします。

日時:6月4日(木)  15:00〜16:30

詳しくは以下のサイトをご覧ください。

https://www.eventbrite.com/e/japanese-language-bias-incidents-hate-crimes-reporting-town-hall-tickets-104064872836

メンタルヘルスネットワークによる心のケア相談窓口】

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自宅待機や休校の長期化に伴い,不安,鬱,家庭内暴力,アルコール使用等の増加が予測されることを踏まえ,5月にJAMSNETサブグループのメンタルヘルスネットワークの有志を中心に,JASSI(日米ソーシャルサービス)及びWOMANKINDが連携し,大人一般のメンタルヘルス,子供及びドメスティック・バイオレンスに関する電話及びメールでの相談窓口が開設され対応を行っています。今般,この相談窓口が6月末まで延長されることとなりましたのでお知らせします。

詳細は以下のサイトをご覧ください。

https://jamsnet.org/mental-care-during-pademic

【感染者数等に関する情報】

 5月30日現在,当館管轄内における新型コロナウイルスの感染者数及び死者数は以下のとおりです。(カッコ内は前日の数)

ニューヨーク州:感染者数      369,660名(368,284名),死者数 23,848名(23,780名)

・感染者数内訳(主なエリア) 

  ニューヨーク市:感染者数     202,751名(201,999名),死者数 15,227名(15,205名)

   NY市の内訳

    クイーンズ区:         61,827名( 61,644名)

    ブルックリン区:        55,727名( 55,446名)

    ブロンクス区:         45,116名( 44,974名)

    マンハッタン区:        26,576名( 26,480名)

    スタテン島区:         13,505名( 13,455名)

   ナッソー郡:           40,373名( 40,226名),死者数  2,615名( 2,611名)

   サフォーク郡:          39,532名( 39,445名),死者数  1,941名( 1,928名)

   ウエストチェスター郡:      33,429名( 33,349名),死者数  1,492名( 1,484名)

   ロックランド郡:         13,128名( 13,100名),死者数    457名(   457名)

ニュージャージー州:感染者数    159,608名(158,844名),死者数 11,634名(11,531名)

ペンシルベニア州:感染者数      71,415名( 70,042名),死者数  5,537名(  5,464名)

デラウェア州:感染者数         9,422名(  9,236名),死者数    361名(   356名)

○ウエスバージニア州:感染者数     1,974名(  1,951名),死者数     75名(    74名)

コネチカット州フェアフィールド郡:感染者数 15,502名( 15,409名),死者数 1,267名(1,257名)

プエルトリコ:感染者数         3,718名(  3,647名),死者数    133名(   132名)

○バージン諸島:感染者数            69名(     69名),死者数      6名(     6名)

【領事窓口業務の一時的変更及び予約制の導入のお知らせ】

◎当館は以下のとおり領事窓口時間を延長するとともに,予約制を導入しています。ご来館予定の方におかれては,事前の予約をお願い申し上げます。

1 領事窓口の業務日

  月曜日,水曜日,金曜日(除,休館日)

2 受付時間

  09:30〜13:00

  (ビザ(査証)申請受付:12:00〜13:00)

3 予約方法・電話番号

 以下の予約専用電話番号にお電話の上,予約をお願いします。なお,電子メール等による予約は受付けておりません。

 予約専用電話番号: (212)371-8222 内線486

 予約受付時間: 月曜日〜金曜日の09:30〜16:00(除,休館日)

  注:4週間分の予約を受け付けております。

 現在,予約受付については午前中にお電話が集中し,午後は比較的少ない傾向にあります。また,予約電話で対応中は,お電話をいただいても呼び出し音が鳴り続ける状態となるため,このような場合には時間を改めておかけ直しいただきますようお願いいたします。詳細は以下リンク先をご参照ください。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/l/01.html

◎当館ホームページ上に新型コロナウイルス関連情報のページを作成しております。

https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

 ご不明な点ありましたら当館までご連絡をいただきますようお願いします。(電話:212-371-8222)

【医療関係情報】

◎CDCはホームページ上で新型コロナウイルスの典型的症状として「熱,咳,息切れ」を挙げています。これらの症状があり,感染が疑われる場合は医療機関に電話で相談をした上で,医療機関の指示に従って受診してください(特定の医療機関がない場合には地元保健当局等(NY市の場合は311)に電話してください)。

CDCホームページ:https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-nCoV/index.html

新型コロナウイルスに関する予防措置については以下のサイトをご覧ください。https://www.ny.us.emb-japan.go.jp/oshirase/2020-refs.html

ニューヨーク市作成の新型コロナウイルスに関するファクトシート(発症した場合等の対応が日本語で記載されています)。

https://www1.nyc.gov/assets/doh/downloads/pdf/imm/coronavirus-factsheet-jp.pdf

◎当地の病院やクリニックは,完全予約制を導入し,付き添い人数を制限(一人のみ)するなど予防措置をしながら外来を受け付けているところが多い模様です。また,一部の病院では電話診察,オンライン診療(有料)を導入しているところもあるようです。ただし,当地の医療事情については,日々状況が変化しますので,皆様ご自身で病院やクリニックのHPや直接電話するなどして,ご確認くださるようお願いします。

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■ 本お知らせは,安全対策に関する情報を含むため,在留届への電子アドレス登録者,「緊急メール/総領事館からのお知らせ」登録者,外務省海外旅行登録「たびレジ」登録者に配信しています(本お知らせに関しては,配信停止を承れませんのでご了承願います。)。

■ 本お知らせは,ご本人にとどまらず,家族内,組織内で共有いただくとともにお知り合いの方にもお伝えいただきますようご協力のほどよろしくお願いいたします。

■ 在留届,帰国・転出等の届出を励行願います。

緊急時の安否確認を当館から行うために必要です。

以下のURLから所定の用紙をダウンロード後, (212)888-0889までご連絡ください。

http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/b/02.html

■ 在ニューヨーク日本国総領事館

299 Park Avenue, 18th Floor, New York, NY 10171

TEL:(212)-371-8222

HP: http://www.ny.us.emb-japan.go.jp/jp/html/

facebook: https://www.facebook.com/JapanConsNY/

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