新型コロナウイルス感染症関連情報等（ヨルダン政府の措置とヨルダン国内感染者数等：５月５日）

●本日から２日間に亘り，大雨警報が出されていますので，引き続きご注意ください。

●ヨルダン政府は，今後も夜間の部分的外出禁止，週末の包括的外出禁止，マスクや手袋の着用等の感染予防措置を引き続き実施していく旨改めて見通しを示しました。

●ヨルダン政府は，５日（火），国内にて新規感染者は確認されなかったが，国外から入国した６名の感染者を国境で確認し，これにより累計の感染者数は，４７１名となったと発表しました。

●政府は，近日中に濃厚接触者追跡アプリが利用可能となる旨発表しました。

１　大雨警報

　昨日の領事メールでも案内しましたが，ヨルダン政府は本日から2日間に亘り大雨警報が発表されていますので，十分に警戒してください。

２　夜間外出禁止と週末の包括的外出禁止の継続

　アダーイレ・メディア担当大臣は，記者会見で，ヨルダン政府として，コロナ危機対応への自信を示しつつ，リスクは去っていないとして，次のとおり，当面の間，夜間の外出禁止と週末の包括的外出禁止措置を継続する旨述べました。

（１）アブドッラー国王の指揮の下，ヨルダンはコロナ危機への対応を早期に開始し，現在まで感染拡大の抑制に成功している。一方で，新型コロナウイルスは引き続き国際的に猛威を振るっており，感染拡大の危機は過ぎ去ったわけではない。経済活動が再開し国民の間の接触機会が増えることで，パンデミックのリスクが再び戻ってくる可能性は十分にある。

（２）帰国した国民や在外国民の中に感染者が含まれている可能性もあることから，警戒は継続しなければならない。また，外国での労働契約満了等により帰国する国民への対応も今後予想される。こうした帰国者は感染の脅威が継続している国から帰国する。

（３）こうした諸条件により，政府は今後も夜間の部分的外出禁止，週末の包括的外出禁止，マスクや手袋の着用等の感染予防措置を引き続き実施していく予定。違反に対しては，当該施設の閉鎖等を含め，法的措置を講じていく。

３　ラザーズ首相による政府戦略の説明

　ラザーズ首相は，記者会見において，ヨルダン政府としてコロナ危機に対し最善を尽くし，今のところ成功しているとの認識を示しました。また，同首相は，各種基金や社会保障による社会的弱者への支援や，経済活動の段階的再開戦略について説明し，コロナ危機による経済への悪影響を最小限にするために協力と参画が重要であると述べました。

４　ヨルダン国内の感染状況

　ジャーベル・保健大臣は，記者会見で次のとおり発表しました。

（１）５日（火），国内にて新規感染者は確認されなかった。他方，国外から入国した６名（ヨルダン人２名，アラブ国籍外国人４名）の感染者を国境で確認し，うちヨルダン人２名についてはプリンス・ハムザ病院に収容した。これにより累計の感染者数は，４７１名となった。

（２）同日，プリンス・ハムザ病院に入院中の５名が退院した。これにより，主要３病院（国王建国記念病院，アーリア王妃記念病院，プリンス・ハムザ病院）にて現在治療中の感染者数は合計５９名となった。

（３）５日（火）より，国外から学生を含む在外ヨルダン国民が帰国を開始した。帰国した者は死海にて隔離され，電子システムやスマートアプリを通じてフォロー及びケアを行っていく。

（４）近日中に濃厚接触者追跡アプリが全国民を対象に利用可能となる。同アプリは国内で開発され，世界的にも優れたものである。

　本情報は，当局が公式に発表した最新情報を中心に掲載しており，今後変更があり次第連絡いたします。

　いずれにしても，外出禁止令は引き続き出されていますので，これを遵守して頂くようお願い致します。

−新型コロナウイルス感染症の予防法について−

　まずは，一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。

　具体的には，石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い，できる限り混雑した場所を避けてください。また，十分な睡眠をとっていただくことも重要です。

　さらに，人込みの多い場所は避けるとともに，屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。