犯罪被害の防止（新型コロナウイルス関連）

　当国政府等による新型コロナウイルス感染症の諸対策が継続される中，生活に身近な犯罪が頻発しています。外出禁止令等の規制を遵守し，外出及び在宅時における犯罪被害の防止について，平時以上の注意をしてください。

１　全国における犯罪情勢

　当国国家警察等からの情報によると，本年１月から４月までの間，全国における強盗や窃盗などの犯罪認知件数は，対前年同期比約７２％減少しています。減少の主な要因は，外出禁止令の継続等，当国における新型コロナウイルス関係の諸対策の影響が大きいと見られています。

　しかしながら，以下２の例のように一般人等を狙う犯罪が頻発しています。

２　犯罪の例

（１）キト市

・【強盗】３月２０日（金）１３時３０分頃，北部イニャキト地区の通行の少ない路上において，３人組の強盗が歩行中の被害者を襲い，現金及び携帯電話等を強奪した。検挙済み。

・【強盗】３月２９日（日）１１時３０分頃，南部チジョガージョ地区の路上において，３人組の強盗が金融機関を利用した帰りの被害者を刃物で襲い，現金１，５００ドル等を強奪した。検挙済み。

・【強盗】４月５日（日）１２時頃，中心部エル・エヒード地区の路上において，４人組の強盗が路上販売者を襲い，現金等を強奪した。未検挙。

・【銃器所持】４月１０日（金）午後，北部コトコジャオ地区の路上において，警察の検問によりオートバイ乗車中の２人組が銃器等の違法所持により逮捕された。強盗目的と見られる。

・【強盗】５月２日（土）１１時３０分頃，旧市街地区の路上において，３人組の強盗が自転車で通行中の被害者を襲った。検挙済み。

（２）グアヤキル市

・【強盗】４月１８日（土）１５時頃，中心部ポルテテ地区の路上において，２人組の強盗が，食料品運搬車両運転手を銃器で襲い，現金等を強奪した。検挙済み。

・【強盗】４月２８日（火）１１時頃，中心部エスメラルダス地区の路上において，２人組の強盗が金融機関を利用した帰りの被害者を銃器で襲い，現金を強奪した。未検挙。

（３）クエンカ市

・【窃盗】３月３１日（火）未明，郊外の金融機関に設置されたATM機が破壊され，現金が盗まれた。未検挙。

３　防犯対策

（１）外出の際は，所持金品の携行方法に注意の上，常に周囲の状況に気を配り，自分への視線や後追いする者をいち早く察知し，離脱及び助けを求める構えを維持しながら行動してください。特に金融機関（ATM）を利用した後に襲われる被害が頻発しています。強盗犯の手口として，友好的な雰囲気を装って近づいてくる事例がありますので，注意してください。

（２）治安要員が配置された場所でも気を緩めず，自己防衛に努めてください。

（３）自宅等においては，施錠設備を点検し，原則として訪問者との接触を避けてください。訪問に関する不審な事前連絡には応じないでください。

（４）強盗犯等の多くは，銃器や刃物を所持しています。万一，被害に遭遇した場合は，身の安全を第一優先とし，抵抗することを避けてください。

（５）当国政府等による新型コロナウイルス感染症の諸対策が継続される中，生活に身近な犯罪が頻発しています。外出禁止令等の規制を遵守し，外出及び在宅時における犯罪被害の防止について，平時以上の注意をしてください。

４　参考

　当館ホームページ掲載：海外安全対策情報

２０１９年度第４四半期報告（２０２０年１月〜３月）

https://www.ec.emb-japan.go.jp/files/000554763.pdf

【問い合わせ先】

在エクアドル日本国大使館　

電話番号：+(593)2-2278-700

https://www.ec.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html