クウェート政府の情勢認識について

【ポイント】

 5月17日,クウェートにおいて新規感染者数などの指標が最近急激に増えていることを背景に,高岡大使は保健当局高官と情勢認識について議論しました。先方からの説明内容は概ね以下の通りでしたので,ご参考までにお伝えします。

【本  文】

1.新規感染者件数が急増しているのは,検査件数が大きく伸びていることの結果である(注:17日発表の統計によれば,実施件数24万4千件。なお,東京都のHPによれば,今月14日までの累計検査数は約5万3千件)。クウェートでは広範な検査実施を求める声が非常に強い。そのため,症状の有無にかかわらず検査を行っており,事実,陽性比率は非常に低く,また,陽性の場合であっても無症状者が大半を占めている。ともかくも,感染者を早期に特定することにより,感染が広がらないように一般の住民から隔離することが非常に重要であるとの考えである。

2.事態はunder controlであるので,ご心配には及ばない。クウェートの医療システムは大丈夫(intact)である。病床数,ICUなどの拡張にも取り組んでおり,十分な能力がある。また,医師,看護師共に士気が高く頑張っている。

3.5月10日から始まった完全外出禁止令の効果は10日〜14日後に現れると予想している。今週末頃から件数の伸びが弱まる徴候が出てくると期待している。

(お問い合わせ先)

クウェート日本国大使館 領事班

電話(代表):(+965)2530−9400

メール:consular@kw.mofa.go.jp (了)