【注意喚起】スリランカ連続爆破テロ1周年及びラマダン月にかかる注意喚起

●以下を踏まえ,外出禁止令の有無を問わず,引き続き慎重な行動をお願いします。

・2019年4月21日に発生した連続爆破テロから1周年。

・4月25日(土)から5月26日(火)頃は,当地におけるイスラム教のラマダン月及びラマダン明けの祭り(イード)。近年,ラマダン月及びその前後に世界中で多くのテロ事件が発生。

・ISILは,新型コロナウイルスの感染拡大につけ込み,欧米諸国に対して攻撃を仕掛けるよう呼びかけ。

●外務省海外安全ホームページに掲載されているテロ・誘拐情勢のほか,危険情報,感染症危険情報,入国・行動制限措置に関する情報や各国国内の行動制限等に関する在外公館からのお知らせ等の最新情報の入手に努めつつ,安全確保に十分注意を払ってください。情報収集には「たびレジ」を活用してください。

1 2019年4月21日,当地において,ISIL等のイスラム過激派組織に感化されたスリランカ国籍者による連続爆破テロが発生し,日本人を含む約250名以上の方々が犠牲になりました。その後,警察や軍による取り締まり強化により,当該テロの関係者は逮捕され,治安も以前の状況を取り戻しましたが,依然として事件の全貌が解明されるには至っていません。

2 また,当地では4月25日(土)からの一か月,イスラム教徒のラマダン月に当たります。近年,ラマダン月及びその前後の期間に世界中で多数のテロ事件が発生しており,特にイスラム過激派組織ISIL (イラク・レバントのイスラム国)等は,過去,ラマダン月の期間にテロを呼びかける声明を発出しています。

3 更に,ISILは,機関誌において,新型コロナウイルスの感染拡大の中で欧米諸国が麻痺と恐怖に襲われていることにつけ込み,欧米諸国に対して攻撃を仕掛けるよう呼びかけています。

4 スリランカにおいては,新型コロナウィルス感染拡大を受けて外出禁止令が出されておりますが,今後仮に外出禁止令が緩和された場合にも,以上を踏まえて引き続き慎重な行動をお願い致します。

5 なお,外務省では以下の安全対策をとるよう案内していますので参考にしてください。

(1)外務省海外安全ホームページに掲載されているテロ・誘拐情勢のほか,危険情報,感染症危険情報,入国・行動制限措置に関する情報や各国国内の行動制限等に関する在外公館からのお知らせ等の最新の関連情報の入手に努める。

(2)特に,金曜日に注意する。金曜日はイスラム教徒の集団礼拝日であり,その際,モスク等宗教施設や群衆を狙ったテロや襲撃が行われることがある。本年のラマダン月については,4月24日,5月1日,8日,15日,22日が金曜日に当たる。

(3)以下の場所がテロの標的となりやすいことを十分認識し,できるだけ近寄らないようにする。

レストラン,ホテル,ショッピングモール,スーパーマーケット等人が多く集まる施設,教会・モスク等宗教関係施設,公共交通機関,政府関連施設(特に軍,警察,治安関係施設)等。

(4)やむなく上記(3)の場所を訪れる場合は,あらかじめ非常口等の避難経路を確認しておき,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れる,できるだけ滞在期間を短くする等の注意に加え,その場の状況に応じた安全確保に十分注意を払う。

(5)現地当局の指示があればそれに従う。特にテロに遭遇してしまった場合には,以下も参考にしつつ,警察官等の指示をよく聞き冷静に行動するように努める。

【車両突入の場合】

●ガードレールや街灯などの遮へい物がない歩道などでは危険が増す。

●歩道を歩く際はできるだけ建物側を歩く。

【爆弾,銃器を用いたテロに遭遇した場合】

●爆発,銃撃の音を聞いたらその場に伏せるなど直ちに低い姿勢をとる。

●頑丈なものの陰に隠れる。

●周囲を確認し,可能であれば,銃撃音等から離れるよう,速やかに,低い姿勢を保ちつつ安全なところに退避する。閉鎖空間の場合,出入口に殺到すると将棋倒しなどの二次的な被害に遭うこともあり,注意が必要。

○問い合わせ先 在スリランカ日本国大使館

電話:(国番号94)11−269−3831(内線282)

携帯電話番号:(国番号94)77−738−3360

【注】上記は,平日午前8時30分〜午後5時15分に限り,土・日・休館日は緊急電話 対応になります。

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