カタールにおけるコロナウイルスの対策(4月30日の段階)在カタール日本国大使館

1 カタール国内の状況

(1)保健省は30日,845名の感染が確認され,これまでに確認された感染者数が13,409名になったと発表しました。また129名が治癒し,これにより国内における治癒者の合計は1,372名になったと発表しました。

(2)カタール政府は閣議を遠隔開催し,以下を決定しました。

・民間医療機関における,歯科,皮膚科,レーザー治療,形成外科を含む緊急性のないものは,引き続き停止。

・バスで搬送する労働者数を乗車定員の半分とする措置を継続。

・買い物客同氏が安全な距離保持を実践することを含む,要件の遵守を確保するため,商業工業省による食料品販売店の検査を継続。

(3)報道によれば,コロナウイルス治療指定病院のHazm Mebaireek総合病院(HMGH)医療部長代行の,ハマド医療機構緊急治療局アハメッド局長代行は,以下を発表しました。

カタール国内の医療施設・医療従事者は,集中治療や呼吸器系の高度な措置を含め,現在の感染者数に対処する十分な体制が備わっている。

・感染者数がさらに増加しても対応は可能。コロナウイルス感染者措置施設に指定されたHMGHの収容能力も拡張されており,病床数は当初の180から560までが可能となっており,様々な分野の専門医師250人以上がいる。

・現在まで感染者135名以上が集中治療室での治療を受けており,その半数以上がすでに治癒又は回復するなどして,集中治療室から移動している。

・他国で発生してるような,人工呼吸器の不足はカタールでは発生しておらず,医療従事者不足も発生していない。

・HMGHで集中治療を施した感染者の大半は35歳から70歳で,慢性疾患を抱えており,特に高血圧患者が多い。

カタールでは重症者に対する治療体制が整っており,他国で発生しているような多くの死者は出ない。

・他国には憂慮すべき状況になっている国も存在しているが,カタールで同様の事態が起きるわけではない。今は皆が団結し感染拡大を阻止する時。

2 感染予防方策等

(1)保健省は,感染予防のため以下を推奨しています。

 ・ 定期的に石けんと流水で最低20秒間手洗い,又はアルコール消毒液で洗浄する。

 ・ 咳,くしゃみは鼻と口を袖やティッシュで覆い,ティッシュは蓋付きゴミ箱へ。

 ・ 手洗い前は,眼,鼻,口を手で触らない。外出から帰宅時は特に。

 ・ 他者,呼吸器疾患がある人との接触は特に避ける。距離は最低1メートル保つ。

(2)保健省は,コロナウイルス関連の無料ホットラインを設置しています。

   【直通番号:16000】

(3)保健省ホームページには専用ページが立ち上げられ,随時アップデートされています。 http://www.moph.gov.qa/english/Pages/Coronavirus2019.aspx  

  また同省は,自宅における隔離に関する内容を下記ページで情報提供しています。

https://www.moph.gov.qa/english/Pages/home-quarantine.aspx  

3 その他の生活に関わる措置

※これら措置は事前予告なく,突然変更される可能性もあります。十分ご注意ください。

※措置が突然変更されることもあり,各所で混乱が生じています。十分ご注意ください。

● カタール航空の日本就航便は現在成田便のみ運航中です。運航状況は常に最新情報をご確認ください。

 ※カタール航空運航状況確認サイト

https://fs.qatarairways.com/flightstatus/search

 ※ハマド国際空港離発着フライト確認サイト

https://dohahamadairport.com/airlines/flight-status?type=arrivals&day=today&airline=all&locate=all  

● 我が国の水際対策強化により,カタールから我が国に入国する場合は,空港検疫所にて、質問票記入、体温測定、症状確認などが求められ、PCR検査が実施され、自宅等、空港内のスペース又は検疫所長が指定した施設等で、結果が判明するまでの間待機が必要となります。(4月29日午前0時から)。

※水際対策に関する詳細は下記の厚生労働省ホームページに掲載されています。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

● 映画館、劇場、プレイエリア、ジム、結婚式場の閉鎖(ホテル内も含む。3月13日)。

● 全公共交通機関の停止(3月15日)。

● レストラン・カフェは配達のみ(4月12日)。

● カタール居住許可所持者を含む外国籍者の,入国を停止(4月1日に期限未定で延長)。

カタール人は14日間の隔離措置後に入国が可能

● カタール出国には現在規制なし(規制継続中は再入国できない点に留意)。

● カタール入国を伴わないトランジット利用への規制は現在なし。

● インダストリアル・エリア地区では,人の往来を規制中。

● 当面の間,国内モスクの1日5回の礼拝と,金曜日の集団礼拝を停止。

● カタール帰国者で,無症状・初期検査通過者は,定められた手順遵守を誓約後は,自宅隔離が可能。違反の場合は法的措置が取られる(3月19日)。

● 政府公共部門職員8割に在宅勤務を承認(3月19日)。

● 公共の場における,集会を禁止。警察が取締り,違反者を拘束すると発表(3月21日)。

● 現状不必要な店舗は3月27日から閉鎖。ただし食料品販売店、薬局、デリバリーサービス(レストランを含む)等は例外(3月26日)。

● 金,土曜日は,以下業種以外の商業活動は停止。食料品関連(スーパーマーケット,食料品店),青果店,レストラン(配達のみ),パン販売店,薬局,通信関連店舗(商業施設内のもの),電気・配管・エレクトロニクス関連のメンテナンス,ガソリンスタンド, 工場,診療所,国家プロジェクト従事の企業,ホテル事業,流通・貨物企業・海空港で営業する企業・通関関連(4月10日)

● 行政開発労働社会省は,在宅勤務で労働者賃金,福利厚生は変更されるべきでないとし,公共・民間の労働者数を20%に削減するとの閣僚評議会決定に基づき,在宅勤務に関するガイドラインを発表。

https://www.adlsa.gov.qa/en/news/Pages/News21402020.aspx

● 買い物客は,食料品販売店で買い物時にマスクの着用が義務化(4月23日)

● カタール感染症危険情報レベルが「レベル3 (渡航中止勧告)」に引き上げられました。最新情報を入手の上,感染予防に努めてください。

(PC) https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T088.html 

(携帯) http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbhazardinfo_2020T088.html 

● 内務省が,家族連れを除き,車に2名を超えて乗車しないよう呼びかけ(4月24日)。

● 保健省が,必要な場合を除き外出せず,職場,公共の場で他者との間隔を保ち,マスクを着用し,友人訪問等は避けるよう呼びかけ(4月24日)。

 (お問い合わせ先)

  在カタール日本国大使館 領事班

  電話: (+974)4440 9000

  FAX:(+974)4029 3655

  メール: eojqatar@dh.mofa.go.jp  

  現在,来館には事前予約が必要です。

  詳細は当館ホームページをご確認ください。

○本メールは,在留届に登録されたアドレスに自動配信されております。

○3か月以上滞在する方は,必ず在留届を提出してください。

○3か月未満の旅行や出張などの際には,「たびレジ」に登録してください。

どちらも下記URLからオンラインで簡単に手続きできます。   https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html 

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